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Def Jamコンプリート計画コミュのコンプリートリスト計画 86〜8

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コンプリートリスト計画 86〜8

Def Jamからのリリースをすべてコレクションするため、リリースをすべて列挙していこうというトピック。

無制限に列挙していくと収集がつかなくなるので、年代ごとに整理したいと思います。二つ目のトピックは、86〜88年までの物。

なお、リストは、アルバムからカットされたシングルは除外させていただきます。ご存じのものがありましたら、みなさんもぜひご協力くださいませ。

この頃は、まだリリース数が少ないため、リリース順に記録することは可能だと思います。

よろしくお願いいたします。

コメント(4)

Licensed to Ill / Beastie Boys    1986/11

1986年は、夏にOran "Juice" Jonesが、デビューシングル"The Rain"という曲をリリースしています。これは、デフジャム傘下のR&Bレーベルとして設立された、OBR Recordsからのリリースでした。このコミュでは、歌モノは除外しますし、私もこのレコードは持っていないので、確定的なことは申し上げることが出来ないのですが、私の記憶によると、OBR Recordsとはいえ、デフジャムのロゴがプリントされていたように思いますが、いかがでしょうか。

このOBR Recordsは、Oran "Juice" Jonesのほか、Alyson WilliamsとThe Black Flames、Poppa Ron Love等が後に所属することになりますが、1990年代に入ってから、いつのまにかDef Soulに名前を変え、今に至るまで存続しています。



1986年の11月に、デフジャムの名を一気に世に知らしめる、伝説中の伝説アルバム、Licensed to Illが発売されます。エンジデフジャムのころからすでにシングルをリリースしていたBeastie Boysですが、メジャーデビューはこの時でした。

サウンドについてはもはや説明は不要、このコミュにご参加いただいている方々なら、例外なく所有されていることと思いますので、余計なことは申し上げません。


プロデュースはRick Rubin。この頃から、「Rick Rubinは本当はヒップホップをやりたいんじゃなくて、ロックが好きなのでは?」と疑うことができますよね。RunDMCのサウンドといい、Slayerなどのプロデュースといい・・・。その後、Rick Rubinはデフジャムを離れてDef Americanを設立したことで、その疑いは真実に変わります。


Billboard誌のアルバムチャートで1位を獲得し、500万枚を売り上げるという快挙を成し遂げました。




同じくRick Rubinの作品と言うことで、RunDMCのアルバムと共通するコンセプトは、「ロック調の曲とヒップホップ調の曲が、アルバム中に同居している」という点。これは、ブラックミュージックに抵抗のある白人リスナーを獲得し、ヒップホップを一気にメジャーに押し上げるのに十分な役割を果たしました。

実際、この1986年という年は、RunDMCのWalk This Wayが、Billboard Hot 100で4位を記録するという、ヒップホップでは史上初の快挙を成し遂げた年であります。この曲も、プロデュースはRick RubinとRussell Simmonsというデフジャムコンビ。Beastie Boysと共通するサウンドがあって当然ですね。


これらのヒットにより、ヒップホップは、一部の先進的な人たちの聴くものから、一気にオーバーグラウンドの世界へ飛躍したわけです。それはもちろん喜ばしいことですけど、今から考えると、先進的な音楽が普及するきっかけが、前時代的な「ロック」との融合であったことは、皮肉であります。なにしろ、2000年以降は、ブラックミュージックが市場を支配してロックやポップスの売り上げを追い抜き、これ以降、ロックは、ロックファンをして「ロックは死んだ」と言わしめる惨状にまで枯れ果ててしまったのですから。
Yo! Bum Rush the Show / Public Enemy   1987/3

このころのデフジャムは、リリース数は非常に少なく、リストももう1987年に突入です。しかしながら、列挙されるタイトルは、すべて後に伝説となる、名作中の名作ばかり。濃いリストになります。

このアルバムもまた、伝説と呼ぶにふさわしい作品です。このアルバムで初めて、後にThe Bomb Squadと名乗る、伝説のプロデューサー軍団が露出します。

しかし、プロデューサーとしてクレジットされているのは、The Bomb Squadには入っていない、Bill Stephney。これは誰? と疑問に思ったので、調べてみました。

どうも、Chuck Dが当時勤めていたラジオ局、WBAUの番組ディレクターだそうです。Rick RubinがPEの曲を耳にし、この人にアプローチして契約が成立したそうです。

そんなBill Stephneyと、後にデフジャム内外で様々な作品を手がけることになるThe Bomb Squadのメンバーがクレジットされているこのアルバム。実はあまり売れなかったようです。ロック色がないから、まだまだ一般受けするまでに市場が成熟してなかったのでしょうか。しかし今聴くと、Chuck Dの迫力のライムとThe Bomb Squadのサウンド、Terminator Xの変幻自在なターンテーブリズムが見事に調和した、とてもクオリティの高いアルバムです。

