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Deeeeep NY 女の夜遊びコミュの完結編:男は若い女が好き!ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻

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★☆この回から初めて読まれる方へ★☆

連載形式になっていますので、お手数でもさかのぼってお話を読んでみてください。

男は若い女が好き!ならば、ターゲットはとっても年上の男性の
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19147204&comm_id=1323829

その2:男は若い女が好き!ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19415747&comm_id=1323829

その3:男は若い女が好き!ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19728415&comm_id=1323829

その4:男は若い女が好き!ならば、ターゲットはとっても年上の男性の巻
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=20110747&comm_id=1323829


***


はじめに

愛してくれそうな年上の男性に出会おうと新聞の恋人募集欄に広告を掲載。初めてのデートの相手はハンサムではないが、ユーモアと美的センスもある弁護士だ。しかし、デート中のお寿司屋さんでハットリ石川くんに再会してしまう菊楽恵。ハットリ石川くんの態度は普通そのもの。動揺する菊楽恵。涙がスススーと流れて……。


***


涙の理由をワサビのせいにした。


久しぶりに会ったハットリ石川くんは女連れ。それもホステスらしき女3人。
私に会ってもな〜〜〜にも気にしていない様子に悲しみが更に更に増長する。

「お水をどうぞ」
と本当の理由を知らないジョナサン氏はコップを目の前に差し出してくれる。

「私の方には、ツンとするほど、そんなにワサビがありませんでした。ワサビ抜きで同じネタのお寿司を握ってもらいますか?」
と、やさしいジョナサン氏。

「大丈夫です。ご心配ありがとうございます」
とお礼を言いながら、水ぐらいは飲まないとと白々しく水をグイグイ飲んで、飲まずにこの場を切り抜けられるかとばかりにワインもグイッと1杯空けた。

「ワサビといえば、グリーン・ティー・アイスクリームとワサビは一見するととても似ているので、ワサビのように衝撃的な味かと思って恐る恐る食べましたら、甘くてびっくりしました」
と笑うジョナサン氏。
ワサビで苦しんでいる私のために言ってくれているのだろう。
やさしい。後ろの人物とは大違いだ。
人工的だが、白い歯が眩しい。

ジョナサン氏は、空になった私のグラスにワインを注いでくれる。
アメリカ人の男性と一緒に食事すると、お酒は男性側が注いでくれるし、女性の方からしなくていいのがいい。
日本男児だとそうはいかない。
ビールがなくなったら、注ぎ足したりしなければならないからだ。
そう、日本男児との恋愛は面倒なのだ。
ましてや、日本とアメリカの文化の間で揺れ動き、日本男児たるものは!と妙にニッポンを意識している日系アメリカ人はやっかいだ。
ハットリ石川くん、キミのことだよ!


「私が日本語を勉強したいと思ったのは……」


ジョナサン氏が話を始めようとした時に、私の背後から大きな笑い声がした。
ハットリくんを囲む女3人のガハハハ笑いだ。

「ハットリさんたらぁ〜」と甘えた女の声がする。

ハットリくんはきっとつまらないオヤジギャグでも飛ばしたのだろう。
みんな楽しそうだ。

しかし、楽しそうでもハットリ石川くん、昼間かっら何をやっているのだろう。
ここは寿司屋だ。
ピアノ・バーじゃない。


ムッ。


ハットリくんに連れて行ってもらったピアノ・バーでの出来事を思い出す。
ハットリくんは私を完全無視。私は悲しい哉。すっかり蚊帳の外だった。
歌手になりたいのか疑問のホステス(名前は忘れた。完全Delete!消去!)に夢中だった。
あの夜の思い出して、激しく気分が悪くなった。
忘れてしまいたい。


