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唯識コミュの唯識説と外界実在論

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「実にこの三界は心のみのものである」(『華厳経』十地品)

この世のすべてのものは実在せず、ただ心内に潜在している諸経験の余力から生じた表象があるだけなんだ、と唯識説は説く

これに対して外界実在論からはこう批判される

? 心内の経験の余力から表象が生じるだけだと言うが、じゃあ何である特定の物の表象は特定の場所でだけ生じて、あらゆる場所で生じるわけではないのか?

? また、特定の時にだけ生じて、あらゆる時に生じるわけではないのはなぜか?

? ある物の表象はただ一人にだけ起こるというわけではなく、その時間、その場所が同じならすべての人の心に同じように生じるのはなぜか?

? ただ表象としてあるだけだと言うが、蛇に咬まれたり武器で傷付けられると実際にその効果が生じるのはなぜか?



皆さんは唯識説と外界実在論についてどう思いますか?
共に勉強しましょう

コメント(58)

Yushiさん、ありがとうございます

一水四見…つまり、同じ世でもある人にとっては地獄に見えたり、ある人にとっては阿弥陀仏の西方極楽浄土に見えたり、ある人にとっては薬師如来の東方瑠璃光浄土に見えたりするかもしれない、と言えるでしょうか?
>「心次第で肉体の寿命も変わる。限られた寿命なんてことがなくなってしまう! 300歳、800歳生きるなんてことも心次第では当たり前だ」ということですか?
…この今生ではその根拠を現実世界に求めることは厳しいかもしれませんね

根拠を現実世界に求めるのですか?
あくまでも根拠は心にこそあり、心の根拠にもとづいて現実世界のあり方が決まるというのがYushiさんのご説明ではないのですか?
Yushiさんと共に研鑽できることを嬉しく思います

>ただ、あくまでもこれは見え方なので、事実を事実として捉えていないために起こる、と言うのも中に含まれていると思います。
あくまで一人ひとり見え方が違う、ということであれば、この見え方が違うもの同士、見え方に合意が得られることはないと思われます。
しかし私が指摘した西方極楽浄土と東方瑠璃光浄土は、そこにいるものの一致した見解として表れる、ということを言っています。

「事実を事実として捉えていないために起こる」
ここでYushiさんがおっしゃっている〈事実〉という概念はどういう意味ですか?

事実はこの世は地獄でも極楽浄土でもない、という意味ですか?
事実はこの世とは別の所に地獄があり、別の所に極楽浄土がある、という意味ですか?
>「現量(げんりょう)」という語を覚えていますか?

直接知覚あるいは感覚のことですね
概念的思考がなされる前の認識形式のことですね
Yushiさんは、自分がそこにいると極楽浄土を正しく直接知覚した場合か、おそらく極楽浄土にいるのだろうと正しく推理した場合について、それらの場合は事実として極楽浄土にいると表現しうる、とおっしゃるのですね?

しかし、Yushiさんはそこにいる人たちがお互いに「ここは極楽浄土である」と合意することも条件としてあげてはいらっしゃらなかったでしょうか?

さて、極楽浄土を事実として正しく認識するのは個人の正しい現量もしくは正しい比量があれば十分なのでしょうか?

それともさらに、そこにいる各人の合意を必要とするものなのでしょうか?
投稿がYushiさんのお答えと前後してしまいましたが、問題となっているのは[022]のYushiさんの次のようなご説明です

>あくまで一人ひとり見え方が違う、ということであれば、この見え方が違うもの同士、見え方に合意が得られることはないと思われます。
しかし私が指摘した西方極楽浄土と東方瑠璃光浄土は、そこにいるものの一致した見解として表れる、ということを言っています。
>よく言われる例えに「私の見る赤とあなたの見る赤は、全く同じとはいえない」と言うのがあります。これはそのとおりです。しかし「赤」と言うことは「合意」しているわけです。

私の見るせわしないこの世とあなたの見るせわしないこの世は全く同じとはいえない
私はせわしないこの世を極楽浄土と見るが、あなたは地獄と見る
しかし「せわしないこの世」ということは合意している

というふうにも言えますか?
>Yushiさん
>78910さん

とても面白い展開になってますね。
お二人には、当コミュを自由に使っていただければ嬉しいです。

つまり、せわしなくめまぐるしく変化・変転するこの世に同じように住しながら、
またその様子を確かに同じように見届けていながらも、
心の持ちよう次第では

「私たちが今生きているこの世こそ極楽浄土に他ならない!」
と深く静かな喜びを感じている人もいれば、

「この世こそ地獄だあ!」
と苦しみにのたうちまわっている人もいる

ということでしょうか?

