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夢魔の構造/ナイトメアーコミュの白昼夢(Day Dream)

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覚めてみる夢というものもある。
まるで、かげろうのようにたわいもなくミラージュ(蜃気楼)のようにまぼろしがかっている。
それは、幻覚だったのだろうか?

そして、身体の内部を占拠した毒物が、見させるようなジャンキーが見るゆめ。

クスリが……キレル……むやみに……冷や汗をかく……目ガ痛イ……喉ガ ムヤミニ乾ク……時間ノ概念ガ消失スル……トイレで苦しくてもがいている……壁に爪をたてる……生爪がハガレル……血ガ流レル……血ハ鉄ノ味ガスル……髪をかきむしる……髪の毛がバサッと抜けたと思った……

ネコが喋っている!……どこからかドグラマグラの一節が聞こえる……そいつはまるで音楽のように遠く聞こえてくる……胸が掻きむしられるみたいだ……嗚咽する……なぜか悲しい……感情がコントロールできない……いや押しよせる不安というものにコントロールされてるみたいだ……苦しい、苦しい……心臓が締め付けられる……まてよ!動悸が激しくなる……まてよ!……オレは死にたくない!

クスリをくれ!……クスリのためならなんでもする……オレのたましいを(そんなものがあったとしでだが)悪魔にくれてやろう!……サターンに貢ぎ物としてくれてやろう!……堕天使よ! オレさえも堕とそうというのか!

手の平は まるで 老人の手のように 青ざめ 皺だらけだ……いま カガミをみるのが怖いのだ!……カガミなど きっとオレが覗き込むと 割れて飛び散ってしまうだろう!

ジャンキー・ドリーム! 麻薬中毒患者が見る 真っ昼間の 悪夢!!

コメント(3)

5月21日の朝日新聞夕刊から。

「本の最終校正ゲラを編集者の方にファクスで送り終えましたら、人の気配を感じまして、見ると島尾が正座しておりました。白地に紺の井げた模様の着物を着て、黒ちりめんの帯を締め、若々しい姿で。あらっ、お父様と呼んで、肩に手をかけようとしたら消えました。」

島尾ミホさんが、インタビューに答えて。文中の「島尾」は15年前に亡くなった故島尾敏雄のこと。「本の最終校正ゲラ」とは最近刊行された『死の棘日記』(新潮社)のこと。
「白日夢」というタイトルで連想するのは、おそらく日本映画の中のポルノグラフィシネマの先駆作品であり、金字塔である武智鉄二監督の1981年の愛染恭子主演の映画であろう(1964年の作品のリメイク版)。
これは、谷崎潤一郎の同名の小説の映画化である。日本映画史上はじめて本番をした(相手役は佐藤慶)と公開当時騒がれた作品だ(他には大島渚監督の『愛のコリーダ』が本番作品らしい。コンビは松田英子と藤竜也)。

この作品のリメイクなのか、北川エリ主演の同名AVもあるらしいが、未見。

もうひとつ、劇画家の池上僚一の『ガロ』でのデビュ−作が『白昼夢』という。なかなかの作品。水木プロでアシスタントをしながら描きためた作品でプロデビューしたものだ。

いわゆる「幻視」を描いた作品は、小説でもたくさんあり、ここで「白日夢」もしくは「白昼夢」をコレクションしたい。
最近のスペイン映画で『ユートピア』という作品があります。そこに予知能力をもった「ユートピア」という不思議な集団が登場します。
主人公はその能力によって「ユートピア」にスカウトされます。単純なストリーではないのですが、ともかくその能力で世界を変えようとするのです。
で、師匠格の老人が主人公に言うセリフに面白いものがありました。このようなものです。

「夜みる夢は、過去の出来事だが、覚めてみる夢はこれからおこる未来の出来事だ」と言うのです。

いや、ことの真実は別にしてこのセリフには、一瞬戦慄しました!

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