後ろにハットリくんがいると思うと落ち着いてジョナサン氏の話も聞けない。

「すみません、後ろがうるさくて、話が聞こえませんでした。」と謝る。
なんで私が謝らなくちゃいけないのよ!と内心思いつつも。


ジョナサン氏は話を続ける。
「日本語を勉強しようと思ったのは、東京に出張に初めて行った時の経験がきっかけなんです」。

ジョナサン氏は90年代初めに東京に出張に行った。
当時、彼は大手法律事務所に勤務していた。
ホテルにチェックインした後で、お腹が無性に空いたので、ホテルの近くのレストランに入ったそうだ。
日本のメニューには写真が載っているので、適当に指で示して注文した。
出て来た料理をお腹が空いていたので食べたが、そんなに美味しいとは思わなかったそうだ。

日本出張の最後の日に、取引先の会社がジョナサン氏を焼肉店に連れて行ってくれたそうだ。
そこでジョナサン氏はびっくり仰天!

調理された料理がサーブされるのではなく、お客自身が肉を焼いて食べるという方法にも驚いたが、それ以上に、驚愕の事実があったのだ。

初めて東京に着いた日に食べた料理と同じものが、ずらぁ〜と並んでいた。
不味い料理を食べなくてはならない羽目になったから、驚いたのではない。
ジョナサン氏が食べたもは焼いて食べなければならないものだったから驚いたのだ。
なんとジョナサン氏は、お肉を焼かずに彼は生のままで食べたそうなのだ。
そう、ジョナサン氏が入ったレストランは、焼き肉店だったのだ。

お寿司は食べた経験があった。
だから、日本では肉も生を食べるのかと思ったそうだ。
お店の人も焼いて食べるという焼き肉の食べ方を教えなかった。



「お店の人は、生の肉を食べる野蛮なガイジンだと思ったと思いますよ。
それにしても、日本語をちょっとでも話せたら、そんな間違いはしないと思ったんです」

私は思わず笑ってしまった。
グッハハハハハハ〜!
焼き肉を生で食べちゃうなんて!
寿司の国の料理ならばと誤解してしまうのも仕方ないかもしれない。


ハットリくんらしき咳払いが聞こえる。
偶然? それとも、私が大声で笑ったから?

「お店の人が悪いですよね〜。英語がしゃべれなくても身振り手振りえ教えば良かったのに………」


「良い経験になりましたよ。こうして笑い話にできますからね〜」
と目をクリクリさせて言うジョナサン氏。

日本人は私をバカにしているのか!
と怒り心頭で、挙げ句に日本嫌いになって日本製品不買運動の騎手になることだって有り得るのに、日本ファンになっている。
それに、笑い話にできる!と言うあたり、ジョークが分るセンスのある人物なのだ。


ユーモア・ジョークを解するで、★ひとつ追加で、計9点。


「日本語を勉強したいと思うきっかけになり、こんな素敵な日本人女性と食事ができるんですから……」

そ、そ、そんな〜、素敵な女性だなんて。
照れちゃう。
しかし、嬉しい。
お世辞だとしても、嬉しい。


ジョナサン氏よ!
本当に心から私を素敵だと思っているのなら、私の後ろにいる人にもっと聞こえるように言ってください!
「メグミ〜は素敵な女性だ」と。

口に出しては言えないが、心の中で叫んだ。


あっ!

こんな風に思うとは、私は、まだまだハットリ石川くんのことが好きなのか?
いや、好きではない。
セックスしようと誘って、断られて、自尊心を想いっきり傷つけられ、それが悔しいのだ。
私は、アンタなんかに振られるような女じゃないって見栄を張りたいだけなのだ。
少しでも傷ついた自分に癒しの薬を与えたいだけなのだ。

