私たちは、思いやりの素晴らしさを知っていながら
自分を守る壁を作るのに緻密に障壁を築き上げます。
傷つくのが恐ろしくて、作り上げた障壁は怒り、渇望、冷淡、嫉妬や妬み、
傲慢や思い上がりといった様々な感情でしっかりと塗り固められます。
そういった感情や思考は頭で考えただけでは、自分自身からの解放は難しいです。
中観帰謬論証派の8世紀に実在したシャーンティデーヴァ(寂天)の『入菩薩行論』を中心に置き、六波羅蜜の実践と、中観派の思想を取り扱って行きたいと思います。
シャーンティデーヴァの化身と言われるパトル・リンポチェは古派の中にいらっしゃいますが、今は比較的若いトゥルク(転生活仏)としていらっしゃり、新訳派のゲルク派でも尊重されていて、チベットの四大宗派はいずれも大切な教えとして、大事にしています。
ゲルク派はダライラマ14世がいらっしゃいますが、東京に事務所を置く、チベット仏教普及協会(ポタラ・カレッジ)のゲシェー・ソナム・ギャルツェン・ゴンタ師の『チベット仏教・菩薩行を生きる』が重要な参考文献です。
ダライラマの『入菩提行論』の解説本として『ダライ・ラマ 至高なる道』も解りやすい著作です。
困ったときには