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+人生・子育て語ろうの会+コミュの母乳☆☆

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『病院出産が子どもをおかしくする』 奥村紀一著 2008年1月洋泉社発行には、『なるほど』と思うことが書いてあります。


昨日、みのさんの番組では、マンガ家手塚治氏のことを放送していました。
「手塚氏は、戦争体験者なので、世の中が昨日まで善と思っていた事が、一夜にして悪と言われるようになった経験をしている。だから、物事を見るときには本当にこれが善で真実なのかを疑い、そして生涯にわたって、何が真実かを追い求めていたと思われる。」ということを聞きました。

今まで正しいと思っていた事が正しくなかった・・・。戦争のことだけでなく、普段の生活の中でも、時が経てば価値観をかえなければならない事がたくさんあるように思います。

この本には、出産育児について、そのような事が書いてあります。
ここでは、母乳に関する部分について記載したいと思います。

<母性を発現させる育児ホルモン>

育児行為に関連するホルモンはいろいろありますが、代表的なのは、その作用が明確かつ強力な3種類です。これらのホルモンには、別の働きもありますが、下記の行為が育児の要となるものです。

?オキシトシン(愛情ホルモン)…子どもを可愛がり、世話をさせる
?バソプレシン(保護ホルモン)…子どもに注意し、外敵から守らせる
?プロラクチン(母乳ホルモン)…母乳を生産し、育児に専念させる

?オキシトシン
心身の疲れを癒し、ストレスを緩和して、気持ちを安からにする働きもあり、忍耐を要する子育ての進行には不可欠なホルモンです。このホルモンの分泌は、出産時の陣痛に伴って増大し、子どもの世話が必要となる出産後に最大となることが知られており、母乳の射出を促す機能もあります。母乳を吸われる母親の母乳にもこのホルモンが含まれますから、これを飲む赤ちゃんの気持ちも安らかになっていきます。また、このホルモンには記憶力増強の作用もあります。

?バソプレシン
子どもを守るための勇気を持たせます。このホルモンが多く分泌することによって、一夫一婦制が守られるため、両親の協力による安定した子育てには欠かせないホルモンです。母乳育児・添い寝などの伝統的な育児法を続けていれば、順調に分泌され、母親の注意力と記憶力が自然によくなり、明晰な判断力が身につきます。

?プロラクチン
出産が近くなった時期に急激に高まり、分娩直後に必要な初乳の生産を用意します。また、このホルモンはオキシトシンを補助して、母親の関心が子ども中心になるように働くので、母性愛の発現を側面から促進強化します。子育てに追われて自分の好きな事も満足にできない母親にはいろいろストレスがたまりますが、母乳の分泌を促進させるこのホルモンは、これを平然と乗り越える強力な抗ストレス作用を発揮します。母乳で子どもを育てる人は、イライラすることなく、ゆったりと子育てができます。赤ちゃんを抱いておっぱいを吸わせれば幸せな気持ちになり、落ち着いて充実した毎日を送ることができるのです。(ミルク育児の人は、不平不満がたまりやすくなります)

この3種類のホルモンは、さまざまな時期に男女双方に分泌されます。
男性も赤ちゃんを抱っこしたり笑顔を見て癒されるのもこれらのホルモンがより分泌されるからなのですね。o(^-^)o

早産や低体重児などで、直接授乳や母児同室ができない状況にある方は、面会時に赤ちゃんに触れたり抱っこをしたり、搾乳をしたりして、これらのホルモンを高め・維持する必要がありますね。

<母乳育児が母親にもたらす利点>

?乳がん・卵巣がんになる確率が下がる。骨粗しょう症と骨折の危険性が減少する。
?出産前の体型に戻りやすくなる。母乳だけで赤ちゃんを育てている人は、800kcal/日消費するそうです。
?心理的に安定した大人になる。育児ホルモンの働きによって自己中心的な志向が薄れ、他人に親切で寛容な心情が養われる。
?金銭的な負担が減る。外出の際にも手間が省ける。

これらの利益は、母乳育児の期間が長いほど大きくなる。(世界的平均2~4歳。6〜7歳まで行う地域もある。)

<スキンシップの重要性>

マッサージや指圧をうけると体が楽になり気持ちよくなるのは、適度な皮膚刺激によってオキシトシンの分泌が促され、愛情ホルモンのリラックス効果が発揮されるからです。

人間は一生涯のうちにさまざまなスキンシップを体験します。その最初のものが、母親などの保護者によるおんぶや抱っこ、添い寝であり、次が子ども同士のじゃれあい遊びや、スポーツ、男女の交わりへと進みます。スキンシップは成長・学習・親交を促進します。

人間の脳の成長が最も速いのは生後の2年間であり、この時期に脳の神経細胞の連接部(シナプス)が一番盛んに増殖します。この時期に母親を中心とした十分なスキンシップが保証され、オキシトシンが豊富に分泌されていれば、脳細胞をはじめとして全身の成長・発達が順調に進み、親子の愛着と信頼関係はしっかりと確定します。

