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西部二人組普及促進委員会コミュの第23話「モンタナの赤犬」Night of the Red Dog

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http://www.asjscenes.com/seasons/two/reddog.htm

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%B0

http://www.pinkladycasino.com/ja/red-dog/
http://f19.aaa.livedoor.jp/~capture/game/dog.html
http://www.imperialcasino.com/ja/rules/reddog.html
http://pccm.com/op3/game/card/card_1.html

制作:グレンA・ラースン
監督:ラス・メイベリー
脚本:ディック・ネルソン

Guest Stars:Jack Kelly as Dr. Chauncey Beauregard
      Joe Flynn as Ralph Marsden
      Robert Pratt as Billy Boggs
      Rory Calhoun as Jason Holloway
      Paul Fix as Clarence Boles
      Shannon Christie as Florence
      Patricia Chandler as Secretary

日本語キャスト:
ヘイズ      新克利
カーリー     江守徹
ボーリーガー医師 梅野泰靖
クラレンス    多々良純
ジェースン    納谷悟朗
ラルフ      大宮悌二
ビリー      野島昭生
フローレンス   塚田えみ子
秘書       高橋直子

ウイルスパークの町
     (音楽)
老人よろめき来る

ヘイズ :まああの歩き方!完全なズブロクだよあれ
カーリー:あれで歩いてんの?
ヘイズ :(笑い)

倒れる老人

ヘイズ :あらあら!

二人急ぎ寄って
    :酔っ払いじゃねぇよ
     病人だ

駆け寄るビリー

ビリー :いやぁ脅かしやがんなぁこの爺さん
     いきなりドタンコぶっ倒れやがって
ジェースン:死んじゃいないんだろ
カーリー:まあ死に死にってとこだね
ヘイズ :医者のうちはねえのかい
ジェースン:ないね葬儀屋ならすぐそこンとこだがね
     とにかく担ぎこんで医者を呼ぼうや
ヘイズ :そっち持って
異常な重さによろめく
二人:(呻き)
カーリー:なんですこの重さ!
ヘイズ :なんか変だな
     クギづけになってんじゃねぇのか
    (呻き)
ビリー :ああどいてどいてだらしねぇな
カーリー:やれるならやってみな
ビリー :(呻き)
     こら普通じゃねぇよこれ
ヘイズ :手を貸して
     なんでもいいから運んじゃおう
ジェースン:そうしよう
四人で運ぶ
一同  :(呻き、喘ぎ)
葬儀屋
ラルフ :ああご苦労さんそっちへ入れてそっちへ
     寝台に寝かせて、すぐ行くから
ヘイズ :(よしここ)
     (喘ぎ)
     手こずらせやがってからに
     憎らしい重さ
ビリー :じゃおれ医者呼んで来る
     前に大工のガキがクギを一たる食ったけどよ
     あれより重かったぜ
     老人のポケットから砂金の袋出る
ジェースン:それか重さの正体は
ヘイズ :これだ
カーリー:持ち上がんない筈だよ
     造幣局をやれるぐらいの金抱いてんだ

