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綾辻行人コミュの【ネタバレ】『びっくり館の殺人』

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※未読の方は立ち入らずが吉。



二十六回目のバースデイパーティーは終わりましたか?

「ああ、面白かった!」
という素朴な感想から、
「で、サティの何の曲を弾いてたんだろう?」
という重箱の隅をつつくような分析まで、
浅読み深読み正読誤読、清濁併せて雑談歓迎、
心行くまで語り明かそうじゃないか。
そうさ、時はまだまだこれからだ。


参考:
七戸優氏のHP「まぼろしカフェ」
http://www004.upp.so-net.ne.jp/maboroshi-cafe/

コメント(54)

遅ればせながら、さっき読み終えました。

( ̄-  ̄ ) ンー
どうもしっくりこない。

俊夫は二重人格みたいになっていたのでしょうか?
リリカの誕生日に、誰が集まってきたんでしょう?
あおいはなぜその誕生日に家に行ったのでしょう?
毎年行っていたのかなぁ?
一瞬俊夫の誕生日かと思ったけど、6月6日ってあるから、違いますよね・・。最後がとても意味深なだけに気になります。

あー、わからないことだらけです。
それに、もっと何か家にからくりがあると思っただけに、
ちょっと物足りないなぁ・・。
それとも何か読み落としてる??
>リリカの誕生日に、誰が集まってきたんでしょう?
多分、新名さんと古屋敷氏も駆けつけてくれたのではないでしょうか。
誕生日おめでとう!
誕生日じゃない日もおめでとう!
綾辻作品の中で最も怖いのは『黄昏の囁き』のあの一場面だと常々思ってきたのですが、『びっくり館』にも負けず劣らずぞっとさせられました。いや、ほんとこわかった。
綾辻氏は決して文章が上手くはないのですが、それを補って余りある、恐怖を視覚的に描き出す鋭敏な感覚をお持ちの方だと私は思います。
ミステリファンからはいまいち評判が良くなかった『暗黒館の殺人』ですが、非難を浴びたその冗長さも含めて私は大好きです。だってこれ、ゴシック・ホラーの傑作じゃないですか。いえ、色々と綻びはあると仰るのも分かりますけどね。
綾辻行人こそが、江戸川乱歩の正当な後継者なのではないかと真剣に考えるようになりましたよ、『びっくり館』を読んで。

『びっくり』『黄昏』系統の意表を突く恐怖をお求めの向きには、筒井康隆や北村薫の紹介でも知られる曽野綾子の短編「長い暗い冬」をお奨めです。
あらすじ:かの有名な昔話「かちかちやま」が・・・ぎょえーっ!
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4882930811.html
>Mさま
うーん…mixiが確か、参加条件18歳以上だったと思うので、直接は無理かもしれないですね…。

小学生のお子さんに読ませて見た保護者の方、いかがでしょうか?
皆様のレビューを読むと「ミステリとしてはトリックがバレバレ」「館シリーズとしては重厚さが足りない」「子供向けとしてはバランスが悪い」とあまり評判が芳しくないようで・・・。
ごもっとも。ごもっともですが、それだけに色々とほじくりがいがある作品だと私は思います。というわけで、


名目上禅宗仏教徒の俺が付け焼刃的浅知恵で考える「セラフィムとケルビム」。
(ネタ元 http://www.fitweb.or.jp/~entity/seisho/mitukai.html )

ネタ元には小難しげなことが書いてありましたが、
1.一般的には、セラフィムは一番偉い天使、ケルビムは次に偉い天使の位を表す、と解釈されている(俊夫の意見もこれに同じ)
2.天使とは、天界から俗世にメッセージを伝える存在である
という二点を恣意的に前提として進めます。「翼が生えた天使のイメージは旧約新約にはなく、後の外典偽典でしか描かれていない」などの魅力的な話題は今回はスルー。

二匹のトカゲ(正確にはトカゲとカナヘビ)の役割はリリカから俊夫へのメッセンジャーであったと考えられます。
俊夫が「体温のある動物は苦手」と述べたのは、この世にない者の意思を伝える存在として、体温ある被造物は俗世的に過ぎると考えたからかもしれません。
クリスマスツリーに串刺し(おお、このシチュエーションは・・・)という無残な姿で天界に召された二匹のトカゲですが、手を下したのは三知也が考えたように、俊夫だったのでしょう。ただし、俗世の存在としての俊夫が天使を処刑することなど不可能ですから、至上者としてのリリカが目覚めた状態の俊夫が裁きを下した、と考えるのが正確でしょう。
トカゲたちは、メッセンジャーとしては用済みと考えられたのでしょうか。すると、トカゲ亡き後の俊夫は、もう俊夫ではなく完全にリリカになってしまったとも考えられます。

あ、そうそう、トカゲは「再生」の象徴、なんだそうです。

だからなんなんだ、と言われればそれまでですが、ツッコミのきっかけといたしまして。
トカゲを殺したのは、古屋敷氏の最後の抵抗だったのかもしれない、とも思ったのですが、「クリスマスツリーに串刺し」ってのは古屋敷氏にはできないことだよなあ。
びっくり館読了しました。
貧乏学生に2000円の出費は痛かったです(笑

個人的な感想なのですが、今回は雰囲気や終わり方が「囁き」チックだったような感じがします。
それといつもの「読者騙し」はクリスティの「アクロイド殺し」を思い出さされました。

今回は年少者でも読めるような感じでしたが小心者の自分は表紙や挿絵が怖くて読めなさそうです(汗

ところで、青司は「びっくり館」の構想を「例の所」(名前を出したら暗黒館のネタバレになりそう)のどこから持ってきたんでしたっけ?
読み終わったので、やっとここを見れます。書けます(笑)

先に読み終わった妻の意見は「物足りないかな、しょうがないけど」だったので、そういう気分で読んだからか、これはこれでいいじゃん!という感想です。
ただこれ、本当に正式な「8作目」なんですよね?
じゃあ、あと2作しかないの?って残念なんで、これは番外編ということにしてほしい・・・確かにそんな物量です。

コレクション的にノベルスで揃えてる人には辛いかも?とも思ったり・・・。
僕はたまたま文庫化後のファンなんで、文庫でずっと揃えてるから影響ないと思いますけどね。
(新刊時には図書館で借りて読んでる)
〉カミジさん
サイン会に行った時に、綾辻先生ご本人が「あれも館シリーズですから」っておっしゃってましたよ。ちなみに単行本は7月頃発売予定だそうです。
個人的な意見ですが。

真相は古屋敷氏の自殺ではないかと。
厳密には古屋敷氏が自ら命を絶つために
仕組んだ事件ではないかと、そう思います。

なんとなくですが島田視点のノベルス版も
出るんじゃないかという気がします!
>>28
詳細希望!
「殺人事件はなく、死体損傷行為だけがあった」かもしれないと私も考えたので(理由は#1参照)ぜひご意見をお聞きしたいです。
私が考えたのは古屋敷氏は新名氏によって
殺されたのではないかと言うことです。

ポイントは3つ。
古屋敷氏は催眠術が出来ること。
新名氏は虐待に対してトラウマがあったこと。
事件発覚時に新名氏主導で動いていたこと。

他のポイントもあったような気も
するんですが手元に本がないので
こんな感じです。
ちょっと補足です。

新名氏は古屋敷氏のあやつり人形だったと
いう解釈です。
>>30
私も「殺害実行犯=新名」説支持です(詳細は#10参照)。
俊夫を実行犯だとして疑わないのは、あくまでもこの物語の語り手である三知也の視点から正しいに過ぎないのであり、実際に起こった出来事との乖離を疑う余地は十分にあります。
この物語が『虚無への供物』へのオマージュとして書かれたことは明らかなので(#1参照)、殺人はあった/なかったの二つの観点から二つの物語が導き出される構造を意図して『びっくり館』は書かれたのではないかと私は思っております。

語り手を小学生に設定することによって、この物語には語られなかった(小学生の知識では想像できなかった)部分がいくつか予想されます。
たとえば「ギャクタイ」。
たとえば「古屋敷さんの性癖」。
たとえば「俊夫と新名さんの関係」。
主にセクシャルな事柄がこの物語からはすっぽりと省かれています。
「子供向け」にこんなお話を書いてしまった綾辻さんてばそーとー性格悪いなあと思います。大ファンですけど。
>>31
そこは意見が異なりますね。
私は「新名さんはリリカのあやつり人形だった」と思っていますので。
詳細お聞きしたいです。
先にも書いた通り手元に本が無いので
記憶のみの書き込みであることをご了承下さい。

リリカにあやつられていたのは
古屋敷氏ではないでしょうか?

リリカにすべてを捧げ、彼女の死後も
魂を縛られた古屋敷氏。
彼にあやつられた新名氏っていう構造なのかと。

また、新名氏と俊夫の間にはセクシャルな
関係はなかったと私は読み解いています。
むしろ俊夫に惹かれていたのは三知也では
ないでしょうか?
また補足ですみません。

新名氏には虐待のトラウマと同時に
母親への思慕の描写もあったと
記憶しています。
いわゆるマザコンですね。

記憶ちがいなら本当にすみません。
>>34
>新名氏と俊夫の間にはセクシャルな関係はなかった
フィジカルな関係はなかったと私も思います。ただ精神的な隷属関係はあったのではないかと疑っております。「新名=リリカのあやつり人形」説を補強するためのあとだしジャンケンではありますが。

ところで、「古屋敷氏自殺説」についてですが、狂月さんが古屋敷氏の生への絶望を読み取ったのはどんな部分でしょうか?わたしはむしろ古屋敷氏が生に執着しているように思えた(そう思って#20-21を書きました)のですが。

あーなんだか楽しいなあ。
話が深くなってきたので記憶だけで
書くのは限界がありますね。

手元に本が戻り次第、再読して
書き込もうと思います。
>>37
私の妄想にお付き合いいただきありがとう御座いました。
またいずれ。


他のトピックにも書いたのですが、『びっくり館』は目に見える(タネあかしされる)叙述トリックの他に、目に見えない(タネあかしがない)叙述トリックを用いた異色作だと思います。

見えない叙述トリックとは、作品全体に仕掛けられたもの。
物語全体が、小学生の三知也の視点によって「のみ」語られていること。
三知也が知ってしまった「真実」は、事件の真相とはほど遠いものかも知れないこと。
それを窺わせるのは、madmoonさんも仰っていましたが、新名さんの行動が怪しすぎること。
三知也は新名さんを心から信頼していますので疑うことを知りません。

三知也(語り手)がそこにいないとき、新名さんは何をしていたのか?
三知也が知らなくて、新名さんだけが知っていることは何か?
新名さんと「共犯」関係にあるのは誰か?

「びっくり館つまんなかったなー」と仰る方は、以上を念頭に再読されることをおすすめします。見えなかった何かが今度は見えてくるかもしれません。
そして、シリーズ随一の恐怖をじっくりと味わうのもよいかもしれません。
びっくり館読み終わりました〜。
読み違えてたらごめんなさい(^-^;

私も新名が真犯人派。
古屋敷は狭心症の発作で死亡。俊生を虐待から守るため完全なる古屋敷の死(死体損壊)と擬装工作のためナイフで刺した。リリカの俊生は自意識が抜けて完全に古屋敷の人形ですし、ナイフで刺す力はないような・・・。虐待経験のある新名は俊生と自分が重なり彼にも悪魔の人格があった。新名だけが地震で死亡したのも悪魔に身を売った天罰。

疑問がいくつかあります。教えていただけたら幸いです。
カバー絵はリリカの俊夫?古屋敷が死んでいたリリカの部屋?

お手伝いの関谷が辞めた真相は、俊生が外に連れ出したことを古屋敷に言ったから解雇された?

新名の言っていた666のあざがあったら何を言いたかったのか?
>新名の言っていた666のあざ
内容がすっかり記憶から抜け落ちているのですが、そんな記述があったんですね
まったくおぼえてない
「666=獣の数字」といえば黙示録でもアレイスター・クロウリーでもなく
綾辻氏の趣味からおしはかって映画『オーメン』の主人公ダミアンでしょうね
無意識に死を招きよせる幼年期(『オーメン』)から悪魔としての自我に目覚めていく少年期(『オーメン2/ダミアン』)のダミアンに俊夫を重ね合わせているのかも

新名さんは悪人でもなんでもないただの可哀想な奴隷だったと考えています
(肉体的にではなく精神的な意味での隷属)
古屋敷さんも同じく
「人形」に逆に操られつつある恐怖に怯えていたのかもしれません

俊夫の抵抗によって押さえつけられ不完全な存在であったリリカは
メッセンジャーたるトカゲたちを処刑し
(=リリカと俊夫のつながりを記号的に断ち切り)
すでに死んでしまった古屋敷さんを儀式的にもう一度「殺す(損傷する)」ことによって
(=「親殺し」を実行することによって)
ついに完全な存在へと変貌をとげたのでしょう
その時点で俊夫は消え去ったと

『びっくり館』は表面的に読み取れる以上に暗喩と記号と悪意に満ち満ちた作品だと思います
はじめまして。綾辻先生大好きです♪

今回びっくりしたことがあったので書いてみます。
こじつけかもしれないのですが、

このお話、ゲームの「逆転裁判2・蘇るサーカス」とキャラクターの設定が似たところが多いなって感じました。

「リリカ」→「ミリカ」(ゲームのほうも、金髪巻き毛のお人形さんみたいな外見)

