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Deeeeep NY 女の夜遊びコミュのその4:ひと夏の経験の巻

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さくらんぼ この回から初めて読まれる方へ さくらんぼ


連載形式になっておりますので、はじめての方は下記のリンクをクリックして最初からお読みください。


ひと夏の経験の巻
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=21928491&comm_id=1323829

その2:ひと夏の経験の巻
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=22635114&comm_id=1323829

その3:ひと夏の経験の巻
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=22816829&comm_id=1323829


***


はじめに

男とも関係を結んでいる事実を認め、マゾでバイセクシャルのスティーヴン2とセックスすることを決意した菊楽恵。かわいいふりして言ったつもりが命令口調になってしまい、それがスティーヴン2のハートに火を点けた。
ビール・ゴーグルの力も手伝ってスティーヴン2のキャッスルに行くことに!!


***


バーから出ると、そこにはニューヨーク名物の観光馬車が走っていた。
スティーヴン2は私の下僕(げぼく)になりきっているので、つかさず馬車の御者の元に走り、馬車を止める。
馬車は高いので自らが台になって私を乗せる勢いである。


スティーヴン2が御者に交渉するが、スティーヴン2のキャッスル(念のため:彼の住まいのことである)までは馬車は行かないという。
馬車で走行できる範囲(セントラルパーク周辺とミッドタウンの上)は限られているのがその理由。
「私の姫、馬車に拒否されました。それでは、キャブで参りましょうか?」


スティーヴン2の声は高い。
言い方も柔らかい。
伏し目がち。
ボクをいたぶって〜という雰囲気を醸し出している。
それに何よりも彼自身が姫の下僕、奴隷という役になりきって喜んでいるのが分る。
だから、私も姫として最高の答えで彼のなりきりに応対しなければ、SMの作法も知らない無粋者ということになってしまうだろう。


こんな、ひたむきなスティーヴン2のために私が思いついたのはポニープレイだ。
SMのプレイのひとつで、人がポニーなる。
その背中に人が乗る。
私はSMについても興味があるのだが、その扉を思いっきり開いた事がない臆病者。そういうプレイがあることだけは知っている。


子供の頃、大人の背中に乗ったお馬さんごっこ。
基本的には同じだが大きな違いは、これまで見た写真によると乗馬の時に馬に装着する馬具をポニーになる人間も着用してプレイするようだ。馬銜(くつわ)や、それを固定するための頭絡(とうらく)、手綱(たづな)も着ける。
もちろん、馬を走らせるために必要な鞭ももちろん必携だ!


マドンナのコンフェッション・ツアーに行かれた方はいるだろうか?
または、DVDを観た方はいるだろうか?
オープングに馬具をまとった肉体美を誇るダンサーが走る。
まさにポニープレイではあのような馬具を装着するのだ。


スティーヴン2は金髪碧眼の雪だるま!
太っている。
マドンナのコンンサートに登場したダンサーのように私を乗せてマンハッタンを疾走できるとは到底思えない。
しかし、姫である私の言うことには従う下僕モードになっているから、よたよたのポニーに変身しても私を乗せるに違いない。

外見は大切だ。
馬具はどうしようか?
コルセットを身に纏えば女王様になった気分になり、鞭が振れるだろう。
だから、ポニープレイ用の馬具も必要だ。


SM関係のスペシャリティーのお店がチェルシーにあるのだが、この時間だと閉店している。
しかし、未明まで開いているポルノストアはたくさんある。
そこで販売しているかどうかが問題だ。
それにスティーヴン2の年収はハーフ・ミリオンだ。
お店に立ち寄ってポニープレー用の道具を買うなどどうってことないだろう。
それに何たって姫のお願いなんだもの。
もしかして既に一式、自宅キャッスルのダンジンに持っているかもしれない。