    (音楽)
ボーリガー:どなたですかな患者は
ヘイズ :お目めつぶって寝てるのがそうですよ
ボーリガー:ああ・・・・・・
     (笑)
     オホンー失礼
ラルフ :バートン先生じゃないな
ビリー :そうなんだ
ラルフ :先生どうしたんだ?
ビリー :フイッシャー牧場へ往診だってよあそこのやつが足折ってよ
     それで駅馬車を待ってたこの先生をさ
ボーリガー:ドクター・ボーリガーです、まぁ、よろしく
     それで・・・
     どこが悪いんですかなこのご老体
カーリー:そうねおれのみたところ疲労じゃないかと思うんだけど
     なんせ七、八十キロからの金をかかえて来たんだからさ
ボーリガー:八十キロ・・・・・・
     金を?
カーリー:そう
ボーリガー:すさまじい
     いや恐れ入りました
ラルフ :お前さん方にはお初にお目にかかるがわしは葬儀屋のラルフって者じゃが
ヘイズ :ジョシュア・スミス
ラルフ :ああ、よろしくな
カーリー:サディアス・ジョーンズ
ラルフ :よろしくな、ああ、こっちはジョースン
     それからこいつはビリーってんだ
ビリー :ちわッス
カーリー:はじめまして
ヘイズ :よろしく
ビリー :やぁやぁ
クラレンス:うん?
     なんじゃいこれは
ボーリガー:静かに静かに黙って寝てる
     私はボーリガー医師だ
     只今診察中
ラルフ :どんな案配です?
ボーリガー:心の臓が弱ってる
     非常に弱い
     音が聴こえないくらいだ
     この町に身寄りはいないのかね
     一応知らせておいた方がいいな
ラルフ :土地者じゃないんだ
クラレンス:ちょっと・・・
     なんだよ
     なにをこそこそ云っとるんだそっちでかたまってよ
ボーリガー:ああ失礼
     非常に様態が悪いんでね
     敢えて云うならば
     重態だ
     あんたの名前をきいといた方がいいね
     身寄りに知らせる
クラレンス:そんなに
     悪いのかね
ボーリガー:気の毒だが
クラレンス:フン
     名前はクラレンス・ボトルズだ
     身寄りなんてねぇよ
     なんだよここはええ?
     病院かい
ビリー :ちがう
     葬儀屋だよここは
クラレンス:ええっ!
カーリー:まあまあ怒らないの
     往来の真中でぶっ倒れたんで取り敢えず担ぎ込んだだけだから
クラレンス:ふーん
     先生
     ほんとにわしゃもう・・・
     あれかね
ボーリガー:もう喋らない方がいいよ衰弱がひどくなるからね
     静かに寝てること
クラレンス:じゃー靴脱がしてくれ
     左のブーツだ
ボーリガー:(うむ)
ヘイズ :左だよ
ヘイズ脱がす
クラレンス:中だ
     中を見ろ
     敷き皮の下
紙出る
ヘイズ :なんだいこれ?
クラレンス:いいから
     開けて見な
     わかるだろ
     地図だよ
カーリー:なるほど地図だ
クラレンス:純金を集めた場所だ
     かいてあるだろうが
     このまま死んじまっちゃー
     こいつも無駄になっちまわ
     だから
     お前さんらに譲る
     好きにやってくれ
ボーリガー:もう止めなさい
     喋っちゃいかん
クラレンス:もう喋らねぇ
     云いてぇことは全部云わせてもらったよ
     (ため息)
一同脱帽する
     (音楽)
     
     (いびき)
一同なんだとまた帽子被る

ボーリガー:これはいい、この地図はよくわかる
カーリー:山小屋まで建ててあるよ
ボーリガー:うん
ビリー :よお、先生、いいのかいあんた
     駅馬車はもうすぐ出るんだぜ
     急がなきゃ
ボーリガー:出てもいい
     只今休暇中だ
     休暇はここで過ごす
     それはともかくこれはどう見ても遺産相続ですな
     しかもきわめて合法的である
ヘイズ :じいさんまだ息してるよ
ボーリガー:ああ・・・
     しかし間もなくご臨終だ
     この地図はわれわれのものだ
     これをどうするかを決めねばならん
     それにはまず現地へ行ってどの程度
     金が出るかを調べるこれが先決だろう
ヘイズ :ごもっともだ
     それが一番だよ
ジェースン:賛成
ビリー :おれも
ラルフ  :わしも乗った
ボーリガー:なんで君もだ?
     関係ないだろう
ラルフ  :なんで関係ないんだよ
     地図はみんなにくれたんだろう
     葬儀屋だけだめだっていったかい云わないだろう
ボーリガー:そうか
     :じゃ一同うちそろって行くか
     
【山へ馬で一同来る】
     (音楽)
     
ラルフ  :どうだい二人とも川底をさらってみたかい
ヘイズ :ああ、そりゃあもう
カーリー:うっとりしちゃったね
     (音楽)
ボーリガー:魅力ある眺めだねここは
     天然の美がみちあふれているな
カーリー:一番いい眺めはもって帰れるしな
ボーリガー:それだ
     そのことでこまかいうち合わせもあるんでね
     みんな小屋へ帰ってもらえないかな
     ちょいと会議としゃれよう
ビリー :よォ、ちょっと!
     待ってくれよォ!
     