そうするともはや、どこか他の世界に極楽浄土があるのかどうか、地獄があるのかどうかなど知りようもないし、差し迫った問題でもない
ということでしょうか?
<内・中>と<外>という捉え方についてなのですが、私は、阿頼耶識は<外>の側だと
思っています。
なぜなら、直接知覚される現象である「諸感覚」及び「意識」では<ない>からです。
主観の側であれ、客観の側であれ、直接知覚される現象でないものが、どのようにして
<内・中>なのでしょうか。阿頼耶識は、主観の側、客観の側の両面において、直接知覚
される現象界を包む<外>だと考えます。
直接知覚できない<外>を立てた時点で、それが例えば刹那滅であろうと何であろうと、
<外界>があることに変わりはありません。

そして、<内・中>であれ、<外>であれ、意識の望むようにはそもそも生起しないものです。
全体を支配する何らかの法則群があって、また様々な原因結果の諸条件があって、それらに
則って生起しています。
そのことを唯識が否定していない以上、常識から見てそんなに変ったことを言っているわけでも
ないと思います。
物理学・化學・生物学などの諸法則は、阿頼耶識の相分の現れ方の法則の一部であって、
それは客観方向の<外>界の法則である。
そのように私は解釈しています。

阿頼耶識を「こころ(心・citta)」と呼ぶとき、変えなくてはいけないのは、「こころ」の概念の
方だと思います。
ここで言われている「こころ」は、日常、意識や自我を指している「こころ」とは大きく違う概念だと
捉えるべきでしょう。一言でいえば、阿頼耶識が「諸感覚・意識・末那識(≒自我)の外にある
現象全部」を集合的にまとめて指しているものだとすれば、比較的すっきり解釈できるような
気がします。
唯識で「こころ(心・citta)」とか「識(vijJaana/vijJapti)」とか言っているのは、私たちの日常で
言っている「こころ」と指示対象が同じではないし、ましてや近現代の「物質」という概念と
対置されるべき何かではない、ということだと思っています。

ですから、諸経典や論書で「心」という字を見たときも、日常の用語の「心」として受け取らない
ほうがいいように思います。

そして、唯識の主張は本来、「全ての現象はこころの内にある」というより、
「全ては現象として受け取られるべきである」とか「全ては認識論的に受け取られるべきである」と
いう表現をしたほうがいいと思います。
そもそも「こころ」という実体とか基体とか領域を認めてはいけないという主張なのですから、
現代の表現としては、最初から「こころの内」なんて言わない方がいいのではないでしょうか。
「外界実在論」者からの批判というのは、

「唯識論では、諸感覚や意識として現れる現象のみを「識」と定義している」
「唯識論では、「識」の生起には、法則や諸条件による限定づけが必要とされておらず、
個人の意識の思うがままに変えることができるとしている」

という、誤解に基づいていて、だから、「唯識論では、幻想や夢と、<現実>との区別が
つかないのではないか」と思われて論難されたわけですね。

認識論の構造上は、私たちの意識レベルでの認識の正誤を定める、意識の<外>の
法則や諸現象が仮設されさえすればいいわけで、それが物質的であろうが、「心」であろうが、
イデアであろうが、そこは原理的に「見えない」レベルのことなのですから、根本的には
重要ではなかろうと思うわけです。
私たちがその時点までに見つけた、それらしい「説明(自然科学などを含む)」を矛盾なく
投影できる仕組みを持っていさえすれば、とりあえずその枠組みを維持することができます。

阿頼耶識は、それを、意識の<内・中>の構造からの直接の延長として仮設したもので、
「種子」という普遍的なアイディアのおかげで、どれほど科学が発展しようが、枠組みとしては
反証しようのない、立派なものだと思います。
>>[051]

>私は、阿頼耶識は<外>の側だと思っています。なぜなら、直接知覚される現象である「諸感覚」及び「意識」では<ない>からです。主観の側であれ、客観の側であれ、直接知覚される現象でないものが、どのようにして<内・中>なのでしょうか。阿頼耶識は、主観の側、客観の側の両面において、直接知覚される現象界を包む<外>だと考えます。


ぼくは唯識について少しずつ学んでいる者に過ぎませんが、とても考えさせられるコメントでした。
いわばPhullapadmaさんのお考えは、今風に言うなら、
「本人がまったく把握できていない無意識は本人の内部と考えるべきではなく、外部と考えるべきだ」
というものでしょうか。

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