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トヨタ方式研究会コミュの(8)現場改善(改善の鬼)

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私は心でさけんだ「これがムダか」なるほど部品を取り出す際作業者の手が一瞬迷っている「そうだ箱の角度が悪い」。機械と機械の間を作業者が移動するとき0、5秒掛かっている、なるほど機械と機械の間を詰めればよい「これで0、2秒は改善できる。

こうしているうちに様子を見ていた担当者がビデオを貸してくれた。少し無駄を見つけられるようになったので次は「ビデオで撮影して分析してもよい」とのこと。決して初めから道具を与えないのも大野流である。

一週間もするとそのビデオは不要になった。自分達の目で、現場で現物を看てムダをみつけられるようになった。1〜2秒を短縮するために5〜6件の改善を行った。必要な道具も自力で創った。そして2週間後タクトタイム18秒に対してサイクルタイム(作業者がものを一個つくるために要する時間)十七秒を達成した。

嬉しかった、ほんとうに嬉しかった。改善の醍醐味を味わった。 
引き続き他のラインの改善を任された。射出成型の段取り替えであった。これも目標をクリアした。次はラインとラインのつなぎ目である店(半完成品置き場)の改善に取り組んだ。 
大野は一週間に2〜3回我々の改善現場を見に来ていた。

ある日「お前達に見せておきたい」と言い、先に立ってずんずん歩いていった。 「これじゃー、よーく見ておけ、これが今世界で一番進んだトヨタ生産方式のラインだ」それはU字型のラインで、見事に『要るものを要る時に要るだけ』(後工程が引き取る量だけ)造っていた。私は固唾を呑んだ「まるで生きものだ」私は食い入るように観察しその姿を頭に刻んだ。

その時突然大野がそのラインの運搬工程(ローラーコンベア)を指差して「ここをぶち切れ」と鬼の形相で叫んだ。現場の主任、技術者はあっけにとられていた。大野は常に現場でムダを観たとたん“改善の鬼”になるのである。
大野から工場の事務所においても度々ご指導を受けた。

コメント(1)

桂多郎さん、

こちらはしばらくご無沙汰してましたが、とても興味深い内容のレポートの数々を一気に読みました。最近いろいろな方面からトヨタ方式の素晴らしさについて伝わってきます。

私ももっと真剣に学び、仕事につなげようと思います。今後も素晴らしいレポートをよろしくお願いします。

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