【小屋】
ボーリガー:ご一同
     (咳払い)
     私はこの一帯を六つに区切って
     そとりに一区画と分けたいと思うんだが異存はないだろうな?
     自分の区域が決まってれば安心して作業に励めると思う
ヘイズ :悪くねえな
     だけどどの区域に誰というのは誰が決めるんだ?
ボーリガー:うんそれは公平を期するためにも
     カードをひいてもらおう
     一番強いのが一番に選ぶ、二番が二番目
     三番が三番目に・・・
カーリー:おーっと
     みなまで云わずとも了解、了解
     でどなたがカードを?
ジェースン:カードとチップならおれが
ボーリガー:それからちょっと考えたんだが
     集めた砂金は小屋におかない方がいいと思うんだ
     用心が悪い
ヘイズ :てことはおれたちお互いに信用できぬってことかい?
ボーリガー:いやいや
     そういう意味ではないのだよ
     われわれの作業中に賊が入ったらどうなるかということだ
     みんなが小屋においていてみたまえ
     ごっそりもっていかれるのだ
カーリー:いいこと云ってくれる
ボーリガー:であるから各自それぞれ隠し場所を決めてお互い秘密にして
     隠しておくということでどうだね
     決まったな
     では引き初めを
ヘイズ :なんでもチャカチャカ決めていくお人だ
ボーリガー:(笑って)
     昔アトランタの医大でこういうことを習った
     性格は・・・
     変わらないってね
     
【パンしている一同、ヘイズごきげんになっている】
     
ヘイズ :(笑い)
【どんどん砂金たまる】
カーリー:もうどれ位行ってる?
ヘイズ :いいセン
     少なくとも一万五千ドル
     もっと行ってるかもよ
カーリー:たった五週間でこれだからなァ
ヘイズ :金持ちになれますよ
     それもごく真面目な働きでな
カーリー:ほーんと、これで救われちゃうかもよ
     この稼ぎを抱いて南米へ行ってさ
     やばい橋も渡らずに恩赦本決まりまで
     じっくり待たせてもらうのさ
     いやぁご機嫌ちゃん!
ヘイズ :それです!
     そのためにもやりましょう
     リスみたいにセッセと
     (音楽)
【二人砂金を隠しに行く】
【石を起こして埋める】

【小屋】(ハーモニカ)

     (皿)

ラルフ  :折角、張り切ってるところに
     水をさすようで悪いがな
     ボチボチ引き上げ時だぜ
     うろうろしてると雪に降り込められちまうからな
     わしは帰らせてもらうよ
     三万ドルにもなってるし
     ご満足だよ
ジェースン:三万ねェ
     俺は二万たらずだ
     週末まで粘ってみるよ
ビリー :俺は一万ドル位だけど文句はねェな
     結構いい稼ぎだよ
ヘイズ :先生は?
     珍しく黙ってねるじゃない
ボーリガー:うん、君たちをガックリさせちゃ悪いと思ってね
     というのも私はね・・・
     すごくいい成績なんだ
     きいたらうらやましがるだろうよ
     (フッ)
     お陰でバルチモアの医大で一緒だつた
     若者をふと思いだしたんだがね
     その男大富豪の御曹司で・・・
カーリー:おかしいなこの前はアトランタの医大って云ってたのに
ボーリガー:君も常識ないね
     医者ってのは一つの学校だけですますもんじゃないんだ
     (音楽)