好きじゃない、こんな男。
休みの昼間に、それもホステス女3人とお寿司屋さんに、さらに馴染みだという所に連れて来る神経が嫌だ。オヤジ趣味も甚だしい。

すると、ハットリくんが私の横をすっと通った。多分、トイレに行ったのだろう。

このスキに帰れば、二度と顔を会わすこともないだろうと、
「ジョン、天気は良いので、外に出て散歩でもしませんか?」
と帰る事を促すように言ってみた。


ボトルも空になっている。


「そうしましょう。デザートは他の所で食べてもいいですしね」
とジョナサン氏はウェトレスに会計の締めを知らせる、人差し指で署名を
をするしぐさをする。


*** お会計(チェック)とチップについて ***


アメリカでは、レストランでもカフェでもウェイターやウェイトレスにお願いしなければ、お会計は持ってこない。
日本のように「すみませ〜ん」とは絶対に叫ばない。

テーブルについて待つからウェイターであり、ウェイトレスなので、お客さんの食事の状況を見ている。
「すみません」と叫ばずとも、担当のウェイター/ウェイトレスと
視線が合ったら、指を立てて合図すれば来てくれるのだ。
お会計(チェック)の場合は、指をXにする合図は日本式なので通じない。
サイン(署名)をするしぐさをするのだ。


サービスが良ければ、チップをたくさん上げればいいし、不満ならあげなくてもいい。
目安としては、15%から20%なので、TAXは8.375%なので2倍すると約17%のチップとなり妥当だろう。


***


会計(チェック)をもらって、ジョナサン氏がクレジットカードをウェイトレスに渡して、ウェイトレスがクレジットカードをスワイプして、今度はクレジットカード専用の会計(チェック)を持ってきて、ジョナサン氏がチップを記入し(決まっていないので自らチップ代を決めるのだ)、チップと消費税と食事代の合計金額を書く……という、お会計まで長いプロセスがある。

ふぅ〜(汗)。


簡単に会計は済まない。
ハットリくんはトイレから帰って来てしまった。
私の横に立ち止まって、「今度、連絡するよ」と、ポンと私の頭を慣れ慣れしく触って自分の席に戻っていった。!


頭を触られた瞬間、また子宮がキュッとなった。


すっかり忘れてしまっていた、あの瞬間を思い出した。


脚を開き、男性を受け入れる瞬間だ。
亀頭の先が体の中に入って来る、まさにその時だ。
子宮の奥が反応する。
心は思う。
好きな人と一緒になれる。
しかし、体は思う。
男の器官を受け入れて、男の精を飲み込み、快楽を享受したいと。
あっ!はぁ〜〜ん!

たった頭を触られただけなのに、体が反応してしまう。

体は反応しても心は拒否だ。何が何でも拒否!
ハットリくんとはセックスもしてないし、彼の亀頭の色も形も袋の大きさも知らない。
お尻の穴だって舐めた事がないのだ。
そんな人の事を思うのは、時間の無駄だ。

ジョナサン氏は会計を終え、私達は席を立つ。
ハットリ石川くんの横を通る。
目が合ったら、さよならの挨拶をしようと思ったが、
彼は女の子と話をしていて私の方を見ない。
存在に気付かないのか、無視しているのか?

無理に話を遮って挨拶をしなくてもいいと思った。
しかし、レストランを出て、ドアが締まる時に、背中で再び彼の笑い声がした。
そして、さっきの「今度、連絡するよ」がグルグル混ざって、シャブリの酔いとが混じり、よろけてしまった。


倒れてはいけないと、咄嗟に前にいるジョナサン氏の腕に掴まろうとしたが、
何の拍子か彼の後頭部に触ってしまった。

彼は振り返り、「メグミ、大丈夫ですか?」と心配そうな声で話掛けてきた。
私は慌てながらも「ごめんなさい。」と謝り、彼の顔を見る。


「はっ!」


ずれている。

明らかにずれている。

きっちり分けられた七三の髪型がそのまま
右側に大きくずれている。

言うべきか、言わざるべきかと悩んでいると、
「すみません。実は、急な仕事を思い出しまして、アパートに帰ります。
今日は本当に楽しかったです。もしも、また私と会うお気持ちがあるならば、お電話ください。私からは連絡しませんから……。ご迷惑をかけるようなことはしませんから」
と言うジョナサン氏。
ズレていても紳士だ。