昔の日本では、3歳頃まで授乳するのは一般的でしたし、おんぶも添い寝も当然でしたから、この時期のありあまるオキシトシンのおかげで、心身ともにすこやかな子どもが巷にあふれ、モースやその他の外国人から「泣き叫んだりぐずったりすることのない世界一よい赤ん坊」と賞賛されていたのです。


「乳離れが早すぎたり、独り寝ばかりさせていると、その触れ合い不足を埋めるために特定のぬいぐるみやタオルなどに執着する現象が見られます。指しゃぶりと同じように、母子接触の欠乏を示唆する反応」であり、
「一般に、子どもが必要とする刺激を全て与えられている原始的な社会では、指吸いや指しゃぶりがめったにないのは興味深い事実である」そうです。

また、母子関係という人生の出発点となる人間関係において、いちばん信頼すべき親を信頼できなかった人は、その後に出会う多くの人々に対しても、疑念と警戒心が先立つこととなり、互いの信頼に基づく温かい人間関係を築きにくくなります。最近の研究では、オキシトシンの分泌が多い人ほど他人を信頼する度合いが高くなり、分泌の少ない人ほど他人を警戒し、信用しない傾向が強まるわかりました。

ですから、出生直後から母乳と添い寝で育てられた子どもは、母乳に含まれたオキシトシンを吸収し、さらに昼夜のスキンシップから十分なオキシトシンの分泌が保証されますから、それだけでも人間に対する信頼の基盤はしっかりと構築されることになるのです。

<なぜアレルギー体質が増えたのか>

戦前の日本人にはアレルギー患者は少なく、1950年の調査でも100人に1人以下でした。それまでのアレルギーといえば、青みの魚(サバなど)を食べて蕁麻疹になるくらいでした。
それが、今や国民の3人に1人という異常な率になり、幼児では2人に1人という割合に近づきつつあります。

アレルギーというのは、外部から入ってきた異物に対して免疫系が過剰反応を起こす現象です。免疫系は外部の敵に対する体の防衛システムであり、細菌やウイルスが進入してくると、これに抵抗する抗体をつくって攻撃するわけですが、このシステムに異常が生じると、無害なものにまで抗体をつくって攻撃するという現象が現れます。この種の体質になると、卵・牛乳その他いろいろな食品に対して湿疹などのアレルギー反応を示したり、花粉やハウスダストで鼻炎や喘息を起こしたりしやすくなるのです。

アレルギーになる人は、人生のある段階で免疫系に障害が生じたわけです。

ミルク保育の欠点は、母乳に含まれた免疫物質を摂取できないことに加えて、まだ消化器官が十分発達していない新生児の段階で、母乳以外のものが体内に入ることが大問題なのです。少なくとも生後8ヶ月前後までは、母乳以外のものを消化吸収できるほど成熟していません。乳児の腸は、入ってきた食物を未消化の状態で吸収するので、その時期に乳製品や卵が入ってくると、それを異物と認識した免疫系が抗体をつくってしまいます。こうして乳児は、ミルク保育や早期の離乳食によって1歳にもならないうちにアレルギーの種をまかれてしまいます。

その一方で、アレルギーにならないように母乳だけで育てられた赤ちゃんが、生後まもないうちにアトピーになる例があります。これは、誕生する前の胎児の段階でアレルギー体質になっていたからです。

「胎児は妊娠8ヶ月には免疫グロブリンEの抗体をつくることができます。ですから、母親がアレルゲンとなりやすい食品を大量に食べると、その一部は母親の血液から胎盤を通して胎児の血液中へと移行して、胎児に抗体をつくらせてしまう可能性があるわけです。」『アレルギーの話』矢田純一氏1985年岩波新書発行

さらに、授乳中のお母さんも注意が必要です。母乳中に含まれたアレルゲンが赤ちゃんの体内に移行して、赤ちゃんの肝臓や脾臓で異種蛋白に対する抗体がつくられてしまうからです。

ミルクと離乳食がまいたアレルギーの種をさらに拡大・促進したのは、抗生物質の開発と大量生産・乱用でした。自己治癒力を虚弱にし、免疫系の未熟な人間を増産することになったのです。

その他の面でも、アレルギー体質を増す理由はいくつもあります。ディーゼル車の排気ガスに含まれる微粒子(DPE)、着色料その他の食品添加物、肉・卵・牛乳を常用する洋食なども、抗体を確実に過剰生産させる方向性を持っています。冷暖房を完備した通気性のよくない住宅は、ダニを大繁殖させる温床になっています。

東京都がディーゼル車の代表であるトラックの乗り入れを規制し、排ガス微粒子の除去装置を義務づけたのは、タバコの害と同じように、排ガス微粒子の害を証明するデータがそろっているからなのです。

