中部地方と言ってもダラットなどの高地,海の幸に恵まれた南シナ海に面するニャチャンなど各地域で違いがあります。中でも古都フエは,かって庶民料理が王に献上されていた歴史もあり,独特の食文化が育ったと言っても過言ではないと思います。中部の庶民料理は甘すぎず,唐辛子をたくさん使った辛みでメリハリをつけた料理が特徴です。また,古都フエ地方ではアミの発酵調味料(マムズォック)やレモングラスと唐辛子のオイル(サテ−)など独特の調味料を使った料理が多いのも特徴です。 特産料理と言えば,「Bun bo Hue(フエ風辛味牛汁ブン)」やフエの庶民の朝食「Com hen(シジミの汁かけごはん),宮廷料理,そして,プルプル系料理Banh Hue,ホイアン名物「カオラウ」が有名です。 余談ですが「ブンボーフエ」も「シジミの汁かけご飯」が美味しかった高円寺の「オーセンティックが今月で閉店するのは残念です。
そして,北部は,常夏のイメージがあるベトナムの中では四季がある土地柄なので,それぞれの季節に応じた料理があります。北部の料理は,素材の味を生かしつつ、見た目が南部に比べるとやや地味で,塩やヌクマムでシンプルな味付けのものが多いです。南部のように砂糖をたくさん使わないので,甘みは少なく,味付けの幅が狭くなり,少ししょっぱく感じることがあります。 まぁ,南部や中部に比べて倹約的な料理が多いのも特徴です。 もう一つの特徴は海から遠い地方が多いので川魚など川の幸を使った料理が多いのも特徴です。 特産料理と言えば,「Pho(フォー)」,そして御本家・北部の庶民派料理「Bun(ブン)」,一世紀の歴史を持つ「Cha ca(魚のディル風味揚げ焼き)」,カリカリと香ばしいスナック菓子感覚の「Banh tom ho tay(西湖風海老の天ぷら」などがおいしいです。