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詩歌全般・日本古代史・たべものコミュのいにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな

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いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな   伊勢大輔

<一条院の御時 ならの八重桜を人の奉りけるを そのをり御前に侍りければ その花を題にて歌よめとおほせごとありければ 詞花集・春>

一条天皇の時、古都奈良の僧都の奉った桜を、今年の「とり入れ人」は「今参り」(新参者)の作者にと、紫式部が役を譲ったので、それを聞いた道長が、だまって受け取るものではないと、詠ませたものとある。
 含むべき挨拶の装飾性を完備し、理知的に処理した一首、即吟の名歌。

<華麗な内裏を映し出している。>
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(はなやかな)昔をしのぶ奈良の都の八重桜が

献上された今日(この平安の)九重の宮中で

たしかに照り映えて

色美しく咲き匂うことです
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奈良の魅力映像BOX http://www.miryoku.pref.nara.jp/play.php?seq=1081&type=1000
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いにしへの 奈良の都の 八重桜;

「いにしへの 奈良の都」は元明天皇(707−)から光仁天皇(−781、長岡遷都は784年)に至る七代の都、平城京。
「の」は三つとも連体修飾語を作る格助詞。
「八重桜」は、述語「にほい(ぬるかな)」の主語。

けふ九重に にほひぬるかな;

「けふ」は「今日」、(この時期すでにキョウと発音。「京」と掛詞。
「九重」は宮中の意で「ここの辺」との掛詞。
「に」は場所を示す格助詞。 
「にほひ」は四段活用動詞「にほふ」の連用形で、香りではなく、美しく咲くことをいう視覚性の意の語。
「ぬる」は確認の助動詞「ぬ」の連体形。タシカニ・・・。
「かな」は詠嘆の終助詞。

(掛詞)
けふ=京・今日、 
九重=八重の対句として多く重なる意・宮中の意・ここの辺り
(対照法)
いにしへ・けふ、八重・九重、「平城」と「平安」
(数の配列)
七(奈良)・八重・九重、
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【主な派生詩歌】

ここのへに ひさしくにほへ 八重桜 のどけき春の 風としらずや  
 (藤原実行[金葉])

春を惜しみ 折る一枝の 八重桜 ここのへにもと 思ふばかりぞ  
 (飛鳥井雅経)

限りあれば 深きみ山も いかならん けふ九重に つもる白雪  
 (亀山院[新後撰])

もろ人の けふ九重に 匂ふてふ 菊にみがける 露のことのは  
 (藤原為家[新拾遺])

形見とは ならの都の 八重ざくら 昔もとほく ふりぬ色かな  
 (木下長嘯子)

八重桜 色はむかしに かよへども 奈良の都ぞ 荒れまさりゆく  
 (契沖)

世に似ずよ けふ九重に 咲く菊の 花にやどれる 露の光は  
 (冷泉為村)

九重を 一重散らせし 八重桜 けふこの里に 匂ひぬるかな  
 (遊女玉つる)

奈良七重 七堂伽藍 八重桜  (芭蕉)
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伊勢大輔 いせのたいふ 生没年未詳

伊勢の祭主神祇伯正三位大中臣輔親の娘。
能宣は祖父、頼基は曾祖父にあたり、大中臣家重代歌人の系譜に連なる。
子の康資王母(やすすけおうのはは)・筑前乳母・源兼俊母も勅撰集歌人。
父が神祇大副でもあったので伊勢大輔と呼ぶ。

寛弘四年(1007)または翌年頃から上東門院彰子に仕える。新参の頃、「いにしへの奈良の都の八重桜…」の歌を奉って人々の賞讃を得た(『伊勢大輔集』『三十六人伝』『袋草紙』など)。その後、高階成順(たかしなのなりのぶ)と結婚。
長元五年(1032)十月の「上東門院彰子菊合」、
長久二年(1041)二月の「弘徽殿女御生子歌合」、
永承四年(1049)十一月の「内裏歌合」、同五年(1050)六月の「祐子内親王家歌合」、
天喜四年(1056)の「皇后宮春秋歌合」などに出詠。
康保三年(1060)頼通主催の志賀僧正明尊の九十賀に歌を詠んだ(『袋草紙』)のが最後の記録になる。
後拾遺集初出。同集に27首、新古今集に7首など、代々の勅撰集に計51首入集している。
家集『伊勢大輔集』がある。中古三十六歌仙。女房三十六歌仙。


出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』
http://ja.wikiquote.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E5%A4%A7%E8%BC%94


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