握手を交わすが、ジョナサン氏はそそくさと踵を返して彼のアパートのある方向に早足で歩って行ってしまった。

「ごちそうさまでした」も「楽しかったです」も言う暇などなく彼は去っていた。


ジョナサン氏は、ズラだった。


ずれてしまったズラ。
その場で直すなんてジョナサン氏には耐え難いことだったのだろう。
彼のプライドが許せないことなのだ。


ジョナサン氏は、背が低いことを正直に告白し、美的感覚にも優れ、焼き肉ネタを披露するほど自虐的な笑いも取れる弁護士だ。
しかし、秘密があった。
ハゲでズラ。
それは自虐にも笑い飛ばせないほど誰にも知られたくない事実だったに違いない。

そんなハゲでズラの秘密を持っていても、彼は素敵な人物だ。私が、初めてのデートで秘密の扉を開けてしまったが、それを許してくれるのなら、ダ〜リンとしても夫としても申し分ないと思う。

しかし、しかし、しかし、しかなのだ。

爪の汚い以上に、私はハゲの男性が嫌いだ。
セックスは絶対できない、と思う。
ハゲでもいいという人はこの世にいる。実際、夫やダ〜リンがハゲの人だったいる。私の祖父はハゲだったが、祖母という伴侶を得たし、私にもハゲのDNAがあるわけだ。
しかし、ハゲは断じてダメだ。
トラウマがある。
以前、ハゲの男性とデートしたことがある。
剃ってきれいにしているとはいっても彼とのセックスは想像すらできなかった。
妄想すら抱けなかったのだ。
ハゲの男性は精力が満点だと言う人もいるが、精力がなくてもいいから、
ハゲじゃない人がいい。
男がデブは嫌いだというのと同じだ。

一挙にマイナス10で、ジョナサン氏への星はなくなった。



***


そういえば、ハットリ石川くんは、Tシャツにジーンズというファッションだった。スーツ姿しか見ていないので、印象がかなり違っていたことを思い出す。
「今度、連絡するよ」の今度はいつなのか?
しかし、彼のことを信じて待つのは時間の無駄だと分っている。
誰が、女が誘ったセックスを断ったような男に行くかっ!


ジョナサン氏には今後、一切、連絡しない、と思う。
今回のデートで終わりだ。

しかし、次の相手とデートが待っている。
まだまだ、頑張る!
まだまだ、諦めない!
まだまだ……!!!!



むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)


菊楽恵流が楽しめる「こんなニューヨークもあります!」ブログもどうぞ!

Deeeep! New York!2007
http://megdon.com

むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)

コメント(6)

ジョナサン氏・・・オシいですげっそり
私的には思い切ってカツラ無しで・・・と思うのですが、なかなか難しいんだろうな〜っとがく〜(落胆した顔)

恵さんはスキンヘッドはダメなんですね冷や汗
私の同級生で、格好の良いスキンヘッドの友人がいます。
彼をみていると、『スキンヘッドも有りなんだな〜』と納得しました。

ぜひ、今度素敵なスキンヘッドの人と出会ってみて下さいね。

私は下手に隠すより、思いっきりスキンヘッドにして生活する男性が好きですねウインク
(旦那にも結婚当初、『ハゲたらスキンヘッドにするよ美容院』と強制的に納得させましたあっかんべー)   

(爆笑)!!!!!!(><)
ハゲでヅラっ!!!
一人で吹き出してしまいました。。

確かにいくら紳士でも、自分が許せない!と感じてしまったら、それまでですからね。。

次に期待しましょう!
ズラですか…泣き顔
人柄がいいだけに残念…。。
次の人に期待ですねグッド(上向き矢印)
スーツ姿の男の人ってかなり格好良く見えるけど、
私服姿を見るとそのギャップがまたいいグッド(上向き矢印)ですよね。
みなさん、こんにちはexclamation ×2

管理人の林檎の芯です!りんご

暑くてビールがおいしいビール
ニューヨークにもブルワリーのパブがあります!

書き込みありがりがとうございますexclamation ×2
ズラには驚きましたね。あせあせ


るんるんまりもさん
るんるんういさん
るんるんマル秘の秘書さん
るんるんりーさんさん
るんるんitochieさん


ジョナサン氏とは何もなかった菊楽さんですが、
また新たな出会いをしたようです。
今回はどうなるでしょうか?

これからアップします!

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