【小屋前帰ってくる一同】
カーリー:待って
ヘイズ :どうしたなんかにおうか
カーリー:におう
     馬が一頭増えてる
ヘイズ :そういやロバも来てらあ
     (音楽)

【戸口にクラレンス、ビンビンして現れる】
クラレンス:このォ!
     このヤブ医者!
     ヤブでもねェ竹の子だ
     わしゃこの通りビンビンしてらい
     なにポケーンと口あけてんだい
     中に入れ
     話つけようじゃねェか フン
【小屋内】
クラレンス:もうだめだもう死ぬなんぞと脅かしやがって
     何んのことはねェ
     砂金の袋をもち歩いてくだびれただけじゃねェか
     はっ倒したろうかもう!
ボーリガー:いや恐るべく生命力と回復力!
     シャッポを脱ぎましたよ!
クラレンス:まあ病気は病気だったんだ
     でなかったらとっくにお前らを放り出してきとる
     医者がいうとったよ何だっけああ・・・
     ヘルニアか砂金の重いのを運んだせいでよ
     それで寝とったんだ
ラルフ  :じゃ金鉱をとり返しに来たのかい
クラレンス:そうよ当たり前じゃねェか
     それにモメねぇように鉱区はちゃんと登記して来たからな
     お前ら鉱区荒らしだぞい
ビリー :それはねェよ
     クラレンスさんよ
     俺達、ヒイヒイ云って集めたんだぜ
クラレンス:ふーん
     そうだろうな
     じゃこうすっか
     わしの方から地図をさし出したことでもあるし
     この際まあー
     今日までに集めた砂金には目をつぶる
ラルフ  :(ハッ)
クラレンス:だが、今日限りだ
     今日でお終い!
     みんな荷物をまとめてとっとと帰ってくれ
     (音楽)

【隠し場所】
ヘイズ :あーあ
カーリー:まあ、いいじゃないの今日限りでさ
     それでもニ、三年は南米で楽に暮らせるだけはあるんだから
【ところがない】
     ヘイズそうだろ
ヘイズ :南米はちょっとムリだよ
【カーリー驚く】 (音楽)
     ゆうべはちゅんとあったんだぎっしり三袋
カーリー:場所は間違いねェだろな
ヘイズ :バッチリここだよ
     (音楽)

【小屋、クラレンスに砂金を計ってもらう一同】
(音楽)
ラルフ :にらんだ通りだ
     三万ドル近くになってんだ
ビリー :次おれ
クラレンス:お前サボっとったな
     一万一千しかねェじゃねェか
ビリー :ア上等!
     おれ一万足らずと思ってたんだ
クラレンス:するとー
     やっぱり先生が一番かい
     六万五千だもんな
     その次が葬儀屋で三万と
     ジェースンが
     二万とな
     おお、持って来いよ
     ヤブ医者がいい加減な見立てをしやがったおかげで
     こっちは稼がれっぱなしだよ
     いくらになったよ?
ヘイズ :これだけだ
     四百ドルぐらいだろうな
クラレンス:四百ドル?
     それっぽっちかよ?
ヘイズ :これだけに減ったんだ
     ゆうべはおよそ・・・
     二万から二万五千あった
     それがパアよ
カーリー:隠し方がまずかったんだな
ビリー :じゃ・・・
     誰かが
     盗ったのか
カーリー:盗んだんだよビリー
     盗んだんだ
ビリー :盗んだ・・・
ボーリガー:まあ三つの可能性が考えられるな
     ひとつは外部のもの
     ひとつはクラレンス
     もうひとつは・・・われわれのひとりと
クラレンス:先生よ
     わしゃますますお前さんが嫌いになって来たぞい
     ド憎たらしい!
     なんでわしが盗るんだよ
     こっちはウイルクスバーグの銀行に八万も預けてあるんだ
     しかもこの先いくらでももうけ放題って
     鉱区を所有しとる身だぞ
     それから外部の者ってことはねェ
     わざわざ目をつけてきた者が
     一箇所だけ荒らして行くってことはねェからな
ヘイズ :そうその通りだ
     獲物ありとわかりゃみんなをガンで脅して巻き上げてるよ
クラレンス:となると見込みのうちふたつは消えるわけだ
     お前たち・・・
     四人のうちのひとりってことよ
ボーリガー:私じゃないのは確かだ
     ご存知の通り私はめちゃめちゃ稼いでるからね
ヘイズ :先生
     そいつは前から云ってたよな
     それがやっと今現物を見せた
カーリー:しかもみんなの分を全部合わせたぐらいになってるときた
ボーリガー:そりゃ君場所がよかったんだよ選んだ場所が
     みんなも知ってるだろう
     私はベストの場所をとったんだ
     ところが君はビリに選んだ割りには悪くない
     最低の成績に終わってもいい場所なのにね
ジェースン:いいところをついてる
     長者番付の二番目だからな
ラルフ  :いやぁ・・・
     同じ川でそう場所のいい悪いはないと思うな
     要は作業に精出すか出さないかだよ
     わしは励んだのさ
ヘイズ :まあいい忘れよう
     俺たちは運が悪かったんだよ
カーリー:そうね
     そういうことだ

