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法政大学法科大学院コミュの判例分析ゼミ専用トピ

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コメント(16)

判例分析ゼミ第一回会合を行います。

日時:5月23日(水)20時半
場所:一階談話室
内容:ゼミの運用方針や勉強内容などについての話し合い
参加予定者:キャレル12、17、18、21、86
判例分析ゼミ第二回

日時:5月30日(水)20時頃(未定)
場所:L304教室(19時から最後までおさえています)
内容:大阪南港事件(最判平2・11・20)
要約担当:キャレル17

各自第一審から一通り目を通して事案を把握して来てください。
判例ゼミにキャレル88のTくんが参加することになりました。
【第一審】
○主文
被告人を懲役四年に処する。

○理由
(罪となるべき事実)
被告人中沢沢夫は昭和56年1月15日午後8時ごろ、雇用中の人夫中西清美に暴行を加え、内因性高血圧性橋脳内出血を発生または拡大憎悪させる傷害を負わせた。翌日16日未明ころ、被告人によって運搬放置された大阪市住之江区南港の資材置き場において、右橋脳内出血の進展拡大により同人を死亡させた。

(争点)
検察官の主張:被害者の死因は、主位的に南港での角材殴打による脳幹部挫傷、予備的に飯場および南港における一連の暴行による内因性高血圧性橋脳出血を主張する。いずれにしても角材殴打が死亡に対して因果関係を有し、殺人罪が成立する。

弁護人の主張:被告人は南港で角材殴打をしておらず、被害者は生前に有した内因性高血圧性橋脳出血で死亡したのであるから、飯場での暴行にも因果関係を有しない。

(争点に対する判断)
第一 被害者の死因について

一 被害者の受傷経緯
1 中沢組飯場における暴行
2 南港に至る経緯
3 南港における角材殴打

二 被害者の死因
1 (本件脳幹部出血が外傷性一次性脳幹部損傷である可能性は極めて低い)
2 (外傷性二次性脳幹部損傷はない)
3 (本件脳幹部出血は内因性高血圧性の橋脳出血である)
4 (検察官の主位的主張は認められない)

三 中沢組飯場における暴行および南港における角材殴打と被害者の死との因果関係
1 (橋脳出血の発生機序は確定できないが、被告人の暴行によって内因性高血圧性橋脳出血の発生または悪化をもたらした結果、被害者は意識を消失したものと認められる)
2 (南港での角材殴打が橋脳出血の拡大に影響を与えたことを認めるに足りる証拠はない)
3 (飯場での暴行は被害者の死に因果関係を有するが、南港での角材殴打は因果関係を有しない)

第二 南港における角材殴打 ※殺人未遂の成立の検討
一1 被告人が被害者を南港に運んだ目的
(意識消失した被害者の処置に窮して同人を大阪へ捨てる目的で飯場を出発し、南港へ至った際には被害者を投棄する目的以外はないと認められる)
2 被告人が南港において被害者を車から降ろした場所およびその状態
(被害者は、被告人に死体となって発見された場所に遺棄され、その場で何者かに角材で殴打されたものと認めれる)

二 (被告人が南港において被害者を角材で殴打したか否か)
1 (被告人以外の第三者が被害者を角材で殴打する可能性はほとんどあり得ない)
2 (被告人に被害者を殺害する十分な動機があった)
3 (被害者は左利きの者によって殴打されたが、被告人は左利きの者と同じ持ち方になる旨供述してる)
4 (被告人は虚偽の供述をしたり偽証を働きかけている)

三
1 (前項3はあまり重視されるべきではない)
2 (前項4は角材殴打に対する罪の意識からこのような行為に出たと断定はできない)
3 (前項2のような動機を有するにしては、角材殴打が不徹底である)
4 (被告人以外の第三者が殴打した疑念を払拭し得ない事情がある)

第三 結論
(検察官の予備的訴因につき傷害致死罪の限度で被告人は有罪である)
【控訴審】
○主文
本件控訴を棄却する。

○理由
一 控訴趣意第一について
1 (原判決の認定判示)
2
(一)(証拠がないのに角材殴打時に被害者が意識消失状態であると専断した)
(二)(角材殴打が橋脳出血に与えた影響が明らかでないのだから、被告人に利益になるよう因果関係があると認定すべき)
(三)(角材殴打が被害者の死亡に何らかの影響力を持っていることは明らかである)
(四)(他人の行為の介入により飯場での暴行と被害者の死亡との間の因果関係は中断されているのに、致死罪を認めている)
3
所論(一)に関して
(高津鑑定などの関係各証拠から角材殴打時に被害者が意識喪失状態であったことは優に推認できるから、所論の非難は当たらない)
所論(二)に関して
(原判示の意味するところは、飯場での暴行に角材殴打が加わって被害者を死に至らしめたものではないから、角材殴打と被害者の死に因果関係がないということであり、不利益認定をしたものではない)
所論(三)、(四)に関して
(角材殴打は被害者の死因を惹起するものではなく、死期を早める影響を与えただけであるから角材殴打と被害者の死に因果関係はなく、致死罪の責任を問うことになんら支障はない)