これ以降のThe Bomb Squadの活躍ぶりに要注目です。

Public Enemy No.1 と You're Gonna Get Yoursがシングルカットされました。
Bigger and Deffer / L.L. Cool J 1987/7

これまた伝説となるアルバムの登場です。早くもCoolJのセカンドです。

記録としては、I Need Love が、POPチャート(Billboard Hot 100)で最高14位を付けるという快挙を成し遂げました。また、「ラップバラード」として初めてヒットしたシングルでもあります。それまで、Whodiniがラップのラブソングをリリースしてはいましたが、ポップチャートでここまでヒットしたのは、I Need Loveが初のことでした。


そしてこのアルバムを語るのに欠かせないのは、I'm Bad の超大ヒットです。

ポップチャートではあまりヒットしなかったものの、ダンスチャートやブラック系のチャートでは、何週連続かは失念しましたが、とにかく超長期間に渡って1位をキープするという、とんでもない記録を作った曲なのです。

私はこの頃、American Top 40という、Billboard Hot 100を紹介するFM番組を毎週聴いていました。この番組では、ポップチャート以外のチャートに関しては曲を流さず、1位の曲名だけを紹介していたのですが、そこで紹介されていたダンスチャートでは来る週来る週、ずっとI'm Badが1位で、その人気に驚いたものでした。おそらく、2ヶ月以上続いたんじゃないでしょうか。


アルバムとしてもダブルプラチナムを売り上げています。とにかく、今聴いても完成度の高いアルバムです。



プロデューサーは、本人とL.A. Posseがクレジットされています。L.A. Posseに関しては、L.A. Posse名義でもアルバムをリリースしています。

興味深いのは、Scratches byとして、Bobby Bobcat Ervingがクレジットされていること。L.A. PosseのメンバーとしてもクレジットがあるBobcatですが、Bobcatというと、露出が高まるのは、Ice Cubeのセカンドアルバム(1991)で、プロデューサー"The Boogie Men"として、DJ Poohらと共にクレジットされてから。これ以降、Street Knowledge系の人々の作品に頻出する重要人物になります。

(ソロアルバムもリリースしていますが、ずいぶん後になって苦労して手に入れた割には、最悪との評判通り、あまり出来のいいものではありませんでした。)



何が言いたいかというと、この頃のデフジャムは、すでにNY内にとどまらず、ウエストコーストの人材と交流していたということです。

ウエストコーストというと、この頃は、Ice-TやSchooly D.が、ギャングスタラップの基礎を作っており、そして新人だったNWAもデビューするころです。しかし、ヒップホップの現場としては、依然としてイーストが主であり、ウエストはまだ新興としてしか認識されていなかった時代。このような時代に、デフジャムはすでにウエストコーストの人材と交流していたのは驚きではないでしょうか。


このアルバムは、私がヒップホップのアルバムとしては生まれて初めて買ったものでした。もちろんヴァイナルで。まだリリースされて間もない、ぴかぴかの新譜の頃のことでした。

(従って、これ以前のリリースに関しては、旧譜として、この直後に買ったものが多いです。)
Less Than Zero サウンドトラック   1987/11

デフジャム初の映画のサウンドトラックです。この映画はDVD化もされており、テレビでも放映したことがあるので、ご覧になった方も多いでしょう。


デフジャム発のリリースでありながら、デフジャムとは関係のない、The Bangles の A Hazy Shade of Winter が大ヒットしました。

しかし、重要な曲も収録されています。これもシングルカットされ、後のアルバムに収録された、LLCoolJのGoing Back to Caliは、映画中にも流れる曲ですね。あの名曲、Public Enemy の Bring the Noiseもこのサントラで先取りしてます。


そして、謎のグループがこのアルバムでデビューしてます。Black Flamesというグループですね。ラップではなく、歌モノです。

このアルバムに収録された、Are You My Woman? という曲がデビュー曲です。きっと売り出したかったんでしょうね、プロデュースはVincent F. BellとRussell Simmons、Rick Rubinという豪華メンバー!

Vincent F. Bellは、同じくデフジャムのシンガー、Oran "Juice" Jones関連のプロデューサーです。そのおかげで、とても気持ちのいいリズムと美しいなメロディラインの名曲に仕上がってます。

めちゃくちゃいい曲で、僕はデフジャムの歌モノの中でいちばん好きなんですけど、、、、


最大の欠点は「歌が下手」(笑)。致命的です(笑)。
アルバムも発売されましたが、売れなかったようです。

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