【朝、コーヒーを入れるクラレンス】
     (音楽)
クラレンス:(鼻歌)
カーリー:今朝はやけに冷えるなァ
クラレンス:うん
     まあな(笑い)
カーリー:(あ)
     まあいいや今日でおさらばして町へ帰るんだ
     じいさんもせいせいするだろうよ
クラレンス:(笑い)
ヘイズ :何がおかしいんだよ?
     寒いなァ
カーリー:(ああ)
     うん
     さて・・・
【戸を開けると雪が落ちてくる】
クラレンス:(笑い)
     (音楽)
     ちょっとケツを落ち着けすぎたな
     春まではみんな足止めだぞい
     (笑い)

     (吹雪)

     まあまあ
     そう腐ることはねェわさ
     食料はたっぷり
     みんなでモリモリ食っても余るほどあるんだ
     飢え死にだけはさせねェよ
ボーリガー:そりゃまぁ食料の心配がないのは助かるがね
     しかし云わせてもらえばこの状態
     大して魅力があるものとはいえないね
ジェースン:雪に降りこめられてからヤイヤイ云ったって
     はじまらないよ先生
     マあきらめることだね
ボーリガー:そりゃ仲のいい友達と冬ごもりってのは悪くないとは思う
     しかし泥棒と同じ屋根の下に寝起きすると思うとな
     フフン
     こりゃ・・・
     ゾッとしないもんだよ
ラルフ  :贅沢云いなさんなあんたが盗まれたわけじゃなし
ボーリガー:私は先のことを云ってるんだ
     あの二人はね
     苦労した稼ぎを諦めはしないよフフン
     私を含めて全員を疑惑の目で見続けるだろう
     犯人はどいつだ今に見てろって
     冬じゅうそれをやられてみたまえ
     いやだね
     たまらんよ
     (ドア)
ビリー :(ブルルル!)おわり!
     馬とロバは下の窪地に囲ってきたからな
     あそこならいいや
     雪も深くねェから草も隠れてねェしよ
ボーリガー:馬はそれでいいとしてわれわれはどうするんだね
     ひと冬じゅうお互いににらめっこというわけにも行くまいよ
ジェースン:暇つぶしならおれに用意があるこれが一番さ
     ポーカー!
【雪景色】
【小屋】
【ポーカーの一同】
カーリー:(咳き)
ボーリガー:キングとテンだ
ヘイズ :悪いね
     6からのストレート
     いかんね
     ツーペアで強気が過ぎるよ
ボーリガー:(咳き払い)
     次だ
     ジェースンチップをくれ
     もう五百ドル分もらおう
ジェースン:カードほら
ヘイズ :はい
カーリー:(咳き)
ボーリガー:なんだかいやな感じの咳きになったな
ジェースン:はい場代
カーリー:大丈夫、勝ちや治る
ボーリガー:じゃいいな
カーリー:(咳き)
ヘイズ :俺パス
ジェースン:五十ドルでオープン
カーリー:(パス)
ビリー :だめオンリ
     よォよォ寝た方がいいんじゃねェの?

