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西部二人組普及促進委員会コミュの第28話「悪の墓標」 Everything Else You Can Steal

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Original Air Date:16 December 1971 (Season 2, Episode 13)
NHK放映:1973年8月4日

http://www.asjscenes.com/seasons/two/steal.htm
http://www.framecaplib.com/asjlib/html/episodes/indices/steal/thumb01.htm
http://www.tv.com/alias-smith-and-jones/everything-else-you-can-steal/episode/66728/summary.html?tag=ep_guide;summary
http://www.imdb.com/title/tt0508536/

Guest Cast
 David Canary  ... Sheriff W.D. Coffin :二瓶秀雄
 Robert Gooden ... Deputy Sheriff   :若本紀夫
 Allen Joseph  ... Old Man       :野本礼三
 Kermit Murdock ... Henry Blodgett   :河村弘二
 Patrick O'Neal ... Kenneth Blake    :北町史郎
 Dennis Rucker ... Billy Black     :
 Ann Sothern  ... Blackjack Jenny   :田代信子
 Jessica Walter ... Louise Carson    :谷 育子
 Parker West  ... Caleb White     :
           ジミー       :桑原たけし
           カウボーイ     :桜本晶弘
           男         :清川元夢

(あらすじ)
 ヘイズとカーリーが銀行を破ったとの新聞記事を見た二人は、これは恩赦と泣き別れかと、さっそくその町に向かいますが、そこで音信の途絶えた息子ビリーの消息を探すジェニーに出会います。ジェニーは、きっと銀行を破ったヘイズとカーリーは、息子のビリーと仲間のケイレブで、悪事の片棒を担いで殺されたのではないかといいます。ヘイズたちは、犯人はヘイズとカーリーだと証人したルイーズを見張り、頭取の娘の亭主ケネスが真犯人であることを掴み、ルイーズに自首を勧めます。ケネスは、ヘイズたちが金を返しに来たということで、事件をもみ消そうとし、ヘイズたちももうそれ以上は手が出せないと諦めて町を出ようとしたとき、ジェニーは、息子の敵討ちにケネスを撃ち殺してしまうのでした。そして、息子を殺された母親の復讐という事実の証言をルイーズに頼んで、ヘイズたちは汽車に乗るのでした。


【夜、路地、男銀行へ入って金庫を開け、札束をカバンに詰める】
     (音楽)
【町外れ、馬で二人来る】
男(実はケネス)遅いぞどうしたんだ
ビリー :や、それがポーカーでやたらツイてたもんでよ
     それを止めるってのも何んだかおかしいだろう
     それでついずるずると
男   :もういい、馬を降りろ
     呼び出した訳を云う
ビリー :何んかあったのか?
男   :いやお前たちの仕事はこれでお終いなんだ
ビリー :おかしいな、まだ何んにもしてねェのに
     ただ…
     ブラブラしてただけで
ケーレブ:じゃあんた…
     お払い箱にしようっての?
     ゼニが惜しくなってよ
男   :仕事は終わったって云うんだ
【男、撃つ】
     (銃声二発)

【町、二人馬で入ってくる】
     (音楽)
【馬に水飲ませて】
カーリー:俺この頃、捕まるのも悪くないような気になって来てんだ
     ワイオミングの刑務所もいいだろうなって
ヘイズ :そらどういう心境の変化?
カーリー:だってよ
     こう年がら年中馬に揺られ通しじゃよ
     嫌にもなるよ
ヘイズ :旅疲れが出たってことか
     ま、今にいい目も出るさ
     辛抱、辛抱
【ベンチに座って、ヘイズ新聞を拾う】
カーリー:じゃ、まずどうする?
     保安官事務所をチェックするか馬を預けに行くか
ヘイズ :いやあ、そういうことは後
     何んにも考えずに座ってようよ
【新聞を読んで】
カーリー:(あ〜あ)
ヘイズ :キッド
カーリー:あ?
ヘイズ :お前には気の毒だけどよ
     また、馬に揺られなきゃなるまいよ
【カーリーも読んで】
カーリー:どうするよ?
ヘイズ :その町へ行くのさ
     特急で
カーリー:もっといい手があるよ
     自首するってのはどうだろ
     (音楽)

