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憧れのイタリアコミュのお薦めの村

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友人が、近々、イタリアでバカンスを過ごす予定です。

バカンスのイメージは、イタリアの小さな村。
習っているイタリア語を試せるような、気さくな雰囲気のあるところ。1週間くらい滞在して、地元の方たちと少しコミュ二ケーションを取りながら、田舎料理を楽しみながら、ゆっくりと過ごしたい。

こんなことが実現しそうな村をご存じだったら、教えていただけないでしょうか。

コメント(4)

ご質問をどうもありがとうございました。次の村はいかがでしょうか。

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米国のファーストフード文化に対するアンチテーゼとして、イタリアに端を発したスローフード運動については、日本でも広く紹介されている。だが、ここイタリアで友人たちとレストランに行けば、ゆっくり時間をかけて食事を楽しむことは、もともと当たり前である。その意味では、わざわざスローフード運動と名づけるまでもなく、この国では、みなごく自然に実行してきたことという気もする。

先日イタリア北部のガルダ湖に近い、カステラーロ・ラグセロという農村で、イタリア人の友人と夕食をともにした時も、テーブルについたのが午後八時で、勘定を済ませて外に出たのが午後十一時。素晴らしいワインと食事、それに楽しい会話で、あっという間に三時間が過ぎ去ってしまう。私たちが選んだのは、中世の城壁に程近いレストラン「ラ・ディスペンサ」。小ぢんまりとした農家のような造りで、肩肘の張らない、家庭的な雰囲気の店である。しかしその料理の水準は、ミュンヘンの高級レストランに比べても、全くひけをとらなかった。

この地域に住むイタリア人の勧めに従って、地元ならではの料理を注文する。私が前菜として選んだのは、薄く切った牛のタン(舌)で、白身の魚をくるんだもの。一見、奇抜な組み合わせに思えるが、トリュフ入りのオリーブ油が加えられているため、まろやかで気品のある味に仕上がっている。メイン・ディッシュは、ロバの肉を柔らかく煮た、やはりこの地域に特有の料理。ロバと聞くとためらう方もいると思うが、私の場合は好奇心が先に立ってしまう。肉はかなり時間をかけて、香料とともに煮られていると見え、口の中で溶けるような柔らかさであり、臭みも全くない。これが「メルロ・ガルダ」と名づけられた地元の赤ワインにぴったりで、絶妙のハーモニーを生み出してくれた。

地元の果物をふんだんに使ったデザートと、濃厚な香りのエスプレッソの後、シェリーの味わいをもった食後酒で、きわめてスローな晩餐をしめくくった。ひとりにつき八0ユーロ(約九六00円)という値段は、満足の行くものと感じられた。ドイツでこれだけの水準の料理を注文すれば、少なくとも二倍はとられる。

実は「ラ・ディスペンサ」は、木曜日から日曜日までしか営業していない。「一週間のうち半分しか働かないとは、自信過剰にも思える、奇妙な商売の仕方だ」とも思ったが、その「作品」の充実度を見れば、納得せざるを得なかった。カステラーロ・ラグセロのような村は、イタリア人でもふつうは知らない。人口が千人にも満たない村に、これほど洗練された、至福感に満ちた食事をさせてくれるレストランがあるというのは、ちょっと驚きである。素晴らしいレストランに出会うには、ローマやミラノのような大都市に行く必要が全然ないのである。この国の食文化は、ドイツなど足元にも及ばないほど、奥が深い。

さて私たちは、この村のアグリ・トゥリスモつまり農家を利用した宿に泊まっていたのだが、ここから車で十五分の所にバレッジオ・スル・ミンチオという町を見つけた。町の西側からミンチオ川を渡るには、十四世紀に造られた石の橋「ポンテ・ヴィスコンテオ」を通過する。夜になると、要塞のようにいかめしい城門が、オレンジ色の照明でライトアップされて、ことのほかロマンチックである。

バレッジオに来たら、この橋の近くの中州にある、ボルゲットというかわいらしい村を見逃してはならない。まるで船のへさきのように川の中に突き出た古い水車小屋が、レストランや喫茶店として使われている。川のせせらぎの音を聞きながら、陽光が降り注ぐテラスで昼食をとれば、イタリアの片田舎らしい情緒を満喫できる。川のほとりにあるレストラン「アンティカ・ロカンダ・ミンチオ」は、室内の壁画がややけばけばしく、英国のサッチャー元首相が来店したことを伝える新聞記事を掲げるなど、観光客に訴えかけようという態度が目についたが、茸入りのパスタや、炭火で子牛の骨付き肉を焼いたステーキは、期待にたがわなかった。

さてこの小さな町でも、イタリア人たちは、スローフードの精神を象徴するような催しを行っている。毎年六月に、バレッジオの約三0軒のレストランが協力し、町の象徴であるヴィスコンテオ橋の上で、四000人を招待してフルコースの晩餐会を開くのである。橋の上にはふだん車が通っているが、この日だけは通行止めとなり、人間が主役だ。長さ六00メートル、幅二十六メートルの橋の上に、長大なテーブルが二列にわたって置かれ、卓上のロウソクが延々と光の列を作るさまは、壮観である。そして、晩餐のしめくくりには、丘の上の城塞から打ち上げられる花火も鑑賞できる。初夏の宵の暖かい空気に包まれ、六00年前に造られた橋の上で、城門や砦の遺跡、花火を眺めながら、ワインと食事を楽しむ。イタリア人たちの生き方には、「仕事と時間に追われるだけが、人生ではない」というメッセージが込められているのだ。
コミュ二ティに入らせていただいた挨拶もしないままに、いきなりトピックを立て、失礼いたしました。

早速の情報をありがとうございます。
こんなバカンスが過ごせたら、いいですね。

友人にこのお返事を送らせていただきます。
ありがとうございました。
コメントどうもありがとうございました。

この村は自動車でないと行けないので、ちょっと行きにくいかもしれませんが、なにとぞご理解下さい。
ツアーでは
本当のイタリアには
ほんのカスッタだけしか出会ってなかったのですね。

観光地では
けっして出会えない

そこは
イタリアの本当の美と温かさが溢れ
まったく違う生活と時間のあるイタリアなんでしょうね〜〜

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