★この回から初めて読まれる方へ★
連載形式になっていますので、お手数でもさかのぼってお話を読んでみてください。
恋が再爆発？！ NYで再会！元ダーリンとデートの巻
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その2：恋が再爆発？！ NYで再会！元ダーリンとデートの巻
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＊＊＊
はじめに
ハットリ石川くんとミッドタウンの居酒屋で偶然に再会した菊楽恵。グラセン構内で落ち合い、激しいキスをするふたり。その最中にケータイが鳴り、電話を取ると、ニューヨークに出張で来る元ダ〜リンの桑田トラ男くんからだった……！！
＊＊＊
「メグミちゃん！ 桑田です」
電話の声はそう言った。
「………。うっあっっ、おげっ、うああっ、うあっ」。
ここで桑田くんと名前を呼んでしまったら、ハットリ石川くんに男からの電話だと気付かれてしまう。
「どうしたの？ 今、話しても大丈夫？」と桑田くん。
「何でもございません。突然の電話でしたから、驚いてしまいまして……」
と妙に敬語を使う。これは絶対変だ。ハットリくんからも桑田くんから双方から怪しまれるかもしれない。
「明日、ニューヨークに行きます！ 仕事が終わるのが6時頃だから、7時にホテルで待ち合わせしよう。会えるのを楽しみにしてます！！」
と桑田くんは、昔と変わらずハキハキしている。
「はい。それでは……」と携帯電話を閉じた。
他人行儀な返答だ。
まるで仕事の電話。
でもこの状況なら致し方ない。
桑田くぅ〜〜んと甘い声で言えるはずがない。
だって目の前には、ハットリ石川くんがいる。
「ハットリくん、ごめん」
「全然〜」
誰から？なんて無粋な質問はしてこなかったハットリくん。
ほっ。
「ところで、今夜、偶然に会えて良かったよ。メグミさんに会いたかった……。でも、僕、失礼なことを言ってしまったから……」
とハットリ石川くんは私をグッと抱き寄せた。
かすかにある英語なまりの日本語も私のハートにズンとくる。
信じられないことは起こるものだ。
グラセンの構内で、ハットリくんとキスそして抱き合っているなんて！！
「私こそ、ごめんなさい。あんなことを言って……」
「舐めんなよ！舐めんのはアソコだけししろ〜」と啖呵（たんか）を切った私。
ハットリくんの顔が私の頭の上にある。
何度も何度も頬を私の頭に寄せてくる。
頬で私の頭上を愛撫しているかのようだ。
ハットリくん、私を愛おしいと思ってくれているの？
抱かれていると、ハットリくんの体臭を嗅ぐことができる。
お酒の臭いと男の臭い。
わきがではない。
汗の匂いと獣のような脂の匂いがうっすらとする。
私はハットリくんに回した腕に力を入れて、鼻を彼の胸に押し付けてみた。
ハットリくんから発せられる男臭を思いっきり鼻から吸い、鼻腔を通って舌の上で転がしてみた。
あぁぁぁぁ〜〜！！たまらなぁ〜〜い！
世間がこんな私を変態と後ろ指を指そうが、気にしない！
いいものはいいぃ〜！
ハットリくんの体臭はどんな男性用香水より素敵な香り。
コレが嗅ぎたかった！ずっとこのニオイを待っていたの！
男臭！
（異臭ではありません！漢字の感じが似ているが、男臭だ）
発情せずにはおられない男の香りだ！
グラセンのインフォメーション・センターの横に、突然、ベットが出現して、このままなだれ込んだら、私はハットリ石川くんとセックスができるかもしれない。
肉厚で脂がのった上トロのハットリくんの下が、それこそ私の秘密の花園をギトギトに舐める！
あっ！はぁ〜〜ん。
数年ぶりのセックスはもうそこだ！
時間の問題なのは言うまでもないだろう。
ハットリくんとの情交は明白の事実になるであろう。
ハットリ石川く〜〜ん！
しかし、ここはグラセン。公共の場所。
妄想のベットなど出現するはずなどない。
むむむ。
「メグミさん、お会いできて嬉しかった。これから仕事で会社に戻らなければならないんです。送れなくてごめんね」と言いながら私から体を離した。
「あっ、そうなの」
とがっかりを思いっきり表す声のトーンになってしまった。
上トロをもっと堪能したかった。
男臭にもっとまみれたかった。
「明日、連絡します」。
「えっ、明日ぅ〜？」と眉間にしわを寄せてしまった。
「ごめんなさい。今夜は連絡できないかもしれませんが、テキスト・メッセージは送るように努力します」
とハットリくん。
