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西部二人組普及促進委員会コミュの第16話「縛り首のキッド」The Day They Hanged Kid Curry

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制作NO.16
FILM NO.34216
Original Air Date:16 September 1971 (Season 2, Episode 1)
NHK放映:放送日 1972年11月4日

http://www.asjscenes.com/seasons/two/day.htm
http://www.framecaplib.com/asjlib/html/episodes/indices/dayhangd/thumb01.htm
http://www.tv.com/alias-smith-and-jones/the-day-they-hanged-kid-curry-90-min./episode/66717/summary.html?tag=ep_guide;summary
http://www.imdb.com/title/tt0508561/

監督 Barry Shear
原案 John Thomas James
脚色 Glen A. Larson
ゲスト
 Walter Brennan  :シルキー[ Silky O'Sullivan ]声:多々良純,
 Earl Holliman   :ウイート[ Wheat Carlson ],声:穂積隆信
 Dennis Fimple   :カイル [ Kyle Murtry ],声:青野武
 Slim Pickens   :保安官 [ Sheriff Whittaker ],
 Henry Jones    :判事  [ Judge Carter ],
 Mickey Shaughnessy:助手  [ Deputy Hollis ],
 Belinda Montgomery:ペニー [ Penny Roach ],
 Robert Morse   :フレッド[ Fred Philpotts ]声:山田康雄,
 Paul Fix     :[ Tom Hansen ],
 Frank Maxwell   :[ Defense Attorney ],
 Vaughn Taylor   :[ Willis ],
 Dennis Rucker   :[ 2nd Deputy ],
 Amzie Strickland :[ Miss Buckley ],
 Sid Haig     :[ Griffin ],
 Read Morgan    :[ Lobo ],
 C. Elliott Montgomery:[ Deputy Collie ],
 Booth Colman   :[ Telegrapher ],
 David Warren   :[ Deputy in Courtroom ],
 Duke Fishman   :[ Juror (uncredited) ]

(あらすじ)
 別れたカーリーと落ち合うためにサンフランシスコのシルキー邸へ行ったヘイズは、シルキーからカーリーが殺人罪に問われ裁判にかれられると聞きレットロックの町へ急行するが、カーリー自身は関係なく、似ても似つかぬ別人フレッドが、悪名高き無法者カーリーを名乗って死に花咲かせるつもりと一安心するが、この共犯ジャック・ブラウンがヘイズとそっくりの人相特徴で逃走中であり、ヘタをするとヘイズが殺人罪で追求されかねないし、またカーリーがニセ者と分かっても、死刑後では二人がフレッドをたぶらかして身代わりに死なせたと見られ知事の恩赦もフイになる恐れがある。慄然としたヘイズは必死にフレッドを無罪にする思案をめぐらす。フレッドの恋人ペニーから聞くところによると、彼は悪友ジャック・ブラウンに誘われ牧場主のポーカーへ行ったが、初手から賭け金を強奪する気のブラウンは裏口から伺ううちに出て来た牧童に驚き撃ち殺して逃走、フレッドが捕まったというのが事実である。
 予想通り有罪の判決を受けたフレッドは絞首台に登るが最後の言葉に共犯はヘイズであると供述し、ヘイズは堪らずカーリーの祖母がひと目会いたいと急行中だと訴え死刑を延期させ、折からカーリー救出に駆けつけたウィートとカイルに別の町からシルキーに電報を打たせおばあさんを寄こせと云う。シルキーは適格の人物がいないままに自分が老婆に変装してまんまと牢破りに成功、フレッド、ペニーを連れヘイズとカーリーは町を脱出、廃鉱に身を潜めて、夜中の貨物列車で高飛びを目論むが、遊びに来た子どもに気付かれその兄の急報で駆けつけた保安官たちに包囲され、結局捕まってしまう。
 だが、以外にも真犯人のジャック・ブラウンが逮捕され、事件は落着、判事は無実の人間を死刑にするところをくいとめてもらった恩があるため牢破りは不問にするが、即刻町を出ろと情ある措置をとる。
 駅で地獄の穴へ帰ったはずのウィートとカイルに会った二人は彼らの口から、実はポーカーで無一文になった折偶然行きあったジャック・ブラウンを賞金目あてにつき出したと聞き納得する。だが、女装させられた上に破獄事件に巻きこまれたシルキーはむくれて口も利かなくなっていた。


