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刑事マルティン・ベックコミュのシリーズ以外の作品

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<マルティン・ベック・シリーズ>以外の作品

【ペール・ヴァールーによる作品】
■イェンセン主任警部登場作品■
●爆破予告(1964年)
 原題:Mord Pa 31: A Vaningen
 英米題:Murder on the 31st Floor
 邦訳:角川文庫(1982年)高見浩訳
●Stalspranget(1968年)
 英米題:The Steel Spring

■その他の作品■
●Himmelsgeten(1959年)
*1967年に"Hovdingen"と改題されて再刊
●Vinden Och Regnet(1961年)
●Lastbilen(1962年)
 英題:The Lorry
 米題:A Necessary Action
●Uppdraget(1963年)
 英米題:The Assignment
●Det Vaxer Inga Rosor Pa Odenplan(1964年)
●Generalerna(1965年)
 英米題:The Generals


【マイ・シューヴァルによる作品】
●グレタ・ガルボに似た女(1990年)
*トーマス・ロスとの合作
 原題:Kvinnan som liknade Greta Garbo
 邦訳:角川文庫(1993年) 木村由利子訳

注:
本来ウムラウト等のついた文字は文字化けしてしまうため、
スウェーデン語の作品名は英語のアルファベットの文字に置
き換えて記載しました。

参考リンク
http://www.aga-search.com/282sjowallandwahloo.html
http://www.kirjasto.sci.fi/wahloo.htm

--------------------

以上の作品は<マルティン・ベック・シリーズ>よりもさらに
入手しにくいと思われますが(なかには英訳すらされていない
作品もあります)、もしお読みなった場合にはぜひご感想や入
手ルート、作品にまつわる思い出(?)等々についてお書き込
みください。

なお、これまでに邦訳されているのが『爆破予告』と『グレタ・
ガルボに似た女』の2冊に限られているため、感想等の書き込
みは両作品が中心となると思いますが、感想は人によって異な
るのが当然なので、誰かが先に書き込みをしたとしても躊躇せ
ずに追加してください。

それにしてもマニアックなトピックですね(笑)

コメント(1)

つい先日、ペール・ヴァールーによるイェンセン主任警部登場
作品『爆破予告』を図書館から借りて読みました。

最初は気付きませんでしたが、読む進むうちに未来社会を舞台
にしたミステリーと判明。フィリップ・K.ディックの小説に登
場するようなSF的なガジェット(装置)こそ出てきませんが、
かなり徹底された社会の管理体制の不気味さはよく描かれてい
ます。発表されたのが1964年であることを考えると、先見性が
あったと言えます。「芸術家には、毒ガスをいちはやく察知する
カナリアのような能力/役割がある」という言葉を思い出させる
小説で、現在読んでもドキッとする内容もあります。

そうした設定ゆえか、マルティン・ベック・シリーズと比較する
と、かなり無機質な小説です。その無機質さを強調させる演出と
して、固有名詞が徹底的に省かれています。例えば、登場人物の
うち、固有名詞が出てくるのは主人公のイェンセンのみで、それ
以外の人物は肩書や職業だけで語られています。場所も特定され
ておらず、ヨーロッパの、どちらかという北の方、ということく
らいしか読み取れません。こうした点でも特徴のある小説です。

マルティン・ベック・シリーズと比較すると、正直なところ面白
みはいまひとつに感じましたが、独特な雰囲気のある作品である
ことは確かです。

なお、この小説は1981年にドイツでKamikaze 1989(邦題は
『未来世紀カミカゼ』、ただし日本未公開)という題でヴォル
フ・グレム監督によって映画化されていますが、なんとイェン
センを演じているのは、映画監督のライナー・ヴェルナー・ファ
スビンダー!VHSでなら日本でも入手可能なようです。

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