「えっ、明日ぅ〜？」としかめ面になったのは、桑田くんが明日ニューヨークに来るからで、今夜、連絡が欲しいからではない。でも、ハットリくんは勝手に誤解してくれた。
これを幸いとしよう。
連絡を欲しがるラブリーな女と思われた方がいい。
「全然、気にしないで。明日、明日、明日ね〜」
と私は明日を三回繰り返して、念を押すような返答をしてしまった。
颯爽とマジソン・アヴェニューの方に出口に向かって歩っていくハットリくんを眺める。後ろ姿と上トロのようなハットリ石川くんの舌の感触と桑田トラ男の玉の裏のホクロが重なり、めまいがした。
くらくらぁ〜。
まさか、こんな展開になるなんて！
人生分からない。
＊＊＊
アパートに帰り、女の友情を裏切った畳子と岩子にメールを送った。
正直に、ハットリくんに会った話を書いた。
ふたりとも速攻で返事が来た。
畳子：え〜？ あのハットリくんに会ったの？ 運命の人だよ。縁があるんだね。朝ご飯を作ってセックスしなよん。
岩子：桑田でもハットリでも、どっちでもいいから、やれ〜。
＊＊＊
翌日。
夜7時。ミッドタウンにある某ホテルWのロビー。
ソファーに座って待っていた。
私のクチビルにはハットリくんの上トロの感触がまだしっかり残っている。
「なんて淫乱な女なの私」って、メロドラマのヒロインに浸っている自分を客観的に見て笑いそうになったが、せめて今夜くらい演じてみるのもいいかもしれない。
桑田トラ男くんは私のことを見つけてくれるかしら？
そんなに外見は変わっていないつもりだけど、地球上に長くいる分、重力に引っ張られる期間も長い。よって、たるんでしまうのは仕方がない。重力の法則！！
目印として桑田くんからクリスマスプレゼントにいただいたティファニーのオープン・ハートをつけてきた。
気が付いてくれるかしら？
捨てずに持っていた。質屋に入れなかった。
「ハットリくん、今、何しているのかな？」
とふと、気になる、
アメリカ人のビジネスマンの波の中に、見覚えのある四角い顔が現れた。
笑顔で私に手を振る。笑顔が眩しかった。歯が輝いていた！
そう彼は昔から歯が白くて綺麗だった。キラァ〜ン！
「メグミちゃん」
「桑田くん」
9年ぶりに再会した桑田トラ男くんは。ハゲにもデブにもなっていなかった。
178cmであった身長も縮んではいなかった。
時の隔たりを感じさせるものは、高そうなスーツを着ているところ。
ヘリンボーン織りの四つボタンのスーツ。そして、ちょっと頬が昔と比べると張りがなくなっていた。しかし、エラの張り具合は変わらずだ。
桑田くんは以前から自信満々なタイプであったが、更に自信満々になっている。
きっと仕事がうまく行っているのかもしれない。
日本人同士なのでハグも握手もない。ただ見つめ合うだけだ。
しかし、思わず私は視線を外した。
彼の股間に目がいく。玉の裏のほくろ……。気になる。
「レストランを予約したんだ」
「えっ？」
自信家でも、そんな気が利いたことをできるタイプではなかったのに9年間の歳月は彼をジェントルマンに変えたのか？
素敵！
「Eleven Madison Parkに行こう。もしかして行ったことある？」
「ううん。ないよ。行きたかったレストランだよ……。嬉しいぃ〜」
＊＊＊
キャブに乗り込んだ。
Eleven Madison Parkというレストランをみなさん、ご存知だろうか？
オーナーは、ニューヨークの人気レストランを経営するダニー・メイヤー。エクゼクティヴ・シェフはDaniel Humm。
それも知っておかなければならない情報には違いないが、
Sex and The Cityのファンの方ならば知らないはずがない。
Mr.Bigがキャリーにナターシャとの結婚を告げたレストランだ。
キャリーはショックのあまり階段から転げ落ちた。
桑田くんは、海外ドラマが好きだった。
『フレンズ』も『ビバリー青春白書』も『ER』も観ていた。
だから、『Sex and The City』も観ている可能性は十分にある。
ということは、Mr.Bigを気取って、婚約を報告しに来たのだろうか？
それは私の深読み？
Eleven Madison Parkを選んだ桑田くんの真意は何？
嬉しい再会デートのはずが……。とっても嫌な予感が……。
唾を飲込むと、昨夜のハットリ石川くんの上トロの極上舌の重厚感が広がり、キャブの窓にはタイムズスクエアに溢れる観光客が広がる。
つづく……！！
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さらにDeeeepな“菊楽恵流 ”ニューヨークが楽しめるブログ
Deeeep! New York!2007もどうぞ！