【サンフランシスコ、豪邸、ヘイズ馬車でくる】

ヘイズ :いくら?
     駅からここまで
御者  :一ドルです。
     しかしいいのかなぁこんな時間に来ちゃって
     ここの人、昼間でも客を嫌うんですよ
ヘイズ :ああー
     ビタ銭と二十ドル金貨しかねェや
     おツリある?
御者  :二十ドルで?
     無理ですよ
ヘイズ :じゃシルキーのじいさんに借りるか
御者  :ここの人?
     やめて下さい、その小銭でいいですよ
シルキー:なんと珍しや!
御者  :早く下さいよ
ヘイズ :よォシルキー
シルキー:まさか幽霊じゃないだろうな
ヘイズ :大丈夫、おれだよ
     あんたも変わらねェな元気で何より
シルキー:当たり前だ変わってたまるかい
     いくらいるんだ?
ヘイズ :一ドルって云ってるけど
シルキー:一ドル!
     どこから乗せたワイオミングか?
御者  :いえ停車バからで
シルキー:夜の夜中に無断で私有地に立入りおってゼニ寄こせってのか
     わしが紳士だから助かってんだぞさもなきゃ
     今頃はお前、体中、散弾の穴だらけになって
     ヒーヒー云ってるんだから
     ほらこれもってトットと帰れわしゃ今夜期限機嫌がいいんだ
     ありがたく思え
御者  :シルキーさん
     ひとつ伺いますがね
     何んであんたみたいな意地悪じいさんがシルキーなんです。
シルキー:この美声が絹の感触だってんだ下らねぇこといわせんな
     保安官を呼ぶぞホレ帰った帰ったコノォ!
御者  :ごめんなさい!
ふたり :(笑)
ヘイズ :金やったね
シルキー:誰がやるもんかい
     やったってお前の金じゃねェだろ
ヘイズ :(笑)
シルキー:どうしてた?
ヘイズ :ウンまあまあ何とか
シルキー:キッドは一緒じゃないのか
ヘイズ :そう北でちょっとトラブルがあって別れたんだ
シルキー:いつだ
ヘイズ :十日ほど前
シルキー:それ以後連絡は?
ヘイズ :ないけどいいんだここで会う予定だから
シルキー:ほーン、
     そうかい
ヘイズ :何かあるのか?
シルキー:うまくねンだよ
ヘイズ :キッドか?
シルキー:そういうことよ
ヘイズ :まさか・・・
シルキー:そうじゃねぇ。
     だが死ぬかも知れんぞ
     裁判にかけられるんだ
     殺人罪だ。
     (音楽)
     (汽笛)

(タイトル)

【レッドロックの町、絞首台の準備、ヘイズが来る】

ヘイズ :ちょっと早過ぎるんじゃねェの
大工  :はン?
ヘイズ :ちょっと早過ぎるんじゃねェのかっての
大工  :いいんだよ
     どうせ吊るすんだから

     (音楽)

