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丸木砂土 - 秦 豊吉についてコミュの「歌舞伎」

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三神たけるのお伽秦氏
「歌舞伎」
三神たける
12月16日

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 早いもので、師走も、もう半ば。年の瀬である。あと2週間ほどたてば、年末。大晦日には、恒例の紅白歌合戦が待っている。司会者はNHKのアナウンサーというのが定番だが、今から数年前、紅組の司会者を松たか子が努めたことは記憶に新しい。
 松たか子といえば、いわずと知れた若手女優。松嶋菜々子と並び称されたこともある。男性のみならず、女性の好感度も高い。最近は歌手デビューするなど、芝居以外でも活躍していることは、ファンならずとも、ご存知だろう。
 実は彼女、秦氏なのである。
 本名は、藤間隆子。父親は、いうまでもない。かの歌舞伎スター、松本幸四郎、その人である。松本幸四郎は世襲名で、彼は9代目。本名を藤間昭暁という。子供には、松たか子のほか、松本紀保、そして7代目、市川染五郎がいる。
 一方、9代目、松本幸四郎の父親は、8代目、松本幸四郎こと、松本白鴎。さらに、その父親、すなわち祖父が7代目、松本幸四郎にあたる。彼は9代目市川団十郎に師事し、市川金太郎と称した後、市川染五郎を襲名。さらに、市川高麗蔵となり、明治44年に7代目松本幸四郎を襲名する。
 彼の本名は、藤間金太郎という。歌舞伎の本を見れば、そう書いてある。が、彼には、もうひとつ名前があった。というのも、藤間金太郎は藤間家に入った養子で、実家の姓は「秦」なのだ。つまり、彼は、もともと秦金太郎だったのだ。
 さて、ここで改めて秦金太郎こと、7代目松本幸四郎の系図を見てみると、これがなかなかすごい。彼の長男は市川家に養子に入り、11代目市川団十郎を襲名、その息子が12代目市川団十郎。次男は8代目松本幸四郎で、三男は6代目菊五郎の門弟となり、息子が初代辰之助。長女は中村雀右衛門の妻となり、息子に大谷友右衛門と中村芝雀がいる。
 とまぁ、典型的な歌舞伎一族。歌舞伎界の中枢の一端を担っているといっても、過言ではあるまい。まさに、秦氏が歌舞伎を支えているのである。
 秦金太郎のルーツを遡ると、三重県で栄えた秦氏らしい。一族には、三菱商事社長の槙原稔氏のほか、演劇プロデューサーで知られる秦豊吉がいる。実に、秦氏の名門であるといっていいだろう。
 思えば、日本の伝統芸能である能や狂言は、秦氏が担っていた。同じ伝統芸能である歌舞伎の世界に秦氏がいるのも、その意味では、当然のことといえよう。
 いや、もっといえば、カッバーラの伝統を保持した者ならば、必然的に演劇の世界に近づくのである。古代において、演劇は神話をテーマとしていた。神話で演じるのは神々である。演劇を通じて、人は神と一体となり、ひいては神となったのだ。
 事実、古代密儀では、例外なく神々の演劇が行われる。それは古代エジプトのイシス密儀、ペルシアのミトラス密儀、ギリシアのデュオニソス密儀、そして近代でも、フリ−メーソンの密儀も、まったく同じだ。
 恐らく原始キリスト教においても、同様の密儀はあったはずである。イエス・キリストの生涯をなぞる儀式によって、イエス・キリストと一体となる教義が存在したに違いない。現在のキリスト教のミサで行われる聖餐式も、そうした密儀のひとつと見なすこともできる。
 ユダヤ人原始キリスト教徒の末裔である秦氏が演劇による密儀を保持し、その伝統が能や狂言、ひいては歌舞伎にまで流れていった。そう思って鑑賞すると、日本の伝統芸能もまた、違った味わいがあるのではないだろうか。

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