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恋が再爆発？！ NYで再会！元ダーリンとデートの巻
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その2：恋が再爆発？！ NYで再会！元ダーリンとデートの巻
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はじめに
ハットリ石川くんとミッドタウンの居酒屋で偶然に再会した菊楽恵。グラセン構内で落ち合い、激しいキスをするふたり。その最中にケータイが鳴り、電話を取ると、ニューヨークに出張で来る元ダ〜リンの桑田トラ男くんからだった……！！
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「メグミちゃん！ 桑田です」
電話の声はそう言った。
「………。うっあっっ、おげっ、うああっ、うあっ」。
ここで桑田くんと名前を呼んでしまったら、ハットリ石川くんに男からの電話だと気付かれてしまう。
「どうしたの？ 今、話しても大丈夫？」と桑田くん。
「何でもございません。突然の電話でしたから、驚いてしまいまして……」
と妙に敬語を使う。これは絶対変だ。ハットリくんからも桑田くんから双方から怪しまれるかもしれない。
「明日、ニューヨークに行きます！ 仕事が終わるのが6時頃だから、7時にホテルで待ち合わせしよう。会えるのを楽しみにしてます！！」
と桑田くんは、昔と変わらずハキハキしている。
「はい。それでは……」と携帯電話を閉じた。
他人行儀な返答だ。
まるで仕事の電話。
でもこの状況なら致し方ない。
桑田くぅ〜〜んと甘い声で言えるはずがない。
だって目の前には、ハットリ石川くんがいる。
「ハットリくん、ごめん」
「全然〜」
誰から？なんて無粋な質問はしてこなかったハットリくん。
ほっ。
「ところで、今夜、偶然に会えて良かったよ。メグミさんに会いたかった……。でも、僕、失礼なことを言ってしまったから……」
とハットリ石川くんは私をグッと抱き寄せた。
かすかにある英語なまりの日本語も私のハートにズンとくる。
信じられないことは起こるものだ。
グラセンの構内で、ハットリくんとキスそして抱き合っているなんて！！
「私こそ、ごめんなさい。あんなことを言って……」
「舐めんなよ！舐めんのはアソコだけししろ〜」と啖呵（たんか）を切った私。
ハットリくんの顔が私の頭の上にある。
何度も何度も頬を私の頭に寄せてくる。
頬で私の頭上を愛撫しているかのようだ。
ハットリくん、私を愛おしいと思ってくれているの？
抱かれていると、ハットリくんの体臭を嗅ぐことができる。
お酒の臭いと男の臭い。
わきがではない。
汗の匂いと獣のような脂の匂いがうっすらとする。
私はハットリくんに回した腕に力を入れて、鼻を彼の胸に押し付けてみた。
ハットリくんから発せられる男臭を思いっきり鼻から吸い、鼻腔を通って舌の上で転がしてみた。
あぁぁぁぁ〜〜！！たまらなぁ〜〜い！
世間がこんな私を変態と後ろ指を指そうが、気にしない！
いいものはいいぃ〜！
ハットリくんの体臭はどんな男性用香水より素敵な香り。
コレが嗅ぎたかった！ずっとこのニオイを待っていたの！
男臭！
（異臭ではありません！漢字の感じが似ているが、男臭だ）
発情せずにはおられない男の香りだ！
グラセンのインフォメーション・センターの横に、突然、ベットが出現して、このままなだれ込んだら、私はハットリ石川くんとセックスができるかもしれない。
肉厚で脂がのった上トロのハットリくんの下が、それこそ私の秘密の花園をギトギトに舐める！
あっ！はぁ〜〜ん。
数年ぶりのセックスはもうそこだ！
時間の問題なのは言うまでもないだろう。
ハットリくんとの情交は明白の事実になるであろう。
ハットリ石川く〜〜ん！
しかし、ここはグラセン。公共の場所。
妄想のベットなど出現するはずなどない。
むむむ。
「メグミさん、お会いできて嬉しかった。これから仕事で会社に戻らなければならないんです。送れなくてごめんね」と言いながら私から体を離した。
「あっ、そうなの」
とがっかりを思いっきり表す声のトーンになってしまった。
上トロをもっと堪能したかった。
男臭にもっとまみれたかった。
「明日、連絡します」。
「えっ、明日ぅ〜？」と眉間にしわを寄せてしまった。
「ごめんなさい。今夜は連絡できないかもしれませんが、テキスト・メッセージは送るように努力します」
