ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

白州武川 野猿情報ネットワークコミュの山高群 2011年1月

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
武川の台地を縄張りにする山高群という約100匹の里猿の群を2006年以来追跡調査をしている
この群には2匹の雌猿に追跡調査用の発信機が取り付けられている
そのうちの1匹は2008年7月に真原の罠で捕獲された雌猿に取り付けてあるが、この猿はその前にも発信機を取り付けられたが、アンテナ部分を食いちぎって出力が大幅に低下したため、別の猿を捕まえて発信機を取り付けることになり、その捕獲用罠にかかった猿だった
2008年7月に2台目を取り付けたがその発信機もアンテナを齧られたようで半年後には出力が大幅に低下してしまい、100メートルくらいまで接近しないと探知できなくなった
その代替発信機を別の雌猿にとりつけ、遠い距離からはこの猿の発信機で探知し近くになるとアンテナを齧った猿の発信機で正確な位置を探知することが出来た

しかし、昨年12月中旬から山高群の側でもアンテナの短い発信機の電波を捉えることが出来なくなった、どこか山の中で其の雌猿が死んでしまったか、発信機が外れてしまったかだろうと思っていた
と思いながらも気になってその時々その周波数に切り替えながらチェックを続けていたら、我が家のすぐ側の柳沢上墓地付近で其の発信を捉えることが出来た
年末に野生鳥獣監視ボランティアグループ「やえんぼう倶楽部」の仲間の樋口さんと一緒に探索することにしていたが、雪のために中止しそのままになっていた

今日は気温も上がり風もないお天気になったので、仲間の樋口さんと小池さんにお願いして、一緒に探索をすることにした
2台の受信機に八木アンテナを取り付けて電波の発信方向をチェックしながら熊笹と葛の生い茂った草原をかき分けて探索をした
発信機に近くなると電波があまりに協力で方向が判らなくなって熊笹の下の空間を目視で探し始めた
その時3メートルほど先の深いブッシュの向うで樋口さんが[見付けたぞう」と叫んだ
回り道をして現場へ行くと熊笹の中のイノシシ道に半分笹の葉に埋もれた発信機があった

現場の写真を撮った後にその発信機を取り上げてみると、それは発信機の両端から5センチくらいのところで見事に噛み切られていた
猿が自分で首輪を噛み切ることは出来ないはずなので、仲間の猿が一生懸命に齧って首輪を噛み切ったと思われる
結局、山高群の中のこの雌猿のグループの猿は1台目の発信機のアンテナを齧り、2台目の発信機のアンテナを齧り、遂に首輪自体を食いちぎったたことになる
それに反して、現在山高群についているもう1台の発信機は1年以上も齧られることもなく発信を続けている
この現象を考えると、この雌猿のグループは猿の首に付けられた異物を食いちぎって外すという文化が発生したということになりそうだ

樋口さん、小池さん ご協力ありがとうございました、おかげで回収出来ました

回収した発信機は私の手元にあるが、これは市役所林政課へ渡しそこから信州大学泉山先生に渡して1台目の発信機と一緒に研究資料として保管してもらうのが良さそうだ

写真
左 八木アンテナを振って発信方向をチェックする
中 2メートルほどの熊笹のブッシュのイノシシ道にあった発信機
右 首輪は見事に食いちぎられていた

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

白州武川 野猿情報ネットワーク 更新情報

白州武川 野猿情報ネットワークのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング