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GUNDAM HISTORYコミュのメール対戦

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長い間放置してましたが、じゅまさんの呼びかけで
メール対戦を再開しました。

http://www.interline.or.jp/~camel/camel.htm

2012/03/20 第69戦 ネモVSマラサイ 終了しました。

2012/03/31 まで 第70戦参加者募集中です。

コメント(10)

よろしくお願いしますわーい(嬉しい顔)
過去に68戦までやってたっていうのが凄いですね!

第69戦のプレイ模様を小説風に書きおこしてみました電球
勢いと想像力で読むことを推奨します(笑)
読みながら細かい設定とか気にしちゃあいけません!ウッシッシ
なにせこういうのを書いたことないやつが書いております。

ということで以下第1ターンから、どうぞるんるん
-- 第1ターン --




モビルスーツなんて巨大な棺桶さ。
かつてそう言ったのは誰だったろうか。
宇宙を漂うザクの残骸にこの言葉が刻まれていたという噂だ。

地球連邦軍とジオン公国軍との1年戦争が終決して7年後。
地球圏を巡る戦火は再び巻き起こった。
今や地球連邦軍こそが敵であり、反地球連邦組織こそが正義だと叫ぶ声がある。
どちらも正義だと主張する者がいる一方、どちらも自分のことしか考えていないのだと説く者もいる。
宇宙世紀に至ってもなお紀元前とさして変わることはない主張の狭間で、それでも人々は居場所を求め、戦う。
生きてゆくために。何かを守るために。


接近してくるモビルスーツ反応があるとの報告を受けて、ひとりのパイロットがコクピットから管制室へ発進の合図を叫ぶ。
「ジュマ、いきます!」
シュバーーッペンギンダッシュ(走り出す様)
巡洋艦のハッチから緑色の巨体が星空に放たれた。
モビルスーツ『ネモ』。
GM2の後継機で、装甲を厚くしたことにより耐久性を増した機体だ。
左胸装甲に反地球連邦組織エウーゴのマークが映える。
その安定した操縦性能にはパイロットの定評がある。
コクピットの圧迫感に身を沈めながら、ジュマはモニターの一点をじっと見つめた。
ネモのモノアイがはるか遠くに流れる光の筋を早くも捉える。

あれはバーニア噴射のものだ。
敵機に違いない。
だがまだ、遠い・・・。
こんな場所で単機行動をする敵など偵察任務とみるべきか。

ジュマの乗る巡洋艦は先日衛星軌道上で遭遇した連邦軍2個小隊との交戦によって受けたダメージを目下修理中であり、未だ身動きがとれない。
頼みの綱であるGM2も先の戦闘時に受けたダメージから、起動するまでに最低30分はかかるだろう。
操縦桿を握るジュマの掌にイヤな汗がじわりとにじんだ。

敵の軌道は向かって左へとまっすぐ流れている。
互いの間には遮蔽物となるものは何も無い。

敵機は左肩付近にシールドを、右手にライフルを装備しているようだが。
いや、待てよ、奴は後ろ向きで慣性移動しているぞ!?
逆だ、右肩にシールドで左手にライフルだ。
モニター画面上でコンピューター解析結果が表示された。
ー MARASAI獅子座 ー
ハイザックの後継機種のひとつ、マラサイだ。
推力も攻撃性能も共にハイザックを上回るスペックだと言われる。

あんな姿勢でモビルスーツを動かすパイロットなんて・・・普通はいない。
落ちつけ、落ちつくんだ。
ジュマには一人だけ心当たりがあった。

「間違いない、やつだ。あれはモーリーに間違いない」


(続く)
-- 第2ターン --




あのモビルスーツが本当にモーリーの操る機体だとして、現実には敵機だ。
ジュマは遥か後方で修理中の味方のために、障害をここで防がなくてはならない。

ハイザック相手ならば何度か勝ってきた。
マラサイの性能はそのハイザックを上回っているという噂だ。
となると攻撃性能はネモと互角か1枚上と見るべきだろう。
装甲厚だからといえ安心は出来ない。
ならば少しでも勝機を稼ぐ必要がある。

銃口を向ける相手が、例えかつての戦友であろうとも。

--- カラバから配属されました、ジュマです、よろしくお願いします
--- モーリーだ、GM2のパイロットをやってる。宇宙は初めてなんだって?
--- え?はい、あ、いえ、慣れれば大丈夫です
--- 慣れれば、ねえ。大気圏とはだいぶ勝手が違うぜ、宇宙ってとこは
--- え?はあ
--- まあいいさ。来いよ、マズいコーヒーおごってやろう。ははは

両機近づきつつある。
ジュマが操縦桿を器用に動かすと、ネモは右手のビームライフルを両手で構えた。
ネモのビームライフルは中距離支援用だ。
目標はようやく限界射程ギリギリの距離。
お互いのスピードからするとすぐに接近戦距離に到達する。
ビームライフルの照星がキラリと光り、モニター画面上で照準が敵機影と重なった。

BEEP! BEEP! BEEP!

「衝突の可能性!?相対速度が速い!姿勢制御、間に合うか!!??」

ブレーキペダルを踏み込んだ。
ネモが宇宙を両足で踏ん張るように減速する。
マラサイもどうやら同じ考えだったのか。
空気が止まった。
今だ!
指先が一呼吸ズレてスイッチを押す。
一条のビームが星空を切る。
マラサイのモノアイがビームをにらみ、赤い小豆色の巨体を翻す。
ビームがマラサイのメインバーニアを遠くかすめる。

--- 戦場じゃあ流れをつかんだ方が勝ちだ
--- つまりモーリーは僕のフルハウスに負けたってことだ
--- 5回目でやっと勝てたのは誰だい?
--- つまり最後は僕の勝ちってことだよ。あっはっは

ジュマはわずかに焦った。
ライフルを射つか、慣性速度を止めるかで一瞬操作がブレたせいだ。
いや、戦友を射つ事そのものを本当はためらったのかもしれない。

そして今度は姿勢制御に腕をとられていることにジュマは気付いた。
「制御が・・・定まらない!くっ」
こんなところで何を戸惑っているんだ!
ジュマの視線がモニターに突き刺さる。

マラサイのメインバーニアがシュバッと火を噴いた。
ネモに向かって。
武者の如きモノアイが、その左手にあるビームライフルの銃口が、まっすぐにジュマを捉えた。

先手のつもりが後手に回る時、戦場の流れは危うい。


(続く)
-- 第3~4ターン --




マラサイのビームライフルの銃口がネモに向けられた。

ちいっ!!
ジュマの全身に緊張が走る。
だがしかし・・・。

銃口は静かなまま。
その不自然さにジュマも思わず操縦桿をしっかと握ったままだ。

向こうに何かが起きた、だから起こるべきアクションが起きなかった。

--- なんでいつもここだって時に失敗しちまうんだ
--- ここだっていう時以外は成功してる証拠じゃないか
--- ふん。こんなもん、大した問題じゃあないさ
--- 大失敗でさえなければ良かったのにねぇ。ははは

先に動いた方が流れをつかめるんだ、いつだってそうなんだ。

ジュマの行動は早かった。
操縦桿を左へ押し込むと、ネモの巨体も背中のバーニアを吹かして左前方へと向かってゆく。
しかしマラサイはさらにほんの少しだけ早かった。
決して黙って眺めてる訳ではない。
ジュマのネモとまるで鏡に映ってるかのように同じ方向へと進む。

もしも敵が格闘戦を望んでいるとしたら?

マラサイの機動力がネモを少しでも上回っていたら?

全周囲モニターに浮かぶマラサイの姿が見る見る大きくなってくる。
向こうのモニターにも同じようにネモの姿が映っているのだ。
敵はやはりモーリーなのだろうか。

出方を伺うにも限界がある。
このままならスピードを上げていき、擦れ違いざまに反対方向へ距離を離すのがセオリーだろう。
敵も同じことを考えてるはずだ。
追尾したままなら当然相手の方向を向いたまま動くことになる。
どこかで一手先んじねば。
ジュマの視界で、ふとモニターの左後方に艦船の残骸が見えた。
そこにチャンスが待っているように見えた。

ネモとマラサイは互いに慣性移動でぐんぐん近づいてゆく。
マラサイが武器を持ち替えている?!
ネモがそのすぐ脇をすり抜けて。。。と思わせて!
「今だっ!」
ジュマは操縦桿を限りなく反転させた。
ネモは左へ胴体をぐいっとひねると一気に加速し、そのまま艦船の残骸に向かう。
コンピューターが減速のBEEP音を発する。
もちろんこのままではぶつかってしまう。
旋回用バーニアを吹かして180度ターン、そしてマラサイへ向きを戻した。
そして今度は真逆の方向に全バーニアをババーーッと全開した。
さあ、ネモ!ビームライフルを構えろ!
緑の巨体がビームライフルを両手で構える、がしかし。
あたかもネモが脚元から残骸へと吸い込まれる構図の中、強烈なGの暴力がジュマの血液を抑えつけてくる。
「くおうっ!!」

--- GM2やネモが安定性に優れているのはなぜだか知ってるか
--- そりゃあ主力で行動するために開発された機体だから、だろ
--- そう、しょせん防衛ラインを守るので精一杯な機体なのさ。決戦向きじゃあない
--- 戦闘は集団戦だ。主力のハイザックを抑え込むにはこいつで十分だよ

Gの中でジュマは懸命に敵機の姿を追った。
マラサイが星空から真っ直ぐ迫ってくる。
明らかにネモを狙っているのだ。
偏った血流のなかでビームライフルの照準が定まらないなんて。
モニターでは敵がくっきりと見えているのに!
ネモのバーニアが、残骸に向かってゆく慣性と戦う。
「止っまれぇぇぇぇぇええええ!!!!」

マラサイは右手でビームサーベルを構えるや、モノアイをギラリと光らせた。
それはサバンナの野獣が獲物を狩る合図にも似ていた。
背中のバーニア光が宇宙にはばたく。



(続く)
第5〜14ターン


バーニアが慣性を打ち消し、ネモは艦船の残骸の手前で止まった。
ターン推力を使って姿勢制御しようと、ジュマは操作パネルに手を伸ばした。
全周囲モニターを見やるが、しかしそこに敵の姿がどこにも見当たらない。
全身がぞくっと焦った。
左?!
いや違う。
視界の右方向に動く光が見えた。
右を振り向いたネモのカメラバイザーに映る影がひとつ。
ジュマの顔がこわばった。
赤い鉄鬼はすぐそこに、いた。
その右手にはビームサーベルが。
姿勢制御は、間に合わない。

--- 戦場では常に神がダイスを振ってるんだよ
--- どうしたんだい?今日は哲学してるじゃあないの
--- 俺たちは状況を作り出すだけだ。戦況を決めるのはその神のダイスなんだよ
--- 運をもぎ取るのも実力のうち、ってよく言うけどね

ネモは咄嗟に左手でビームサーベルを持ち、上段で受けようとするが。
マラサイのビームサーベルがネモの右肘を叩き斬った刹那。
その爆発でビームライフルを握った右手が吹き飛ばされ、衝撃がコクピットに伝わる。
2撃目がネモのエアインテークを斬り、3撃目がネモの腹部を間隙なく切り裂いた。
コクピットが容赦なく揺さぶられ、ジュマはシートに居ながら激しく身体を打ち付けられた。
「うあっがああっ!!」
斬れられ隙間がバチッと火花を散らす。
誘爆は、なかった。

ジュマの意識が一瞬弾けた。
身体と神経がどこでどう反応したのか、定かではない。
気がついたら、ネモは艦船の残骸から離れて広い空間に身を翻していた。
マラサイの頭からバルカンが発射される。
ネモの装甲が弾き返す。
再びマラサイの姿がモニターに大きく映し出され、次の瞬間にはネモの右バルカンが潰された。
左バルカンでネモは応戦する。
しかし効果はなかった。

ジュマはふと意識が戻った。
ネモは確実に動きを削がれていた。
ダメージが大き過ぎて、操縦桿の動きにネモが思うほど反応しないのだ。

戦況が大きく傾いているのが分かる。
両者互いの間合いを図りながらバーニアを吹かす。
星と共に戦場が流れる。
マラサイのビームサーベルが唸れば、ネモがそれをビームサーベルで防ぐ。
ネモも斬りつけるが間合いが届かない。
やがてネモのバルカン砲も弾切れになった。
一進一退の攻防。

ジュマの目にパネルの文字が飛び込んできた。
バーニア残量、残りあとわずか。。。

--- 最後に勝つ者が正義だとするなら、今はせめて己の信念に従おうと思う
--- ティターンズに潜入するスパイに志願するなんて、危険だモーリー
--- なあに。俺がやつらの内側から打ち崩してみせるさ
--- 飲み込まれたら連中の思うツボだぞ。おい、モーリー!

「モーリー・・・」
ジュマは戦友の名をつぶやいた。
全周囲モニターにマラサイが遠く映る。
「お前の信念を」
背中のバーニアが最後の咆哮をあげる時が近づく。
ペダルには足を、操縦桿には手を。
「飲み込まれた信念を」
最後の力を振り絞り、ネモがビームサーベルを構えた。
「俺にぶつけろ!」

神が最後のダイスを振ろうとしていた。




(続く)
>じゅまさん

おい、続きはどうなった?(笑)
終わるまでと思って他書き込めないでいるのよね。w
ラストターン


最後の力を振り絞る瞬間、人は何を考えるのだろうか。
おそらく何も考えてはいるまい。
立ち向かうべき先を睨みつけて、叫び、奮い立つだけだ。
「生きている証し」を魂に刻むために。

モビルスーツの推進剤が尽きようとしている。
裂けた腹部を大きくねじり、ネモはビームサーベルの切っ先をマラサイに向けた。
マラサイの闘姿は、獲物を狩る赤い獅子のごとく。

大きく叫んだのはどちらなのか。
マラサイがビームサーベルを振り下ろす。
ネモは下からビームサーベルですくいあげる。
体中を突き抜ける強い衝撃。
全周囲モニターが上から真っ二つに。
ヘルメットが割れた。
世界から音が消えた。
ビームサーベルの灼熱がジュマの肉体を蒸発させる。
右胸から上だけを残したジュマが、コクピットから宇宙へ放り出される。
すべてを包む極限の絶対零度。
マラサイの装甲に弾かれると、肉片はネモの胴体を転がり上がってゆく。
その最中、カッと見開いた眼が、宇宙を転がる地球と月を捉えた。

--- 死ぬまでに神のダイスを見ることができるかな
--- おいおい。ボードゲームの遊び過ぎじゃあないのかい
--- 俺たちは所詮、戦場という盤に置かれたユニットのひとつに過ぎないんだぜ
--- じゃあ、死に際になれば、もしかしたら見れるかもしれないね

神のダイス。
ジュマには見えたのだろうか。
声が漏れたが、声にならず。
宇宙に伸ばした指で何かを掴もうとした。
その刹那、ネモとジュマは青い爆発に包まれた。

ネモの欠片が太陽風にのってキラララと散って、流れて消えてゆく。
マラサイのコクピットを開き、パイロットは身を乗り出してその光景をしばし眺めていた。





修理中の船で、艦長のもとにネモ1機とパイロット1名を失ったと報告が上がり、それと同時に奇妙な報告も告げられた。
さして被害を受けていないはずの敵機だったが、戦闘が終わってしばらくした後、何もしないまま静かに戦闘空域を離れていったそうである。




(終わり)
じゅまさん

お疲れ様です。

マスター視点で見させていただきましたので、
対戦時の心理状況が手に取るようで非常に楽しませていただきました。

次は、対戦終わってから書く方がいいですねw


また挑戦してください。

>きゃめるさん


あはっるんるん

長らくの放置でございましたww

物語を書く人の凄さがしみじみと分かりましたウッシッシ

けど、めっちゃ楽しww

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