(タイトル)

【馬で来る二人】
サイン(タッチストーン・ニューメキシコ・保安官W・D・コフィン)

カーリー:ヘイズよ、こりゃ縁起が悪いや
ヘイズ :あ?
     何が?
カーリー:コフィン保安官だって
ヘイズ :棺オケか、気にすんな、行こ
カーリー:先に一杯引っかけようよ元気づけにさ
ヘイズ :相手は面識のない保安官だ
     テキサスレインジャーみたいな顔して
     ドンと行けってんだよ
カーリー:それにはまず一杯
ヘイズ :情けねェこと云うなって、来いよ

【保安官事務所】
ヘイズ :コフィン保安官?
コフィン:そう、俺だ
ヘイズ :ジョシュア・スミスと云います
     こっちはサディアス・ジョーンズ賞金稼ぎです
コフィン:ふーん
     それも生活の道だ、貶す訳にも行くまい
ヘイズ :いや、もう致し方なくなんですよ
     バッファローを撃ち尽くしたもんでね
カーリー:俺たちヘイズとカーリーを北で追ってたんですがね
     五百キロばかり北の方で
     ところがやつらここで銀行をやったと聞いたもんで
コフィン:うん
     確かにやってくれたよ
     十万ドルを越える金を掴んで逃げおった
ヘイズ :しかし、ホントにヘイズとカーリーですか
     北で足取りを追ってたんですがね
カーリー:五百キロ北で
コフィン:そりゃ君達の調査がまずいんだ見込み違いさ
     現にここでやってんだ
ヘイズ :保安官
     何んであの二人と分かったんです?
     顔を知ってる者がいたんですか
コフィン:そうだ、知ってる者がいたんだ
     やつら酔っぱらってな
     人前で我こそはと名乗ったんだ
カーリー:それで人相風体もあそこのポスターとピッタリだったんで?
コフィン:どんぴしゃり
     実際、恥ずかしかったね
     あれだけ本人がのし歩いてたのに見破れなかったんだからな
ヘイズ :はあ
     こっちも無駄足踏んでた
     で、どっちへ逃げたか当りは?
コフィン:それがないんだな
     夜中に銀行の倉庫を破って、その足で逃げた
     我々は追跡隊を組んで追った、捜索した
     しかし…
     やつらはクロウトだ手掛りひとつ残してない
カーリー:あ、もうひとつだけ
     二人の顔を知ってる人を教えてくれませんか
コフィン:駄目だ
ヘイズ :どうしてです?
コフィン:公表しない約束だ
     人に云わないって約束でやっと証言させたんだ
     分かるだろう、お礼参りが怖いんだよ
ヘイズ :分かる、分かる、しかしこっちは二人を追ってんだ
     教えてくれたっていいでしょうもらしませんよ
コフィン:君達プロだろう、自分らで探れよ
     ああ…
     ついでだが、銀行は金が戻れば賞金を出すと云ってる
     一万ドルの賞金だ
カーリー:その一万とあれ
     狙いは三万だ
コフィン:俺はやつらをふん縛れたら三十セントもいらんよ
ヘイズ :(笑って)
     さーすがその意気ですよ
カーリー:やどうも色々ありがとうさんで

【二人出る】
     (ドア)
カーリー:いよいよ恩赦はチョンですよ
     今頃、そいつらはメキシコだろう
     こいつはやっぱり自首して出る手だな
     その方が上がりもきれいだよ
     恩赦の見込みも消えたし
     もうそれしかないだろう
ヘイズ :そうだな
     いや、いや、まだまだ手はある
カーリー:ああ、そりゃあるよありますよ
     まとまった金握って南米へ飛ぶんだろ
ヘイズ :バーカ、まず一杯やるんだよ
     それから南米だ
カーリー:そうでした、そうでした、それを忘れてたよ
     ここの酒場ならテキサスレインジャーみたいな顔して
     大威張りで飲めるもんな

