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丸木砂土 - 秦 豊吉についてコミュのベルリン公演

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秦豊吉は、今年6月に宝塚ベルリン公演を行った。今から62年前、秦豊吉を団長として、ベルリン公演を行ったことがある。当時の東郷ドイツ大使と秦豊吉の間で、事前の打ち合わせが完璧に出来ていたはずだったが、行って見るとドイツ側の準備が全くできていない。

 

調べると、東郷大使の後任の軍人大使は、宝塚などには当然のことながら興味が全然なく、秦からの連絡は封も切らずに、机の引き出しに放り込んだままだった。秦豊吉は、早速ドイツの宣伝省大臣に面会を求め、ニュース映画を撮らせて宣伝に使った。さらに、5000人収容の劇場を借りる交渉を改めて行った。そして宝塚のドイツ公演は、画期的な成功をした。

 

このようなことを、外国で実行できるような人物はざらにはいない。

秦は東京大学を卒業後、三菱商事に入社したが、小林一三に見込まれて宝塚に移った。彼は実業家であるだけでなく、ゲーテの作品を翻訳出版するほどのドイツ文学者でもあった。そして日劇ダンシングチームの生みの親でもあり、戦後はモルガンお雪等の帝劇ミュージカル等を製作した。

 

私は東京・雪ガ谷にある大場三郎照明研究所で秦豊吉の話を聞いたことがある。

「ファースト」の舞台美術についての話であった。秦は一見すると、ブルドッグのような形相で、でっぷりした体躯であるが、話の内容は実に細やかな神経の行き届いたもので、人間は外観と中味は違うことがあることを実体験した。

 

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