廷吏  :静粛に願います
     ご着席ください
     只今より当モンタナ州ハンコック郡裁判所は
     裁判長カーター判事によって公判を開始いたします

判事  :ではハンセン検事
     始めなさい
ハンセン:かしこまりました
     検事側としましては
     被告ジェッド・カーリー
     通称キッド・カーリーが殺人罪を犯した事実を証明いたします
     被告は六月十五日の夜
     ウォーレン・バッグスを悪意をもって射殺したのです
傍聴人一同(ガヤ:そうだそうだ)
ハンセン:被害者はよき家庭人でありよき市民でした
     陪審員のみなさんの義務は
     被告ジェッド・カーリーに
     有罪の断を下し
     絞首刑に処することであります
傍聴人一同(ガヤ:そうだそうだ)
ハンセン:検事側は
     証人としてミス・ペネロピー・ローチを喚問いたします
     (ガヤ)
判事  :ペネロピー・ローチ
     聖書に手をおいて
     真実を述べ真実以外の何ものをも述べないと誓いますか
ペニー :はい
ハンセン:ローチさん
     あなたは被告カーリーと懇意な仲ですか
ペニー :はいよく知っています
【傍聴席】
オールドメイド:ちょっとかわい子ちゃんね
ヘイズ :そうですね
オールドメイド:でもバカよ
ハンセン:ではローチさん
     被告カーリーが何で生計をたてていたかこの点は承知していたのですか
     自分が無法者であるということは云ってましたか
     無法者キッド・カーリーだと
ペニー :いえー
     始めはそんなこと
ハンセン:ローチさん
ペニー :はいあのー
     確かにキッド・カーリーだと云ってました
ハンセン:他にはどうです
     強盗及び殺人未遂の話などは?
     自慢してはいませんでしたか
     拳銃にものを云わせたとか
     大金を盗んだとか、銀行及び列車の襲撃とか
ペニー :ええまあー
ハンセン:話したのですか話さないんですか?
     (ツチ)
判事  :ハンセン検事質問が少し脱線しとりはせんかね
     その若者がよその州で何をしていようと本件に関係はない
     本法廷においては
     バッグス殺しに関係ありやなしやを吟味するのであって
     検事はその線に沿ってのみ証拠調べを進めなければならない
     名前などはキッド・カーリーであろうと
     マーサ・ワシントンであろうと
     変わりはないのである
ハンセン:裁判長異議あり!
判事  :よせよせトム騒ぐでない
     もうちょい事件を調べ直してから出て来い
     (ツチ)
判事  :では明朝十時まで休廷する
     (ガヤ)
ヘイズ :公正な裁判長だ
オールドメイド:あんた無法者の肩持つの
ヘイズ :そう
     持つんだなあ
オールドメイド:はぁ
【被告席の男立つ】
ヘイズ :おいキッド!
【振り向くと全くの別人】
【本物はうしろでニヤニヤしている】

【表通りに出て】
ヘイズ :まったく胸くそ悪いぜ
     どこまで運命はおれたちに逆らいやがんだろうもう!
カーリー:逆らう?
     おれはツイてると思うがねェ
ヘイズ :ツイてる?
     お前の名前のやつが吊るされるんだぞ
カーリー:お陰でこっちは晴れて自由の身になれる
     追われの人生よさらば
     これがツイてなくて何んぞやだ
ヘイズ :自由の身だとう?
     このガリガリ亡者の利己主義野郎
     日より見の
     ひとりよがりの
     もうないか?
カーリー:誰のこと?
ヘイズ :お前だよこの恩知らず!
     お前の親友が泣きを見るのが分かんねェのか
     クークー泣くのが
カーリー:それは誰のこと?
ヘイズ :おれだよォ新聞読んでねぇのかよお前は
     あの殺しにはカーリーの他に共犯がいる
     その野郎は逃げたってんだがその特徴が
     茶色の髪
     茶色の目で口がうまいとくりゃ他に誰がいるよ?
カーリー:そうか
     悪い悪い
     気が付かなかったよ
ヘイズ :六年来の相棒がそれしか云えねェのか
カーリー:マ気をつけて・・・
【サルーンでビールをのみながら】
  (ピアノ)
ヘイズ :にせカーリーの供述を変えさせなきゃコトだぞこりゃ
カーリー:よし
     そういうことならおれが何んか手を考えるよ
ヘイズ :考え役はおれだろ
     (とはいうものの)
     何んかある?