【サルーン、ブラックジャックのテーブル】
     (ピアノ)
サイン(イカサマなしのまともな勝負ブラックジャック、ジェニー)
ジェニー:あんたたち
ヘイズ :ジェニーだ
ジェニー:しばらく、ヘイズ
ヘイズ :やあ、やあ
ジェニー:どこをのたくってたのよ
     心配してたのよ
カーリー:や、どうも、元気そうでなにより
ヘイズ :俺は今ジョシュア・スミスで、キッドはサディアス・ジョーンズ
ジェニー:スミスとジョーンズ?
     冴えない偽名ね(笑い)
カーリー:だって、名付け親はロム・トレバースだ文句は云えないよ
ジェニー:何んだっていいじゃないの会えたんだからさ
カーリー:そうそう
ヘイズ :何んでこんなところに?
カウボーイ:よォジェニーよ!
     早くしてくれよ
     いい手が来てんだ
ジェニー:はい、はい今ね
     もうすぐ店終いするからね
     後で部屋へ来て頂戴
     あんた達に話があるのよ
カーリー:部屋ってどこよ?
ジェニー:タッチストーンホテル
     あたしも三日前に来たばかりなの
     あんた達と同じ用で来たのよ

【ホテルの部屋】
ジェニー:あんた達がいるからには銀行をやったのは
     ヘイズとカーリーじゃないのね
カーリー:来る前からそれは知ってたんだろ
ジェニー:まあね
ヘイズ :どうして?
ジェニー:それよりあんた達は何しに来たの
ヘイズ :銀行荒らしが誰か突きとめようと思ってね
カーリー:でないと恩赦と泣き別れなんだ
【涙ぐむジェニー】
ヘイズ :あれッ!
     ジェニー、どうしたんだ?
ジェニー:ビリーを知ってる?
ヘイズ :ああ、よく覚えてる
ジェニー:(うん)
     キッドに似てたわね
     金髪に青い目で覚えてる?
     ビリーはここへ来たのよ
     ケーレブって友達と一月程前にね
     ヘイズとカーリーを名乗ったのはその二人だったってことよ
     でも銀行なんてやりゃしなかった
     金庫は破ってなかったもの
     開けたのよ
     あんたがやってたみたいにコンビネーションでね
     フン
     ビリーにそんな洒落た真似が出来る?
     あの子の手紙には
     この町でいい仕事にありついたって書いてあったけどね
カーリー:どんな仕事?
ジェニー:いえ、それは分かんないけど
     きっと怪しげなもんだったのよ
     恐らく真犯人は分からず終いだと思うわ
     ビリーは死んだのよ、ケーレブだって
ヘイズ :何んでまたそんなことを…?
ジェニー:五週間前から手紙がプッツリだもの
     あの子は二週間と手紙を欠かしたことがないのよ
     必ずどこで何をしてるか知らせて来たわ
     手紙を書く暇がないときは電報よ
     この三四年てものは規則正しくそれよ
     時計みたいにね
カーリー:ひょっとしたらメキシコへ行ってんじゃ…
ジェニー:違う
     メキシコだって郵便局はあるでしょ
     電報だって打てるし
     そうよ
     死んだのよ
     分かってるんだから
     母親には云えないことをこの町でやってたのよ
     そして殺された
     でなきゃとっくに手紙が来てる筈よ
     だからあたし調べに来たの
     カードを配りながら
     それとなく訊いてみて、探って…
     まだ当りはないけど
     でもあたしは諦めない
     息子がどうなったかは探り出してやる
     (音楽)
ヘイズ :よし俺達も手を貸そう
     (音楽)

