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レコーディング&ライブ日記コミュのサザン「KAMAKURA」レコーディング日記 録音編#23 1986年5月15日

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年月日:1986年5月15日  
場所:ビクタースタジオ  302st
時間:13時30分〜

13:30 スタジオに入る。
15:00 Let's Go Bo Boのダビング作業から開始する。
テンポ124,オフセット(テープとシーケンサーを同時スタートさせるための設定時間のこと)を24m25f17b生ドラムのハイハットのリズムに対応したリズムをシンセで作り生とシンセでL・Rに振るというアイデアがでたためプロフェットでハイハットもどきの音色を作る。かなり苦労した作業になる。

18:20 シンセベースのパートを打ち込む。関口さんがフレーズを考えて原さんがスコアーに書 き起こし藤井氏に渡して打ち込み作業をする。

19:40 ベースラインの打ち込み終了。

今日はギターの大森さんに新しいギター(スタインバーガー)が届く。従来の様なボディー構造がない上ネックもなくチューニングをギターのリア部分で行うもので、かなりスリムな構造である。
この頃シーナ&ロケットのシーナさんと鮎川さんの2人がスタジオに現れる。2人の娘さんも一緒であった。

20:35 音色を詰めながらフレージングの確認、修正作業が進む。サビも部分のベースラインが問題になり悩みにはいる。

20:55 再び修正したバージョンで聞く。音色にDX−7
を使用していたのであるが、藤井氏が場所によってDXの音量を変えて音色の変化をつけて見せ、こういった作業の後オーケーになる。

22:00 大森さんが本日届いたスタインバーガーを使用してイントロにダビング作業を行う。

22:50 同じイントロ部分にDX−7によるシンセダビングを行う。このシンセによってかなりイントロの雰囲気が良くなったという間奏が漏れる。

25:15 作業終了。

このあと毛ガニさんと弘さんでシモンズとフェアライトへのサンプリング作業を行う。トーマス・ドルビー風(トーマス・ドルビーはイギリスのアーティストで当時シンセサイザーを駆使した数々のヒット作品を世に送り出していた。トーマズの父はあのカセットや映画などでおなじみのドルビーノイズリダクションシステムを開発した方でる)なアタックの強いサウンドが欲しいというので様々な音色を試してサンプリングするが上手く行かず、結局トーマス・ドルビーのレコードからサンプリングしてしまう。
(なんと安易な・・)

シモンズとフェアライトには同じ音をサンプリングしたがシモンズの方が低域が豊かであった。27時近くまでこういった作業をして終了。

(解説)
この時代、サンプラー等のデジタル楽器の登場と普及によって今まで耳にした事のないサウンドが溢れ始めた。YESというバンドがOWNER OF THE LONLY HEATSで流行らせたオーケストラヒットなどは当時の最も新しいサウンド表現であった。これ以外にも沢山の耳新しいサウンドが登場し、音楽業界ではわれ先にとこうしたサウンドに飛びついたものだった。しかし「最新のものは最初の古くなる」という法則によりこれらのサウンドの寿命は長くはなかった。やはり新しいものは、経年変化に耐えられるような「細工」を施さないと時代を超えては生きて行けないという事も知った。KAMAKURAを今聞くと、楽曲があまりにも素晴らしかったために、ただのスナップショットのようなアルバムにはならなかったのだと思う。

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