二 控訴趣意第二の主張について
※量刑不当の主張のため省略

【上告審】
○主文
本件上告を棄却する。

○理由
犯人の暴行により被害者の死因となった傷害が形成された場合には、仮にその後第三者により加えられた暴行によって死期が早められたとしても、犯人の暴行と被害者の死亡との間の因果関係を肯定することができ、本件において傷害致死罪の成立を認めた原判決は、正当である。
上記は大阪南港事件の判決の概要。


次回判例ゼミは、

日時:6月6日(水)20:30〜21:30
場所:L304教室
内容:最判昭和44・12・18民集23巻12号2476頁(民法761条と表見代理)
担当:まっつん
次回の担当です。
あ、気が向いたらマイミクの方もよろしくです(笑)

今日しんさんが作ってくれた、事案を要約したレジュメの他に、判例報告(判例分析?)用のレジュメってあった方がいいんですかね?
ゼミの内容は結構満足なんですけど、イマイチ目的がわかってないので。
>事案を要約したレジュメの他に、判例報告(判例分析?)用のレジュメってあった方がいいんですかね?

大阪南港事件は、控訴棄却、上告も決定で棄却なだけあって、判例に関しては分析するところはなかったね。でも、これから控訴審と上告審で結論や理由付けが異なるものもでてくるだろうし、判例拘束力を持つ部分と傍論を分けたり、補足意見や反対意見があったときに、法廷意見との対立点を分析したり、判例の射程範囲を予測したりと、みんなで議論したり分析したりしないといけないこともあると思う。そういう場合に、分析結果をまとめた方が良いし、余力がある人はゼミの前に自分で分析してくるというのも良いかもね。

>イマイチ目的がわかってないので

目的は人それぞれかもしれないけれど、俺の目的は、1)具体的事例に接することで事案分析力を身につけ、2)判例を第一審から読むことで、実際の裁判所の論理や法解釈を学び、3)試験に対応できるだけの判例に関する知識を身につけること、かな?
なるほど。
では、余力があれば報告用のレジュメ(といっても学部時代にやってた感じのやつなんですが)も作ってみますので、みなさんも余力があれば読んでみてください。カスかもしれませんが(泣)
どうも今回担当です。
今日メンバーの分を地下で印刷しました。そしてざっと目を通しました。

本当にすごいちらっとですけど、債権譲渡やら要件事実(証明責任)の話やらが出てます。

メインの判断である761は普通にやるとして、上の話って少しはした方がいいんですかね?

希望を聞きたいんですけど。少しでも吸収できることは吸収したいのか、最低限761条の話ができればいいのか、判例というものを細かく知りたいのか、などなど。
>今日メンバーの分を地下で印刷しました。

お疲れ様。ただ、次はもうちょい早めによろしくね。

このコミュに判例ゼミのメンバーは三人しかいないから、全員の希望は聞けないにしても、

>希望を聞きたいんですけど。

まっつんの目的意識・問題意識に則って準備すれば良いと思うよ。ハイレベルでみんながついていけないようなら、レベルを下げることになるだろうし、お粗末なものなら「もう少し頑張ってね」ってことになるだろうし。ま、俺が用意したレジュメ以上のものなら、特に問題はないと思うけれど。

それから、判例読解・分析に関して、どのような方針でいくかに関してなんだけど、次回のゼミで俺の方で用意しているものがあるから、それをみんなに見せて意見を聞くつもり(ソロさんにはこんなのがあるんですが、と話を通してはいますが)。
>早めに
はい。遅くなってすみません。
次回は次の日ぐらいにメンバーに渡せるようにします。

自分の感覚でいいなら…水曜日に1時間程度で終わるよう、前もって読んでおいともらいたいレジュメを作るかもです。

次回判例ゼミは、

日時:6月13日(水)20:30〜21:30
場所:L304教室
内容:最決平成17・7・4刑集59巻6号403頁(シャクティパット事件)
担当:キャレル018
次回判例ゼミ(追記)

シャクティパット事件は第一審から上告審まで計100頁以上にもわたるので、二週に分けて行うことにします。

6月13日は第一審(40頁程度)のみ扱うことにします。

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