【町、歩いて来る二人】
     (音楽)
【銀行、二人入る】
ヘイズ :すみません、頭取にちょっと
ケネス :支配人の私じゃいけませんか
ヘイズ :折角ですがちょっと込み入った話なもんで
ケネス :どういう話でしょう頭取はお忙しいんですがね
カーリー:銀行荒らしの件なんです
     情報を握ったもんですから
ケネス :そうですか、それならミスタ・ブロジェットも
     喜んで会いますよ、失礼
     すみません
【頭取室へ入って】
     (ノック)
【すぐ出てきて】
ケネス :じゃどうぞ
ヘイズ :や、どうも
【頭取室】:
     (ドア)
ブロジェット:時間はきっかり五分間用件をどーぞ
ヘイズ :あたしはジョシュア・スミス
     ブロジェットさんにはお得な話ですよ
     こっちは相棒のサディアス・ジョーンズです
ブロジェット:ま、掛けて
     支配人の話では何んでも盗難関係の情報を握っておるとか
     何んだね
ヘイズ :それを云う前に
     ヘイズとカーリーを捕まえたら賞金は出ますか
ブロジェット:いや賞金は私の金が戻れば出すのだ
     ヘイズとカーリーはどっちでもいい
カーリー:賞金おいくら?
ブロジェット:一万だよ一万ドル
     ヘイズとカーリーが奪いとった額の十パーセントを
     出そうというのだ
カーリー:そらまた豪儀な、しかしあの二人組じゃありませんよ
ブロジェット:何んじゃと?
カーリー:僕らプロの賞金稼ぎでね、もう彼是一年以上
     やつらを追いかけてんです
     銀行がやられたときはコロラドにいました
ブロジェット:それは君らのミステイクというもんだよ
ヘイズ :どうして、どうして
     お宅さんの金庫を見ましたが
     ピアス・ハミルトンの七十八年でしょ
     あの手のやつは以前ヘイズが一晩脂汗を流してね
     結局降参したって代物です
     デンバーで
     降参
     メーカーがダイヤルの音を消してあるんでね
     あれの操作じゃ開かないんですよ
     ヘイズでも最後にはニトロでぶっ飛ばした
     こら衆知の事実です
ブロジェット:だから何んだと云うの
カーリー:だから錠前のコンビネーションを知ってる
     銀行内部の者が真犯人と睨んでるんですよ
ヘイズ :そういうこと
ブロジェット:コンビネーション、コンビネーションと気安く云うがね
     それは支配人さえ、あいつは義理の息子だが
     支配人さえ知らんのだぞ君ィ
     従業員もひとりとして知らん知っておるのはこの私だけなのだ
     サ、この事実をどう見る
ヘイズ :どう見るってそれじゃやったのは頭取ってことですよ
ブロジェット:出て行け即刻出て行ってもらおう
カーリー:いいスよ
     でも出て行ったってプロの意見は変わりませんよ
ブロジェット:待ちたまえ
     私は人の信頼も篤く教会の世話役をやっておる
     家庭にあっては誠実この上ない夫であり
     よき三人の娘の父親なのだ
     金銭的にも恵まれておる
     それを、何んじゃ君達は云う事に事を欠いて
     私が自分の銀行を襲ったじゃと
ヘイズ :いやブロジェットさん
     その点は謝りましょう
     成程あなたは自分の銀行を荒らすような人じゃない
     そこで取引しましょう
     犯人がヘイズとカーリーなりと証言した人を教えて下さい
     そしたらあなたが清廉潔白汚れなしと認めましょう
ブロジェット:何んで私がその証人を知っとると思うんだね?
カーリー:そりゃあんたが教会の世話役で金持ちで自分の銀行を
     やられた人だからだよ
     知ってるのは分かってます
ブロジェット:しかし、その情報だけは漏らさんと保安官にも約束したからな
ヘイズ :金取り返したいんでしょ、取り返して差し上げますよ
     しかしそれにはまず
     誰がヘイズとカーリーと証言したかを知らせてもらわなきゃ
カーリー:協力してもらえないなら仕方がない
     サルーンへでも行って
     犯人銀行内部説を触れてみますかそれも面白いでしょう
ブロジェット:それじゃ脅迫じゃないか
     それだけでぶち込めるんだぞ
ヘイズ :よして下さいよ
     俺達は助けてあげたいんだ
     それには協力
     これがないと動けない
ブロジェット:それはもう…
     金は絶対取り返して欲しい
     君達も頼れる男と見とる
     教えてもいいさ
     その代わり君達も約束してもらいたい
     証人の名前を誰に訊いたかは口が裂けても漏らさんことこれじゃ
カーリー:その点はもう絶対
ブロジェット:よろしい
     その人物は若い女性でな
     表通りのレストランで働いとるウエイトレスだ
     名前はあ…ルイーズ・カースン