【保安官事務所】

保安官 :いいでしょうカーリーさん
     イトコなら面会も許しましょう
     念のため伺っとくがあんた商売は?
ヘイズ :いえ僕は一家の中でも特に堅い方で
保安官 :へえあんたがねェ
ヘイズ :ハイです
     ジェッドのやつがひとりで一族郎党分のワルを引き受けやってんです
保安官 :それほどの悪イトコに何んだってまた面会を?
ホリス :異常なし!
ヘイズ :そりゃあ血のつながるイトコだからですよ
     じいさんばあさんも同んなじですしね
     いやもう今度のことじゃばあさん何んざ見るも気の毒で
保安官 :そりゃあな
     さぞショックだったろうよ
ヘイズ :いえそれは・・・
     いずれはこうなると思っていたもんですから
     ばあさんがいうには
     「剣もて生きるもの
     剣に死すは世のならい」だそうでして
保安官 :こらたまげたばあさんえらく学があるんだなぁ

     まあばあさんにすりゃ不肖の孫って訳だな
ヘイズ :はい
保安官 :なるべく手短に

ホリス :カーリー親戚の面会だぞ
ヘイズ :キッド!
     身体大丈夫か
     ふっとんで来たんだがユタ街道は難所が多いもんでな
フレッド:ユタ?
ヘイズ :あー
     すみませんが二人っきりにしてくれませんかね
     色々内輪の話もありますんで
ホリス :じゃ三分なすぐ外にいるから
     すんません
フレッド:誰だお前?
     何しに来た
ヘイズ :キッド・カーリーが俺を知らねェのか
フレッド:誰だか知らねェが話はねェよ
ヘイズ :だろうな
     話が合う訳ねェもんな
     人を殺したんだって?
     キッド・カーリーが?
フレッド:ホントはおれがやったんじゃねンだ、ありゃ
ヘイズ :お前がキッド・カーリーだってのは真赤なウソだ
     とするとやってねェってのも怪しいや
フレッド:いやあんたねー
     もうどっちでもいいんだよどうせデッチアゲで吊るされるんだから
     それともお前さんが出してくれるの?
ヘイズ :いゃあ・・・
     しかしウソなら取り消しなよ
フレッド:あのね
     あんたには分かってねンだよ
     おれー
     おれはもう死んだようなもんなんだ
     もうお引き取り願えねェかなぁ
     その方があのがてンだおれとしちゃ
ヘイズ :どういうことだ
フレッド:云ったろうか
     二三ヶ月前ある町に泊まったと思ってくれ
     そこの保安官ー
     おれをキッド・カーリーと見たんだな
     それでおれをぶち込みやがった
     今はやりのシャシンとか云うのを撮ってよ
     何とかって保安官に送りつけたものよ
     ロム・・・
     トレバースか
     向こうじゃ本物を知ってたのか返事が来たら釈放された
     ところがよ・・・
     そンときの気分が悪くねェのよ
     キッド・カーリーってのは
     みんな一目おいちゃってさ
     ソンケーしゃがんの
     女なんかよ
     ベタベタしちゃって
     だからこの町でもやっちゃった訳よ
     キッド・カーリーに変身って訳さ
     いやもう人生コロッと変っちゃったネェ
ヘイズ :しかし死ぬ程よかねェだろう
フレッド:判事さんはな
     おれが何者だろうと有罪無罪の決定には関係ねェって云ってたよ
     それでいいじゃないの
     おれは人の名前で絞首台の露と消える
     フン
     粋なもんよ
ヘイズ :本名は?
フレッド:おっとそいつだけは云えねェな
     折角の男の花道が台なしになるしよ
     家族にも
     とばっちりが行かぁ
ヘイズ :けど名前に傷がついたって怒るやつもいるぜ
     本物のカーリーがよ
フレッド:怒ったからって何が出来るよ
     相手は大泥棒だ
     保安官のところへきてブータレるってこともねェだろ
     (笑い)