「キャブだなんて何をたわけたことを行っておるのじゃ。わらわは嫌じゃ。おぬしがなれ、ポ……」


ポニーと言おうと思ったところで、ペディキャブが現れた。
自転車タクシーである。


スティーヴン2の背中に乗って彼のキャッスルに向かうにしても何時間もかかってしまうだろう。
それに衆人環視で「ポニーになれ〜」は、いくら下僕になったつもりのスティーヴン2でもできない相談かもしれない。
私と彼との間の秘密のごっこ遊びなわけで、人に見せるようなものではないのだ。


「スティーヴン2よ!馬車の代わりに、ペディキャブにしよう!」
とあっさりポニー・プレイのアイディアを棄てた。
しかし、彼のキャッスルでじっくり、ゆっくりお馬さんごっこをすればいい。
きっと彼は大喜びするに違いない。

「かしこまりました。姫ぇ〜!私のキャッスルへ〜」


ペディキャブに乗る。
夜風が気持ちいい。
車と車の間をすり抜けスリリング!
「きゃぁ〜。こわいわぁ〜」とスティーヴン2に白々しいのは承知で抱きく。
彼も「姫、大丈夫ですか? 私におつかまり下さい」と、嬉しい返答をくれる。


ロイヤル・ファミリーのごとく手を振りたくなってくる。
私は、プリンセス・めぐどん(それにしても響きが悪いな)。


突然、とってもお腹が空いてきた。
考えてみればビールしか飲んでいない。
お酒を飲んだ後、お腹が空くことはよくあるではないか。


「スティーヴン2よ。わらわはお腹が減った。何かを食べたい」
「姫。この時間ではレストランはオープンしていません」
「お前が何か作ってくれるのか?」
「私は料理はダメでして……」
「ええ〜〜?下手なの。う〜ん。でも、でも、お腹が減ったぁ〜、減ったぁ〜」


男にわがままを言えるのは本当にいい。


彼氏と呼べる男にわがままを言ったのはいつだろうか?
と現実世界に戻る。


わがままも言えずに、いや、わがままを言う以前に、好きなのよ〜と告白する前にシャット・アウトされてしまったのだ。
私のどこが気に入らないのだろう。


料理は不得意。
掃除も不得意。
化粧も下手。


化粧はすぐに分るにしても、料理にしろ、掃除にしろ、付き合ってみないと分らないものではないだろうか。
しかし、男達は私の女としての負(マイナス)の部分を付き合う前から、それこそセックスもする前から察知して、とっとと逃げて行く。


いけない、いけない、そんなことをこんな時に思っては。


私はスティーヴン2の姫なのだ。
彼は、妄想の世界に邁進中。
こんな不細工な私を姫と思ってくれる世界で唯一の人物だ。
大切にしなければ。

ペディキャブのドライバーに24時間オープンのダイナーまで連れて行ってもらう。
ペディキャブの運賃は決して安くない。
しかし、そんなことを気にする必要はない。
だって下僕のスティーヴン2は高給取りのビジネスマンなんだも〜ん。
私が率先して財布をバックから取り出さなくてもいいのだ。


***


「姫、何を召し上がりますか?」
お腹が空いたと思っていたが、急にお酒が飲みたくなった。
「白ワインをくれ〜。今、すぐ!」

スティーヴン2がウェイターにオーダーする。
私は白ワインをぐいぐい飲む。
冷たい白ワインがこれまた美味しい。

「ワインだけでは体に悪うございます。何かチーズでも」
「チーズなんか嫌。ホットケーキが食べたい」
と、人間、酔っていると妙な組み合わせのものが食べたくなるものである。

白ワインにホットケーキを食べる。
これが至極うまい。
ふわふわのホットケーキとメープルシロップと白ワインの組み合わせが甘くて美味しいのだ。

スティーヴン2も白ワインを飲んでいる。
もちろん、ホットケーキを切るのはスティーヴン2だ。

「私の姫、お口を開けて、ホットケーキのピースを入れますよ」
「こんな小さいの、いやぁ〜。今度はもっと大きく切ってよ」
「かしこまりました」

言いたい放題を言える喜びをひしひしと噛みしめている。
白ワインをグラスで3杯飲んで私はますます上機嫌。
「ポニーになれ〜」なんていう理不尽なことは言わず、今度は、キャブに乗ってスティーヴン2のキャッスルへ。


