FOOTBALL 欧州移籍マーケットコミュのユヴェントス

■クアリアレッラ獲得へ（トゥット・スポルト紙）

移籍の可能性は高い

ユーヴェがファビオ・クアリアレッラ争奪戦で頭一つ抜け出した。ユーヴェのアレッシオ・セッコＳＤとサンプのベッペ・マロッタ代表取締役が先週の金曜日にクアリアレッラを巡り交渉の席に着いたのだ。
現時点でクアリアレッラのパスはサンプドリアとウディネーゼが共同保有しており、両クラブとも伝統的にユヴェントスと友好関係を築いている。しかし先日、マロッタ取締役はウディネーゼ役員との話し合いでクアリアレッラの移籍を独占的にマネージメントできる権利を譲り受けた。リバプールやマンチェスター・Ｕ、ミラン、ローマなどのビッグクラブが獲得を狙うなか、クアリアレッラのユーヴェ移籍を後押しするポイントは2つある。
1つ目はユヴェントスが提示しているトレード選手というのがサンプが絶対的な興味を持っている選手であること。
マルキオンニとパーロはサンプドリアが非常に気に入っている選手で、第2候補に挙げられるマルキージオやヴォルパート、サラジェータも同じだ。2つ目は現時点でユーヴェがパッラディーノをレンタル移籍させる意思はないということだ。

つまり、様々な要素がクアリアレッラをユーヴェ移籍へと後押ししているのだ。
ロベルト・ドナドーニ監督率いるイタリア代表の常連ともなったクアリアレッラは、間違いなく喜んでユヴェントス移籍を受け入れるはずだ。移籍をまとめるため、ユーヴェの役員たちはすでにクアリアレッラと接触している。
おそらく、年棒150万ユーロの4年契約でサインすると見られる。サンプでは年棒25万ユーロだが、ビアンコネーロでは初めてカンピオーネとしての契約を結ぶことができる。正確には、交渉は始まったばかりだが、ユーヴェが持つカードにサンプが強い興味を示しているため成立する可能性は高いと言える。


■イアクインタ、ユーヴェ移籍間近（ガゼッタ・デッロ・スポルト紙）

トレゼゲは残留へ

ウディネーゼＦＷイアクインタのユヴェントス移籍が実現するまで、あと１００万ユーロとなった。ウディネーゼは１０００万ユーロ＋パオルッチ（現在アスコリへレンタル移籍中）の共同保有権を主張し続けている。一方、ユヴェントスは９００万ユーロを超える額は提示しない意向だ。調整が必要になるだろうが、もはや実現は間近と言える。ユーヴェが急遽イアクインタ獲得に迫ったのは、デシャン監督が同選手の移籍にＯＫサインを出したからでもある。
実際、クラブ側は攻撃面に関してデシャン監督の路線に同意しているのだ。ユーティリティー性のあるイアクイタは、チームにとっての得点源であるトレゼゲとコンビを組むうえで、あらゆるポジションで起用できる貴重な存在となりえる。
つまり、イアクインタの獲得はトレゼゲ残留を確定することにもなるのだ。一方で、もしもトレゼゲを最終的に放出することになれば、国際レベルですでにその能力が証明されているトップクラスのＦＷを獲得する道が開かれるだろう。そのため、アヤックスＦＷフンテラールとのコンタクトは継続的に行われている。


だが、ユヴェントス幹部がディフェンス面でもチーム力を高めるために全力を尽くしているのは明らかなことだ。
チェルシー（現ＰＳＶ）ＤＦアレックスの調査とともに、ユーヴェはサラゴサからＤＦミリートに関する朗報を待ち続けている。だが、サラゴサは１８００万ユーロという多額な移籍金を設定している。だからこそ、直近になってユーヴェは、昨季インテルやミランも関心を示したリヨンのブラジル人ＤＦクリスの獲得にも動いているのだ。その一方で、高く評価されているポルトＤＦペペ獲得の道は閉ざされたようだ。

中盤に関しては、フリンクスからオファーを断られ、中盤の選手を多く擁するリヴァプールの選手にユーヴェは着目している。リヴァプールはマスチェラーノを今年獲得したのに加え、すでにグレミオからペッツィーニの獲得も実現させた。
ベニテス監督率いるチームには、これで多くのセンターＭＦがいることになる。そこで、ユーヴェは少なくともシャビ・アロンソとシッソコのうちのどちらか１人を獲得したいと願っているのだ。だが、その代役としてエンポリＭＦアルミロン、ブレッシアＭＦハムシクの名前も挙がっている。


最後に、ポルトガルからベンフィカＦＷミッコリがユーヴェへメッセージを送っている。「僕の獲得をたくさんのクラブが望んでいる？僕が知っているのは、僕はユーヴェへ戻るということだけだ。とにかく、ベンフィカの居心地はいいよ。ベイガＧＭとともに、僕は賭けに勝ったんだ」。ミッコリ獲得を望むポルトとヴォルフスブルクにとっては嬉しくないニュースだろう･･･。