ヘイズ :おれがバラしたらどうする
     永らくの御無沙汰ですぐ分かんなかったけど
     よく見りゃ赤の他人でしたなんてよ
フレッド:いいよどーぞどーぞ
     あー
     それが出来るくらいならとっくにやってる筈だよ
     あんた何か後ろ暗いところがあるんだ
     保安官にあれこれと
     つつかれちゃ不味いことがさ
     何だろ興味あるね

     (音楽)

     (ドア)

ヘイズ :(吐息)
カーリー:会った?
ヘイズ :会った
カーリー:で話は?
ヘイズ :お前の名前で死ねるんなら本望だってよ
     黙って死なせろって
カーリー:そういったか
     ハハッ
     泣かせるなあ
ヘイズ :いいのかお前そんな呑気に構えててよ
     今に抜き差しならねェことになるんだぞ
カーリー:そりゃまたどうして?
ヘイズ :お前を見知っている保安官などにぶつかったらどうするんだ
     公式には死刑になったやつが肩で風切ってると分かったらどうなるよ
     こらどうしたってどこかの哀れな野郎をはめ込んで
     身代わりに吊るさせたと思うよなそれが常識だわさ
カーリー:どうしておれがそんなことを?
ヘイズ :自由になるためよ
カーリー:そう見るかね
ヘイズ :見る見る一発で見る
     ワイオミングの州知事が
カーリー:いけないよ不味いよ
     ロムを呼ぼう
     証言してもらうんだよ
     おれたちには関係ないってさ
ヘイズ :ロムは今メキシコだ
カーリー:ああ・・・
ヘイズ :連絡したって来るのが間に合やしねェよ
     手はあるんだ
カーリー:どういう?
ヘイズ :無罪だ
     カーリーなら無罪になってもワイオミングに送還だ
     そしたらお前じゃねェって分かるじゃないか
     それで目出度し
カーリー:しかし無罪にするのは相当ホネですよ
ヘイズ :うん
     まあ・・・
     ホネでもやるしかねェだろ
     (音楽)

【カジノ】(ガヤ)
ルーレットのクルーピアの声:
     (はい、回ります、入ります、黒の15です、黒の15
     はい、次行きますよ、張ってください賭けてください・・・)
カーリー:二十ドル
     この人の年で行く
ペニー :二十一
クルーピア:よろしいですか、回しますよ
     入ります
     はい、赤の18です
カーリー:二十一?

【路地、夜、歩いてくる二人】
ペニー :だから殺したのはジャック・ブラウンって
     男なのよ
     これがいつのまにかジェッドと組んでね
     あの晩、牧場主の家へ
     二人で出かけた訳よ
     ご開帳だったんで
     ポーカーの金を狙って行ったんだと思うけど
     裏口へ忍び寄ったところへ
     カウボーイが急に出て来たので驚いてその
     ジャックブラウンが撃った訳
     即死よ
     泡食ったブラウンは逃げてキッドは・・・
カーリー:キッドがそう云ったんだね