***


スティーヴン2のキャッスルはドアマンがいる高級アパート。
きちんとドアマンに挨拶を交わす。

スティーヴン2のキャッスルは30階だ。

広い。
が、スタジオ。
日本で言うところのワンルームだった。


稼ぎの少ない私にとっては高嶺の花であるコンピュータ用の椅子があり、カウチも革張りだし、テレビのフラットスクリーンも巨大なサイズだし、全てにお金がかかっている部屋だ。

テーブルには色とりどりのYシャツが山積みになっている。
50枚はあるかもしれない。これからクリーニングに出すのだろう。
Yシャツも大量に持っているのだ。


部屋の照明は暗い。
その方が良い。


「姫、まずはカウチでおくつろぎください」
とスティーヴン2が言った瞬間に、あるものが無性に見たくなった。

「いや、姫として、お前と交わる前に確認したいことがある」
と私は言った。

「お前が、お前の下半身に“あるもの”を着ける、その様子をじっくり見たいのだ」


私のカバンから、コンドームを取り出す。
私はなにかに備えてコンドームだけはいつもカバンに持っている。
期限が切れる前に使っておかなければならない。

実は、この時点でかなり酔っていた。
コンタクトにたんぱく質がこびりつき始め、スティーヴン2の姿が霞んでいる。

一瞬、たじろぐスティーヴン2。
「もう一度言う。それにもう二度と同じことを言わせないで欲しい。お前の姫は、お前が着けている姿をじっくり見たいのだ!!」

お酒の力もあり、発想が増強される。
スティーヴンは強く押されるのが好きだ。
仁王立ちになり、「さぁ、さぁ、さぁ、さぁ」とコンドームを受け取るように手を出しだす私。

なぜかスティーヴン2が自らコンドームを装着する姿をどうしも見たくて見たくていてもたってもいられなかったのだ。

きっと今までのセックスで、男性がじっくりコンドームを装着する姿を見たかったのに恥ずかしさのあまり、躊躇して見れなかったのだ。
それにコンドームを装着している時は男が無防備に見えて、愛しいく思える瞬間でもあると思うのだ。

一気に欲望が爆発してしまったと分析する。
酔うと人間正直になる。


私は口で封を開けた。

スティーヴン2はコンドームを受け取る前に、ベルトに手を掛けた。
「姫がそうおっしゃるのであれば……」


そしてズボンを下ろし、アンダーウェアを下げた。

スティーヴン2の下半身が露(あわら)に……!!!!!


しかし、金髪碧眼のスティーヴン2の体は雪だるま。
お腹が出ているから、よく見えない。
それに照明も暗い。
コンタクトにもたんぱく質が……。


なかなかコンドームを受け取らないスティーヴン2に苛立っているように演技する。

「どうして、受け取らないの? 早く、早く、早く見せなさいよ!」

「姫、このままではコンドームは着けられません。まだ、まだ、あの〜、準備の方が……」
「え〜〜?」


私はスティーヴン2のクチビルにキスをした。
舌も入れた。
入れたというよりは、ねじ込んだ。


酒の力は恐ろしい。
いきなり、こういう発想になり、
展開になる。
しかし、あらわになっている股間には手を伸ばすことができなかった。


「これで、どうだ。お前、興奮しただろう」
「しました。しました。この通りです。姫見てください」
「どれどれ、よく見せておくれ〜」


ビール・ゴーグルの力とはいえ、男性のペニスを見せろという暴挙に出るとは……!!
本人が一番驚いている。


しかし、驚きながらも期待に私の胸は膨らむ。
久しぶりに見るペニス!


