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あなたコミュの月華の約

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あまりも淋しすぎる
月灯かりの夜だから
わたしはひとり
汐騒の囁きを子守唄にかえて
淡い月灯かりのもとで
影踏みに耽っています


寄せては返す小漣とともに
影を追っては返し
想いせまるこころが
還って来きてよと囁きながら
津波のように押し寄せて
いつの間にか消えてゆく


波打際にふっと現われた
月色の背をもつ小さな蟹


あなた……?
あなたなのですね
やっとお逢いできました


想いの丈が刹那に揺れて
月華の約にたがわぬ逢瀬
幽かに綻ぶわたしの夢
初夏の匂いが
懐かしく微笑んだ頃




コメント(2)

ふっ…と気がつくと
あたりは幽かに
白み始めていました

結局朝まで起きてしまったのか
わたしはそう独り呟いて
月灯かりの残り香のような
青白さでまだ朧げに翳んだ
早朝の空を眺めていた

梅雨明けの夏空は
きっと今日も容赦なく
わたしの体もこころも
焼き尽くすように
照りつけて来るのかと思うと
ほんの一瞬だけ
憂鬱な気持ちに駈られてしまった

昨夜は何故か
妙にこころがざわついて
眠いはずだったわたしの体を
止めどもなく引き戻す何かが
蠢いているようだった

だが
本当はそれが何だったのか
わたしには判っているような
そんな気がしていた

そう
それは……

それは遥か遠い
西の空の涯てから
送られて来る
あなたの想いだったのかも
知れないと
闇が怖くてぎゅっと眼をつぶる私の肩をそっと抱き寄せてくれたでしょう。
あれがね、ただただ嬉しくてね、ここなら闇も静かな時間に変わるのだと感じていたの。

闇の中でぽつんと取り残されて
私は迷子のようにしゃっくり上げながら
とぼとぼと辺りをうろうろしていたのよ。
「怖い」
「冷たい」
「助けて」
そう呟くしかなかったわ・・。


わたしは。
手を。
手を捜していたんです。
誰の手を?
暖かい貴方の手を。
ひたすら乞うていたんです。

もう駄目だって泣きながら
もう周りなんか見たくない
そう思いながら唇を結んだ時

体全体を優しく包み込まれるような
そんな暖かさを感じたんですよ。
それは貴方の手だった・・。
ずっと傍にいた
貴方の手だったんです。

貴方のまなざしが
そんな優しみにみち
こんな暖かさにあふれて
注がれていることに気がつかなかった
あの頃は・・・。

分かりませんでした。
本当に分かりませんでした。

しかし今・・。
地球の回る速度くらいに
地球の回る速度くらいに
貴方を感じている私の
心の動きに
驚いているわ。

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