とハットリくん。
「えっ、明日ぅ〜？」としかめ面になったのは、桑田くんが明日ニューヨークに来るからで、今夜、連絡が欲しいからではない。でも、ハットリくんは勝手に誤解してくれた。
これを幸いとしよう。
連絡を欲しがるラブリーな女と思われた方がいい。
「全然、気にしないで。明日、明日、明日ね〜」
と私は明日を三回繰り返して、念を押すような返答をしてしまった。
颯爽とマジソン・アヴェニューの方に出口に向かって歩っていくハットリくんを眺める。後ろ姿と上トロのようなハットリ石川くんの舌の感触と桑田トラ男の玉の裏のホクロが重なり、めまいがした。
くらくらぁ〜。
まさか、こんな展開になるなんて！
人生分からない。
＊＊＊
アパートに帰り、女の友情を裏切った畳子と岩子にメールを送った。
正直に、ハットリくんに会った話を書いた。
ふたりとも速攻で返事が来た。
畳子：え〜？ あのハットリくんに会ったの？ 運命の人だよ。縁があるんだね。朝ご飯を作ってセックスしなよん。
岩子：桑田でもハットリでも、どっちでもいいから、やれ〜。
＊＊＊
翌日。
夜7時。ミッドタウンにある某ホテルWのロビー。
ソファーに座って待っていた。
私のクチビルにはハットリくんの上トロの感触がまだしっかり残っている。
「なんて淫乱な女なの私」って、メロドラマのヒロインに浸っている自分を客観的に見て笑いそうになったが、せめて今夜くらい演じてみるのもいいかもしれない。
桑田トラ男くんは私のことを見つけてくれるかしら？
そんなに外見は変わっていないつもりだけど、地球上に長くいる分、重力に引っ張られる期間も長い。よって、たるんでしまうのは仕方がない。重力の法則！！
目印として桑田くんからクリスマスプレゼントにいただいたティファニーのオープン・ハートをつけてきた。
気が付いてくれるかしら？
捨てずに持っていた。質屋に入れなかった。
「ハットリくん、今、何しているのかな？」
とふと、気になる、
アメリカ人のビジネスマンの波の中に、見覚えのある四角い顔が現れた。
笑顔で私に手を振る。笑顔が眩しかった。歯が輝いていた！
そう彼は昔から歯が白くて綺麗だった。キラァ〜ン！
「メグミちゃん」
「桑田くん」
9年ぶりに再会した桑田トラ男くんは。ハゲにもデブにもなっていなかった。
178cmであった身長も縮んではいなかった。
時の隔たりを感じさせるものは、高そうなスーツを着ているところ。
ヘリンボーン織りの四つボタンのスーツ。そして、ちょっと頬が昔と比べると張りがなくなっていた。しかし、エラの張り具合は変わらずだ。
桑田くんは以前から自信満々なタイプであったが、更に自信満々になっている。
きっと仕事がうまく行っているのかもしれない。
日本人同士なのでハグも握手もない。ただ見つめ合うだけだ。
しかし、思わず私は視線を外した。
彼の股間に目がいく。玉の裏のほくろ……。気になる。
「レストランを予約したんだ」
「えっ？」
自信家でも、そんな気が利いたことをできるタイプではなかったのに9年間の歳月は彼をジェントルマンに変えたのか？
素敵！
「Eleven Madison Parkに行こう。もしかして行ったことある？」
「ううん。ないよ。行きたかったレストランだよ……。嬉しいぃ〜」
＊＊＊
キャブに乗り込んだ。
Eleven Madison Parkというレストランをみなさん、ご存知だろうか？
オーナーは、ニューヨークの人気レストランを経営するダニー・メイヤー。エクゼクティヴ・シェフはDaniel Humm。
それも知っておかなければならない情報には違いないが、
Sex and The Cityのファンの方ならば知らないはずがない。
Mr.Bigがキャリーにナターシャとの結婚を告げたレストランだ。
キャリーはショックのあまり階段から転げ落ちた。
桑田くんは、海外ドラマが好きだった。
『フレンズ』も『ビバリー青春白書』も『ER』も観ていた。
だから、『Sex and The City』も観ている可能性は十分にある。
ということは、Mr.Bigを気取って、婚約を報告しに来たのだろうか？
それは私の深読み？
Eleven Madison Parkを選んだ桑田くんの真意は何？
嬉しい再会デートのはずが……。とっても嫌な予感が……。
唾を飲込むと、昨夜のハットリ石川くんの上トロの極上舌の重厚感が広がり、キャブの窓にはタイムズスクエアに溢れる観光客が広がる。
つづく……！！
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