「腹話術」→ゲーム中、サーカスの出し物として出てきました

「あおい」→「まよい」イしか共通点ないけど・・・

「弁護士・検事」(主人公のお父さんの職業)→逆転裁判によく出てくる単語


もしかして、綾辻先生もあのゲームのファンなのかな?
プレイされてたのかな?って思って。

先生はいろんなものからモチーフを持ってくるのがお上手なので・・・
まあ、私の妄想かもですけどあっかんべー
初めまして。

内容とはまったく関係ないのですが、どうやら『びっくり館の殺人』のノベルス版が出るようですね。おそらく11月か12月くらいになるのではないでしょうか。

巻末に、ある作家さんとの対談も付録で付くようですし。
今から楽しみです♪
ノベルス番こ「びっくり館の殺人」が発売してました!!

あとがきには次回作の館もチラリ…

対談は道尾秀介氏でした

あと、あとがきに興味深い一言がありました

綾辻氏曰く「この作品は「番外編」だというきはまったくない。むしろ「暗黒館」っ姉妹のような関係の作品である」らしいです

むむむ…もう一度読み直そうか…
はじめまして。
遅ればせながら漸くノベルズ版で読みました。
皆様の書き込み大変興味深く拝見しました。
どうしてもラストがよくわからないのですが、なぜあおいがあの場にいたのか?パーティーにいた人達は誰なのか?
なんだかすごくモヤモヤしています…。
>>45
>>16参照ヨロシク!
あのパーティーは『不思議の国のアリス』の「終わらないお茶会」に近いものであったのではないかと考えます
(『びっくり館』が『虚無への供物』へのオマージュであることからほぼ間違いないです)
俊夫がパーティーに参加するきっかけがバースデイパーティーであったとしても
一度参加したら抜けられない
現実と幽界のはざまにあるたそがれ時のパーティーなんだろうと
だからそこにあおいがいることは何の不思議もないし
新名さんだって古屋敷氏だって当たり前の顔をして参加してるでしょうネ
それはミステリを期待する読者にとっては許せない裏切りかもしれないけれど
最後のパーティーの描写も含めた『びっくり館』全体が本来の意味でのミステリ
(Who-Done-It?/Why-Done-It?)
なのではと思います
わけがわからなくなってもう一度最初のページから読み返す
そして物語全てがミスリーディングであったことに読者が気付く
それが作者の狙いじゃないのかな
だから散々書いてきた「真犯人=新名さん」説もミスリーディングのひとつにすぎない可能性は高いのです
というよりはそれが真相かどうかはどーでもいいことだと
真相を考える過程がミステリなのであって真相を提供してしまえばオシマイなのだと

『虚無への供物』で描かれた推理に次ぐ推理あるいはことばの戯れを
俺ははっきりとは書かないけど読者の頭の中でぐっちゃぐちゃに補完してくれよな
だから合理性とか整合性とかほころびだらけだけど・・・その辺分かってくれるよな
意図してないほころびもあるんだけどそこはそれアウンの呼吸ってやつで楽しんでくれよ

そーいう話なんだとぼくは思ってますがそこまで作者が考えていたかどうかは知らない
むしろ何も考えていなかったのだとしたらその方がいい
山本ニューさん>ありがとうございます。
『真相を考える過程がミステリ』という言葉…なるほどと思いました。
どうやら私は頭がかたいようです…笑
もう一度最初から読み直してみようと思います。
『ビックリ館』は本格派ミステリとしては失敗作なんでしょうネ
でも本格派ミステリのフリをした幻想小説としては成功してますネ
中井英夫の本歌取りはかなわなかったけれど
それでも愛すべき名品だとぼくは思うんですけどネ
『Another』刊行記念salvage

『Another』のことそんなにホメるんだったら『びっくり館』だってもうちょい評価してあげてもいいじゃないと思います。いや、ホント。
こんにちは。綾辻先生ファンのあいだではあまり評判のよろしくないこの「びっくり館」。館シリーズでがっかりするのがイヤで読むのを敬遠してましたが・・
ついに読みました。一気読み。心配していたより全然面白かったです!!ま賛否両論はあると思いますが・・「人形館」よりは、私は好きです。
びっくり館の殺人買いました!

これから読みまするんるん

…の前にまだ暗黒館の殺人を読んでませんでしたあせあせ(飛び散る汗)

まずは暗黒館を読破です!
本日、びっくり館読み終わりました。
皆さんのコメントを読ませて頂いて、自分が考えていたよりもずっと深い話なのかも…と思いました。実際の真実がどうだったのか、最後のシーンは現実なのか幻覚なのか…気になるところですが、深追いはしないほうがいいのでしょうかね。

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