【法廷、宣誓するフレッド】
フレッド:その男がジャック・ブラウンと名乗って来ました
     そいつとは・・・
     酒場で知り合ったんです
     その晩は・・・
     俺たち賭けの方がツイてなくて
     負けてたんです
     するとあの男が町の外でポーカーがあるって
弁護士 :ホールドアップすることは黙ってたんだね
フレッド:はい聞いてません
     ただ来るのが牧場主で
     勝負もでかくて大金が動くんだって云ってました
     みんな酔っ払って景気のいい勝負だからカモれるって
     「俺は呼ばれてんだ」
     「お前も一緒に来ないか」って誘われました
     それで俺・・・
弁護士 :行ったのかね
フレッド:ええ、懐も寂しかったし
     それに
     ポーカーの腕は悪くないのでこれはイケると思って行きました
弁護士 :で、どうした?
フレッド:近道を行ったんで
     裏口へ出て
     するとそこへカウボーイがいきなり現れてアッという間に
     ジャックが撃っちまったんです
弁護士 :それだけです
     (ガヤ)
     :検事どうぞ
ハンセン:なかなかよく出来た話だった
     しかしながら信じがたい話だ
     君が招待されていないゲームに出かけたというのもおかしい
     しかも大金が動くという
     もち金が少なかったということは君も認めている
     そうだろ
フレッド:そうです
ハンセン:金も持たずに素姓も知れない男と一緒に
     他人の家の裏口へ忍び寄った
     しかもその男が
     犯罪の目的をもって誘ったとは夢にも思わなかったという
     そして牧場の者が撃たれるのを見て
     はじめてことの重大さに驚いたというのだね
フレッド:そうですその通りです
ハンセン:裁判長
     検事側終わりますこれ以上聞くことはありません
     (ピアノ)
【サルーン】
カーリー:あれホントかねぇ
ヘイズ :ホントだよ
     あんな抜けた話が作れるか
男   :陪審員の結論が出たぞ!
     (ガヤ)
【一同飛び出す】
【法廷】
判事  :被告ジェッド・カーリーは殺人のカドにより有罪と決定した
     これにより身柄は再び保安官の監視下においた後
     金曜日午前九時裁判所前の広場に引き出し
     法の定むるところにより絞首刑に処す
     (どよめき)
     陪審員は解散
     これにて閉廷する
     (ツチ)
【連れ出されるフレッド】
     (音楽)
【ゴーストタウン】
【地獄の穴一味、巣くっている】
【ポーカーしているロボ達】
ロボ  :ケッ
     よーし
     あげた
【ウィート入ってくる】
ウィート:野郎ども、エへんだぞ
     どえらいことになりにけりだ
     キッド・カーリーが殺しでとっつかまってよ
     モンタナで今度の金曜日に吊るされようってんだ
ロボ  :(笑って)
     それのどこがどえらいことだよ
     おれたちにはよ
     関係ねェよ
ウィート:ロボ、お前ってやつはそういう人間だよ
     不人情な野郎なんだ
     だが他のやつは違うキッドの恩を忘れちゃいねぇ
     借りを返えすならこういうときこそけえすんだ
     ドカッと押しかけて牢をけ破ってよキッドを助けだすんだ
     鞍おけ!行くぞ!

【カッコよく飛び出すウィート、でも誰も付いてこない、戻って来て】

ウィート:何やってんだよ、来いよ
     道中長いけど、今からすっとびゃ間に合うんだホラ
     皆んな鞍おけ、行こうぜ!
【反応なし】
     (鼻すすって)
     そういうつもりかよ
     借りも義理も忘れて手前だけは安全地帯でノホホンと
     してようってのかこのご都合野郎どもが!
ロボ  :ウィートよ、俺たちだってキッドが吊るされると聞いちゃ
     あんまりいい気持ちはしねェよ
     だけど押取り刀で牢破りって程でもねェしな
グリフィン:そうよ
     そんなことしたら、こっちまで吊るされちまわ
ロボ  :そう云うこと
ウィート:他のやつもそう云う了見か
     カイルはどうなんだ
     おめっちもキッドを見捨てるのかよ
     知らんぷりを決めるか
カイル :いや俺たった今長旅してきてよ馬がバテバテなんだよだから・・・
グリフィン:ロボ、お前さんの親だぜ
ロボ  :あいよ
【出ていくウィート、カイル続く】
     (音楽)
【レッドロックの町、保安官助手にライフルを渡して】
保安官 :いいか、油断するんじゃねェぞ
     終わるまでは非常態勢だ
ビル  :やっぱり地獄の穴一家が押し掛けて来るかねェ
保安官 :まあ手をこまめいていることはねェだろうな
     何かは仕掛けて来るに違いねェよ
     表の錠前もガッチリしたのに換えるか
     
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