【レストラン】
ヘイズ :ここのお薦め料理は?
ルイーズ:ビーフシチュー
カーリー:他には?
ルイーズ:それのお代わり
ヘイズ :じゃビーフシチュー行こ
カーリー:そうねじゃそれ二つ
    :シロだな
ヘイズ :何んで?
カーリー:あんな感じのいい子はザコ寝パーティ以上の
     悪さはしないもんだよ
ヘイズ :お袋さんに利口だって云われた?
カーリー:云われた覚えがあるよ
ヘイズ :だったら
     それ大間違い
カーリー:てやんで
ルイーズ:飲み物は?
     コーヒー沸いてますよ
ヘイズ :いや、いいんですそれよりあんたと話したいんだけどね
     客もないし座ってくれない?
ルイーズ:話って何んでしょ?
カーリー:まあまあ掛けてよ
ヘイズ :大事な話だ
     ルイーズ
ルイーズ:あたしをご存知?
     あなた達は?
ヘイズ :賞金稼ぎ
カーリー:西部でもっとも凶悪と云われる二人組を追ってる
     キッド・カーリーとその弟分だ
ヘイズ :いや兄貴分方はハンニバル・ヘイズ
ルイーズ:じゃ銀行を襲った二人ね
ヘイズ :その二人暫らく滞在してたんだろう
     食事はここで
ルイーズ:ええそうよ
カーリー:口はきいた?
ルイーズ:少しはね
ヘイズ :でどんな男だった
     やっぱり追われ者ムードで?
ルイーズ:いいえ明るい好青年て感じでしたけど
ヘイズ :ヘイズと何んとかってやつが明るい好青年?
ルイーズ:ええ、そう見えましたけど
ヘイズ :あ、まだいいだろ
     大事な事を忘れてない?
     酔っぱらって正体漏らしたのはどっち?
ルイーズ:あたしに?
カーリー:賞金稼ぎだよ俺達
     保安官サイドの人間と見て頂戴よ
     保安官に訊いて来てんだから
ルイーズ:あのことは云わないって約束なのに
カーリー:知ってる
ヘイズ :保安官じゃないんだ
     約束は守ってるよ
ルイーズ:そうなの
     引っかけようとしたのね
     そんなことするなら話はこれでお終いよ
ヘイズ :ルイーズ
     あの二人はヘイズとカーリーじゃないんだ
     銀行が荒らされた時点で俺達は二人をコロラドで
     追ってたんだ
ルイーズ:でもそうだって云ったのよ
カーリー:どっちが云った?
ルイーズ:ケーレブってのが
     ビリー・ブラックとケーレブ・ホワイトって名乗ってたけど
     ケーレブが黒い髪で
     彼ある晩…
     ベロベロに酔っばらって来て云い寄ったの
     それであたしの下宿まで一緒に歩いて行って
     頭を冷やしてやったのよ
     その道々話したの
     自分がハンニバル・ヘイズで
     ビリーはキッド・カーリーだって
ヘイズ :で、その二三日あとで銀行を?
ルイーズ:さあね
     姿を消したのは事件の晩だけど
     でもヘイズとカーリーじゃないと云うんなら
     そうかも知れない
     全然そんな風に見えなかったもの
     じゃ失礼
     仕事があるので
【ルイーズ去る】
ヘイズ :シロかも知れんな
     利用されただけとも見えるから
     ま今後の動きにもよるね
     それ次第
カーリー:じゃ張るの?
ヘイズ :そう
カーリー:四六時中?
ヘイズ :アーハン
カーリー:夜の張り込みはどっち?
【コインを出すヘイズ】
ヘイズ :どっち?
     (音楽)

【ルイーズの下宿、木の下で張り込むカーリー】
     (音楽)
【つい、寝込むカーリー、猫の喧嘩】
     (猫)

【ホテルの部屋、髭を剃っているヘイズ、カーリーよれよれで帰ってくる】
ヘイズ :お帰り、何んかあった?
カーリー:報告すべきことは全然
     歩いて帰ってさ
     玄関を入る
     灯りを点けて
     あーあ次の間へと
     それから二階の
     寝室へ行く
     やがて灯りが消える
     それでも俺は
     ずっと戸口を見張ってたよ
     表と裏を
     (欠伸)
     九時間後には
     玄関を出て
     店まで歩いて行った
     現在勤務中
     あと十二時間はお前さんの担当だ
     まず朝飯でも食って来な
     こっちは八時間の睡眠を貪るよ
【寝込むカーリー】
     (音楽)