わくわく!ぴかぴか(新しい)
そわそわ!ぴかぴか(新しい)
どきどき!ぴかぴか(新しい)



ところで、大抵のアメリカ人男性のペニスは宗教に関係なく割礼されている。
ユダ教やイスラム教に関係なく、新生児の時に包皮を切るのである。
亀頭が常時露出され、清潔が保たれると思われているからだ。
ホーケーで悩む必要がない。

暗闇の中で見るスティーヴン2のペニスは、典型的なアメリカ人のものであった。実際に見た数は少ないが、他でいろいろ見る事ができるこの世の中、便利である。

私は何度も目をぱちくりした。
目もこすってみた。

遠近法がうまく取れないのはコンタクトにこびりついたたんぱく質のせいだと思ったから。少しでもタンパク質をまばたきで除去したいと思ったからだ。


少し視界が明るくなったとはいえ、目の前にあるものは変わらない。



「私の姫、今から装着しますぁ〜」とコンドームに息を吹きかけるスティーヴン2。


男性の価値は大きさではない。
そうペニスの大きさではない。
心の大きさとか、懐の大きさ、度量の大きさ……、それに年収。
それが重要だ。

男の価値は、ペニスの大きさではないと言える自信はあった。

久しぶりに見る、本物のペニス!
期待が高まっていたのは事実。
それを私の体内に受け入れるかもしれない。
セックスするかもしれないと思っていた。

頬張りきれなくって、「顎が外れちゃう〜」なんて言ったりしてと妄想していた私。

それなのに、それなのに。

タンパク質がコンタクトレンズにこびりついて、目が遠近法の調節を
取れなくなってしまったからではなかった。


現実はいつも厳しい。
そういうものだ。


つづく


むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)


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近頃の話題は、New York Gay Scene for The Straight Gils!
(ストレートの女の子のためのニューヨーク・ゲイ・シーン)をお届けしています。

Deeeeep!NewYork!2007!
http://megdon.com/


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コメント(16)

 それからどうなったのですか、プリンセス・めぐどん(笑)。大変、気になります…。
スティーヴン2のナニはナニだったのでしょう
昔アフロアメリカンの方のナニを見た時は、『馬並exclamation ×2ウマexclamation ×2』という言葉が脳内に急浮上してきましたが…ウッシッシあせあせ(飛び散る汗)
プリンセス・めぐどん(爆)こと菊楽恵です。

気が付けばコミュをオープンしてから1年が経ちました!!
ご愛読ありがとうございます!

ところで、別離ばかりでしたが、大切な出逢いもありました(多分)。

それに、もしかして映画化!?の野望もありました。
自ら監督の短編映画はまだ編集中。
もう少しお時間をくださぁ〜い!!

ところで、今年の抱負は綺麗になる!
つまり、腹の贅肉を売る!?

冗談はさて置き、これからも宜しくお願い致します。

ブティック まさかさま
いつも書き込みありがとうございます!
最終回にしたためます。

化粧 みいさま
いつも書き込みあるがとうございます!
そうなんです!ナニがなかたったんです。
こんにちは!
管理人の林檎の芯です。りんご


菊楽さんからメッセージ!
昨夜もバーに行って、酔った勢いで書いたらしい。ビールワイングラス
実は、悲しいことがあったらしいですがまん顔

管理人としては、「これからも酔った勢いでドンドン書き込みしてくださ〜い」と菊楽さんに言っていま〜す。

みなさんもビール・ゴーグルの勢いでドンドン書き込んでくださいねexclamation ×2
今後ともどうぞよろしくお願い致しま〜す。ほっとした顔
ナニが何だったのでしょう〜???
私もビールゴーグルがほしい・・・
更新待ってるんですが…冷や汗
いつかなぁ〜あせあせ(飛び散る汗)
ひと夏…なんかひと夏越えちゃいそうですね。今日から入梅です冷や汗
同じく…。

すっごく楽しみにしているんですけど。
どうしちゃったんでしょうか冷や汗
そうなんですか電球ありがとうございます。
チェックしますパソコン
マダカナー。
菊楽さん、大丈夫でしょうか。。

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