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小説家たちの酒場コミュの番外 ある航海日誌

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 序章 旅立ち
 
 大西洋に面する海洋国家ポルトガル。その王都リスボンにて、私は航海者としての第一歩を踏み出した。

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1章 リスボンのアルヴェロ

 インド航路探索艦隊の出航に湧き上がる、リスボンの港前。私は、交易商の少年が出資者に配当金を配っているとこに出くわした。少年は名をアルヴェロといった。彼の儲け話に感心する出資者たち。だが、かたわらでその様子をうかがっていた泥棒が、彼の仲間から金袋を強奪し、逃げ去ってしまった。
 私は、偶然に犯人の顔を目撃していたから泥棒探しを手伝うこととなった。
 アルヴェロは仲間の船員たちに街を見張らせ、ついに、泥棒を街の高台に追い詰めた。だが、泥棒の不憫な身の上を聞き、逆に金を貸して去らせてしまう。
 そして、私に後日の恩返しを約束し、出資者のもとへ戻っていくのだった。
2章 憧憬と孤立と

 後日、私は役人に指示され、入行許可状の申請方法を聞くために、交易所へと向かった。

 交易所では、商人たちが言い争いをしていた。大切な積荷をバルバリア海賊に奪われたと、交易所店主は怒り心頭の様子である。
 だが、かたわらにいた大物めいた男が融通を申し出、場は丸く収まった。

 男の名はディエゴ。ポルトガル随一のサルミエント商会の代表であった。

 私は、入行許可証の申請を大臣ブラガンサ公爵が受けていると突き止め、応急へむかうことになった。

 しかし、紹介状を持たぬことを理由に、衛兵に門前払いされてしまった。
 
 だが、そこに先日の少年・アルヴェロと、その友人フワンが通りかかる。
 私の窮状を知ったフワンは、アルヴェロの父に紹介状を書いてもらうことを提案する。
 アルヴェロは親の力に頼るのは不本意だと言いながらも、先日の恩返しのためならばと、私を自宅へと招いた。

 商談を終え、執務室から出てくる、アルヴェロの父。彼は交易所の前で出会った紳士・ディエゴ・サルミエントその人であった。

 アルヴェロは紹介状を書いてくれるようディエゴに頼みこんだ。ディエゴは紹介状を書く条件として、アルヴェロに遊び歩くことをやめ、商会の手伝いをすることを約束をさせようとした。
 
 アルヴェロは日頃の交易活動が「遊び」などではなく、かつての父のような、偉大な交易商となるための準備なのだと弁解した。
 ディエゴは息子の調子のよさに呆れ顔を見せつつも、「君のの面構えが気に入った」といい、紹介状を発行するのだった。

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