【町、銀行へ行くルイーズ、ヘイズつける、保安官見ている】
     (音楽)

【夜、ルイーズの下宿、張り込むカーリー】

【サルーン、ヘイズ来る】
     どうもいけないなァ、調子出ないのよ今夜は
     悪いけどちょいと休ませてもらいますよ
ジョー :そらあないぜ乗って来てんのに
     (音楽)

【下宿、灯り消える、カーリー見ている】

【サルーン】
ジェニー:これはこれはジョーズさん
     嬉しいわね飲ませてくれるなんて
     飲みたかったとこなのよ
ヘイズ :どーぞ、どーぞ
     俺はスミス
     キッドがジョーンズ
ジェニー:どう違うってのよ
コフィン:スミス
     話があるんだが
ヘイズ :ほら、違うでしょ
     失礼ね

【ルイーズ出て来る、カーリーつける】
     (音楽)

【サルーン】
コフィン:何んでお前達まだ町でうろついてる
ヘイズ :商売ですよ足取り捜査
コフィン:この酒場に手掛りでも?
ヘイズ :どうですか

【売り家へ行く、ルイーズ】
     (音楽)
サイン(売り家、お買い得、タッチストーン銀行斡旋】
【カーリーつけて来る、中で抱き合うルイーズとケネス】
ルイーズ:もう駄目あたし待ち切れないわ
ケネス :どうした何んでそう焦ってる?
ルイーズ:賞金稼ぎが嗅ぎまわってるのよ昨夜だって
ケネス :知ってるよ、うちの親父さんと話し込んで行った

【サルーン】
コフィン:そりゃそうと相棒は?
ヘイズ :ああ、寝てんだ
     最近睡眠不足だったんで

【売り家、張っているカーリー】
     (音楽)
ケネス :やつらヘイズとカーリーだったのを確かめるために
     そう云ってるのかも知れんな
     きっとそうだ
     カマ掛けてるんだよ
     君はソツなく受け答えてるなら心配ないじゃないか
ルイーズ:やっぱり待つの?

【サルーン】
ヘイズ :でまあ…
     あの女だけが頼りさ
     明日までに何んにも出なきゃ
     ソーピーかダイヤのジムにゼニ借りてさ
     飛んじゃうよ、南米辺りへ
ジェニー:南米へ行くって?
     そんなこと云って向こうの言葉喋れるの?
     二週間と辛抱出来ないよ
     あたしだってここで収穫はありゃしない
     でもそう簡単に諦めないよ

【売り家】
ケネス :半年の辛抱だ
     それまでにはほとぼりも冷めて計画通りに行く

(続きと感想は、コメントへ)

コメント(6)

アマリロ・ナオさん こんにちは〜

和田誠さんも『西部二人組』見ておられたんだウインク
だけど、それを忘れちゃうなんてボケーっとした顔!これだから大人なんか信じられないんだっパンチ

とまぁ、思春期の私なら言ったかもしれない。
でも、もったいないですね、覚えておられたら、TVシリーズだけど
『お楽しみはこれからだ』の和田誠画二人の似顔絵が載ったかもしれないのに。

ここで読んだはずと思ったところにその一節がないこと、私もよくあります。

脳内自動再生装置、いいなぁ。私にはないなぁ。

ただ、場面がすごく頭に残ってることはありまして、
私歌舞伎を見るんですが、二三年前に「三人吉左」ってのを初めて見たんですけど、
恋人関係にある浪人と女装の盗賊(えぇ、つまり同性愛ですね)が
追手がかかってバラバラに逃げてる最中めぐり合ったけど、
越えられない柵があって、その柵越しに手を握り合って話してる場面がありまして、
「これ、ものすごく私のツボをついてる!目がハートすごく好きだけど恋愛関係はダメ〜〜!
 絶対ダメ〜〜〜〜げっそり!」と頭の中で青信号と赤信号が点滅状態で困ったことがありました。

去年、YouTubeで『西部二人組』見ててわかった。
ツボなのは「サンタマルタの奇跡」のせいだ、
そして、二人が恋愛関係ダメ〜〜〜げっそり!なのも『西部二人組』のせいだっ。

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