7月4日のながさきニュース
長崎新聞
海岸に「石の塔」男児の成長願う 対馬でヤクマ祭り
対馬市峰町木坂の御前浜で２日、海岸の石を円すい状に積み上げて男児の健やかな成長を願う伝統行事「ヤクマ祭り」があった。
祭りは毎年旧暦６月の初午（はつうま）の日にあり、石塔は「ヤクマの塔」と呼ばれる。ヤクマは「厄馬」「厄魔」の字が当てられ、厄払いの意味。起源や石を積む意味は不明だが、韓国にも似た行事があるという。かつては全島で見られた風習だったが、今では数カ所にしか残っていない。
祭りでは、木坂地区の男児のために毎年新たに塔をつくっており、今年は会社員の國分直弥さん（３６）の長男、脩汰ちゃん（２）の成長を祈願。昼ごろに同地区の男性１２人が集まり、御前浜近くの海神神社に御幣と甘酒、ベラの串焼きを供えた後、海岸に移動して高さ約２メートルの塔を完成させた。
祈願後は近くの公園で甘酒を飲んで親睦を深めた。國分さんは「息子のために塔をつくっていただきありがたい。幼いころから見慣れた行事だが、地域の方々に見守られて子どもが成長しているとあらためて感じた」と話した。
長崎新聞
海岸に「石の塔」男児の成長願う 対馬でヤクマ祭り
対馬市峰町木坂の御前浜で２日、海岸の石を円すい状に積み上げて男児の健やかな成長を願う伝統行事「ヤクマ祭り」があった。
祭りは毎年旧暦６月の初午（はつうま）の日にあり、石塔は「ヤクマの塔」と呼ばれる。ヤクマは「厄馬」「厄魔」の字が当てられ、厄払いの意味。起源や石を積む意味は不明だが、韓国にも似た行事があるという。かつては全島で見られた風習だったが、今では数カ所にしか残っていない。
祭りでは、木坂地区の男児のために毎年新たに塔をつくっており、今年は会社員の國分直弥さん（３６）の長男、脩汰ちゃん（２）の成長を祈願。昼ごろに同地区の男性１２人が集まり、御前浜近くの海神神社に御幣と甘酒、ベラの串焼きを供えた後、海岸に移動して高さ約２メートルの塔を完成させた。
祈願後は近くの公園で甘酒を飲んで親睦を深めた。國分さんは「息子のために塔をつくっていただきありがたい。幼いころから見慣れた行事だが、地域の方々に見守られて子どもが成長しているとあらためて感じた」と話した。
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