千日話図庵コミュのNo.490「乳牛男」08.6月5日

ちょいと不条理もので

コメント(5)

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王子様は国おもい。
自らを人体実験して　いろいろためしていらっしゃる。
草をも食べてエネルギーに替えられる、有効菌に満ちた胃を。
その残りも体内で堆肥にしていく腸を、
男にも残っている乳の遺物を活用し、授乳出来る程の乳房をつくり、
その中には有用菌によって乳をヨーグルトに変える第二の乳腺を持った。

これは王子に密かに想いをよせる魔女と、その魔女に焦がれる錬金術師、ボンデージ自己肉体改造マニアの王子とのトライアングルによってプロジェクトが組まれた。
あらたな民のため、国のため。

[4] mixiユーザー 06月14日 11:34

太郎君の乳房丸出しで必死に講演してる様が　悲しくおかしい
おっぱいも泣くんだ（笑）
だけどね　ほんと父親も授乳に関われないのは（動物界だって）なんだかもったいない気がするのです。

[5] mixiユーザー 01月24日 13:02

口の市にはバターやチーズの匂いがして、これは高地の牧人が大挙して下ってきているのが知れた。
顔馴染みの市役人を訪ねると、市場はもういっぱいだと言う。おれは初めてだね、この賑わいだ。
場代がずいぶん入っているよ。賭場も大層な景気だし、この小さい市に見世物小屋がなんと五軒だ。
そりゃあ、おかしな輩もずいぶん出入りしている。ま、質は落ちるがな。
そうそう、聖者の岩山にも妙な奴が現われてこれが評判だ。乳牛男だとさ。

牧人の豊穣神であるオクソロン神の仮神殿が建てられているということだ。
岩の上にその男はいる。でっぷりと太ったシルエットを、大勢の見物人が遠巻きにしている。
なんと奇妙な姿！太って見えるほとんどが巨大な乳房だ。これが豊かな実りをもたらすというのか。
それにしても、動かない。
私の危険な癖がでた。
乳牛男に近寄って、つついてみたら首がぐらっと落ちた。周囲のどよめき。
驚くようなことはなかった。この乳牛男とやらはもともと生きてはいない、作りものだったのだ。
誰が作ったのかはわからないが、多分今はどこかでひと休みでもしているのだろうし。
周囲のどよめきが治まらない。

さっきの市役人が何か喚きながら登ってくる。目の色が変わっている。まずいな。

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