【カーリー倒れる】
(音楽)
ヘイズ :おいしっかりしろ
     どうしたんだよもう
ビリー :いやぁおどかしやがるぜこいついきなりお前ここへ・・・
ヘイズ :ああわかってるいきなりドタンコだろ
     手を貸せ貯蔵庫に寝かせる
     あっちの方があったけェ
【ビリーとヘイズ運んで行く】
     (そう、よし、そっち)
     よし、そこに、下ろせ
【ボーリガー来て診察する】
     (音楽)
     (鼓動)
     何やってんだいそれ?
ボーリガー:心音を聴いてるんだ
     こらちょっと早いな
ヘイズ :ホント?
     俺にも
【聴診器をもぎ取ってヘイズ当てる】
     これで早いのかねェ
ボーリガー:ふつうより早いよ
     比べて聴いてみりゃすぐ分かるよ
     ほら私のを
     (鼓動)
ヘイズ :ホント違う
     だけど信用できねェな俺
     ニセ医者かもわかんねェしよ
(鼓動早くなる)
ボーリガー:何を云うか私は本物の医者だ
ヘイズ :何もそうカッカしなくたって
ボーリガー:してないよ
     誰が興奮するもんかね
ヘイズ :ホント?
     じゃもういっぺん
     (鼓動)
     ああ・・・
     先生外科医の免状をもらったのはどこの大学だっけ?
ボーリガー:だからバルチモアの大学だといっただろう
     (鼓動)
ヘイズ :ねェ先生
     俺面白いこと発見しちゃったよ
ボーリガー:何だね
ヘイズ :まだ云えねェ
     もう一度行こう
ボーリガー:うん
ヘイズ :ほんとにさっきの怒ってない?
ボーリガー:くどいな君も怒っちゃいないよ
ヘイズ :じゃ訊くけど先生ほんとに金看板の医者なの?
ボーリガー:当たり前じゃないか
     (鼓動)
ヘイズ :俺やっとこいつが心配になって来たよ
ボーリガー:それはまたどうして?
ヘイズ :俺が本物の医者かって訊くたびにあんたの心臓
     ガンガン早打ちになるじゃないか
     それが怒ってるせいじゃねンだろう
     だったらウソついてんだ
ボーリガー:そりゃいいがかりだ
     ウソなどついてない
     一体どういうつもりだね勝手なことばかり云って
ヘイズ :俺も確信はねンだよ
     とにかくこいつには構わねェでくれ
ボーリガー:そうかい
     いいだろう放っておこう
     だが所見を述べさせてもらえば
     これは肺炎だよ
ヘイズ :よかろう肺炎としようそれならどうするんだ?
ボーリガー:残念ながら・・・
     私としては打つ手でないんだよ
ヘイズ :なんて結構こんなのカゼに毛の生えたようなもんだい
     (音楽)

【小屋、ポーカー続いている】
ポーカーの呟き:(50ドル ウーフン 追っかけて50 強気だな おれおりた)

(続きと感想は、コメントへ)

コメント(9)

ひろむしさん、こんにちは

「モンタナの赤犬」の検索は途切れなくありますね〜(Yahoo!ブログのアクセス解析に依る)。
私も疑問に思って、なにか他の西部劇か現代のマンガに出てくるのかと
いろいろ検索してみたんですが、ないみたい。
英語でもゲーム方法をちゃんと書いたサイトは
Alias Smith and Jonesに出てきたと書いてました。

まぁ、あの話を見た人はみんなゲームの方法を知りたくなるって
ことなのかな、それくらいの人数は見てるのかなと思います。

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