その後の『風の谷のナウシカ』コミュの風の谷のナウシカ〜その３〜

城の方では、破壊された橋の復旧（壊したとも言う♪）等も仮の段階ではあものの、使用出来るまでにいたった。
もともと修復が必要な場所もあり、今回を機会に大幅にその作業が行われた。

トルメキア軍との戦いで犠牲となった人々の埋葬などは真っ先に行われた。特に、風の谷の人々に大きく胸を痛ませたのは「ジル」の死であった。

これは、父を失ったナウシカにとっても大きな悲しみであるが、ジルに替わって風の谷の人たちを導かなければならないことを意味していた。

ユパは、今回はあまりにも多くの様々な死があった。
それが、ナウシカを変えてしまうのではないかと、一抹の不安があった。

葬儀が終わった後、部屋へと戻ったナウシカへの元へと向かっていた。

コンコンッ

「ナウシカ、私だ。入っても良いかね？」

「ユパ様？・・どうぞ、カギは掛かっていませんので」

ユパが部屋へと入ったときのナウシカの表情を見て、一瞬息を呑んだ。あらゆる感情が抜け落ち、人形のような表情を見て取った。

「・・・ユパ様？」

「お、おおっすまん。どうだ？ナウシカ。忙しくて余り食べていないだろうと思ってな。少し、食べるものを持って来たのだ。」

「ありがとうございます、ユパ様。」

ナウシカは笑っているが、無理していることが感じられた。
しかし、それを気づかない振りをし、しばし他愛のない話をした。食事も落ち着き沈黙か続き、口を先に開いたのはユパだった。


「・・・ナウシカ。こ度はまことに色々とあったな」


「・・・・・はい。王蟲やペジテ、トルメキア、巨神兵。多くの死を見てきました。そして、私はあの時王蟲にたすけられてからの後、大きく世界は変わってきています。風の谷もこれから新しい道をあゆんでいくでしょう・・・」


「ナウシカ。そなたは、王蟲の怒りを静め、谷を救った。言葉通り命を懸けてな。そして、これからは風の谷の人々を導かねばならん。それが定めなのだろう・・・」


「ユパ様。私は、ジルの子として生を受けて、いつかは私が谷の人たちを導かねばならないということは覚悟していました。けど、私は怖いんです！不安なんです！！私のこの手は汚れています。そんな私が谷の人たちと共に歩んでいけるか・・・」


「ナウシカ、王蟲は誇り高い生き物だ。その誇り高きものに、命を救ってもらったのだ。それは、誇りに感じていいのではないかな？」

「ユパ様・・」

ナウシカは、それは判っていたというより、感じてはいたことである。腐海で、様々なことを体験し学んできたのであるから。しかし、『死』というものを目のあたりにした。特に父を亡くしたのであるから。。。自分が思った以上にショックが大きかったことをここに来て精神面に大きな波となってやってきていた。

「もちろん、そなたは判っていたこととは思うが。ナウシカ・・・そなたが悩んでいるものの正体は、死という大きな壁であり自分自身への不安と恐怖だ。

それは、だれもがいつかは通る『道』だ。それを乗り越えるのは、ナウシカそなた自信でやり遂げねばならぬ。

しかし、それを支えることは自分ひとりでやらねばならないことではない。ナウシカよ、周りを見てみよ。一人ではなかろう。」


「・・・ありがとうございますユパ様。ふふっ私ったら何を悩んでいたのかしら。私は一人ではなかったというのに！」

ナウシカに以前の様な活力が戻ったように感じられた。
まだ、翳りがあるもののそれは、危さは無かった。
壁を乗り越えたわけではないので油断できないが、ナウシカならば乗り越えられるだろうとユパは確信を抱いていた。

（しかし、不思議な子だ。翳りはまだ感じられるが、なんというか・・・王蟲に命を助けられてからは更にその力が増したように感じる。）

「ユパ様？この食事はミトから頼まれたんじゃありません？」


「はっはっはっ！！そなたには、見破られていたか！」


「ふふっ♪ミトったら私を娘みたいに扱うときがありますから。
さぁ！！ミト達にも心配かけちゃったから、あやまってこなくっちゃ！」


「ああ、そうするといい。皆にも元気な姿を見せてやると、安心するだろう」


「ユパ様？」


「なんだね？」


「ありがとうございます。本当に感謝しております。」


ユパにナウシカは抱きつき、そんな言葉を告げると、ドアの向こうへと向かって行った。軽い足音を残して。。。



※むぅ・・・！！こんなのでいいのでしょうか？自分は・・・
書いていてかなり恥ずかしいですし(*≧ω≦*)
稚拙な文章ですが、暇つぶしに読んでいただければうれしいです。