日本は国土が狭いのにトラックが多すぎます。車の保有台数は、1位アメリカ、2位日本、3位ドイツ。日本とドイツを比べると、乗用車2割り弱多い(5000万台と4000万台)だけですが、トラックは5倍も多いのです。(1900万台と370万台)さらに日本は、国土面積あたりの道路延長が世界1なのですから、狭い国土のすみずみまで大量のディーゼル排ガスが振りまかれ、花粉症が国民病になる下地が出来上がっていたといえます。

<アレルギー体質を克服するために>

主要な原因がはっきりすれば、これを除去することによって体質改善は可能になります。原因になりうる生活全ての面を徐々に適切に改めていけば、アレルギーがまれな社会を再現することも決して夢ではないはずです。そうした動きはすでに始まっています。例えば米国小児科学会では、母乳育児を推進しています。

あとは自分でやることです。みんながそうしていなくても、自分が始めればいいのです。自分自身と子どもの健康のために、できることから1つ1つやっていきましょう。

<脳の構造に影響を与える魚の油>

驚くべきことに脳細胞の3分の2は、魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)という必須脂肪酸から構成されています。だから、妊婦の魚摂取量が多いと、胎児の脳の発育が良くなり、児の脳の重量も増え、これが出生体重の増加をもたらすわけです。
2007年2月『The Lancet』誌に発表された「妊娠中の魚類摂取と子どもの脳の発達(エイボン親子長期調査研究・英国)」では、妊娠中に週340g以上魚を食べていた妊婦さんの方が、8年後のその子ども達の社会性やコミュニケーション、情緒や行動その他の安定性、知能テストなどにおいて一番成績が良く、悪かったのは全く魚を食べなかったグループのという結果がでたそうです。「これらの結果は、魚介類に含まれている汚染物質の害よりも、食べずに失う栄養分の損失の方が大きい事を示している」と報告されています。

日本では、2005年厚生労働省が、クジラ・イルカ・サメ・黒マグロなどの大型魚類について食べ過ぎないように注意を促しています。

脳細胞に必要なDHAなどの脂肪酸を多く含んでいるのは、イワシ、サバ、サンマ、ブリ、二シン、アジ、その他の青みの大衆魚ですから、これらの魚を食べる機会を増やすのが賢明なのです。(ツナ缶には黒マグロなどの高級魚は入っていないので安全と考えられるそうです。)

また、母乳で育った子どもの方が知能テストの結果が良かったという報告もあります。お母さんが魚を食べ、母乳を与える期間が長いほど、その子どもの脳はよく発達すると言えます。

ミルクにもDHAなどが添加されていますが、「母乳のものとは構造が違っていて、吸収もされにくい」ということが、『よくわかる母乳育児』水野克己氏他著 2007年9月へるす出版発行に記載されています。

胎児の脳も、乳児の脳も、児童の脳もこの必須脂肪酸がないとその潜在能力を最大限に発揮できません。妊娠中から育児中の女性、子どものいる家庭では、魚を食卓にのせる機会を増やすべきでしょう。

また、野菜も脳の発育に大きな役割を果たしています。野菜や海藻には、α‐リノレン酸という脂肪酸が含まれています。これは体内に摂取されるとDHAやEPAに転換されます。穀類の胚芽にもα‐リノレン酸が含まれています。

魚・海藻・野菜・雑穀まじりの米を主体とする和食は、脳の育成に最適なのです。また、これらの必須脂肪酸は、記憶力と学習能力を高めるという調査結果も米国にあります。

魚を食べている人の血液はさらさらしていますが、肉などの脂肪を多く食べている人の血液はドロドロして血流が流れにくい状態になっています。学習能力を高めるには、脳の血のめぐりを良くする必要があります。

血流を良くし、脳に良い脂肪…魚の油・オリーブ油・亜麻仁油・しそ油・くるみ油など。

母乳には、細菌などの感染から赤ちゃんを守るだけの免疫だけでなく、もっと多くの機能や効果があることが分かって来ました。早産で出産したお母さんの母乳の成分は、早産のその週数に応じた赤ちゃんに必要な成分の母乳が分泌されるそうです。例えばビタミンAやEなどが多くふくまれており、これらは未熟児網膜症や慢性肺疾患を予防する効果があるそうです。児の免疫反応を高める亜鉛や他の成分も正期産児の母乳より多く含まれているそうです。DNAも2倍多く含まれ、この違いは6ヶ月間続くそうです。母乳は、その生まれた赤ちゃんの状況に合わせてオーダーメイドされているようですね。

正期産児の母乳の初乳と成乳の違いは、成分の濃度の違いがいくつかあることで(含まれる量は減るかもしれないが)、構成されている成分に違いはないようです。ですから、初乳だけ与えたら良いという訳ではなくて、与え続けられることが大切のようですね。

また、母乳の全成分はまだ完全に解明されているわけではないようです。ですから、人間の赤ちゃんにとって母乳よりも最適なものはなく、母乳が見直され推進されはじめた理由もここにあるようです。


おでびびはうす♪←アレルギーと母乳について詳しく書いてあります。

日本小児科学会栄養委員会「母乳の話」



さて、この本の題名は『病院出産が子どもをおかしくする』です。興味がある方はお読み下さい。

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