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懐かしい物ふぁんくらぶ♪コミュの助け人走る (必殺シリーズ)

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必殺シリーズの第3弾として、朝日放送と京都映画撮影所(現・松竹京都映画株式会社)が制作し、TBSテレビ系列(現在とネットワーク編成が異なる)で1973年10月20日から1974年6月22日にかけて放映された時代劇。全36回。

作品内容
舞台は化政時代の江戸(第27話の証文の日付による。但し、第2話では、元禄時代の「高田馬場の仇討ち」が事件の発端となっている)。そこに“助け人”として生計を立てている二人の男がいた。

一人は酒を愛する陽気な浪人・中山文十郎(田村高廣)。妹・しの(佐野厚子、現・アツ子)と二人暮し。

もう一人は坊主頭の武士くずれ・辻平内(中谷一郎)。別居中の妻・綾(小山明子)との間に一子がいる。

“助け人”とは、今で言う人材派遣業で、彼らの行う仕事は、犬の世話、ゴミ拾い、溝掃除、と大の男がやるにしては冴えないものばかり。

しかし、それらはあくまで表向きの助け仕事。助け人の棟梁は、その昔、義賊として名を馳せ、現在は大工を営む“幻の清兵衛”(山村聰)で、彼は表沙汰にできない裏の助け仕事も引き受けるのである。

文十郎と平内は、その腕っぷしのよさを生かし、3人の密偵-清兵衛配下の油紙の利吉(津坂匡章、現・秋野太作)、弟分の為吉(住吉正博)、文十郎の恋人で、芸者のお吉(野川由美子)、中盤から参加する一匹狼の青年・島帰りの龍(宮内洋)とともに、弱きを助け、強きを挫く「助け人」組織が誕生した。


制作の背景
「必殺仕置人殺人事件」のあおりを食って、前作の『必殺仕置人』の延長が中止された(一説には『必殺仕掛人』の続編を制作する企画案もあったが、これは企画自体が流れたという)後、世論に配慮する形で、「必殺」のタイトルを外し、一転して、一般時代劇の雰囲気を持った作風でスタートした『助け人走る』であったが、元締や密偵役に『必殺仕掛人』や『仕置人』の出演者を揃え(山村聰、津坂匡章=現・秋野太作、野川由美子)、ナレーターにも『仕置人』の山崎努を起用するなど、制作サイドの意図は「必殺シリーズ」の継続である事は明白であった。また、第12話に「中村主水」(藤田まこと)をゲスト出演させる事で、後の「主水シリーズ」への道を開く事に成功している。

『助け人』はナレーションの中で、「義賊」「世直し」として語られ、そのコンセプトは、人助けその物であった。したがって、第1話や最終話において、廓や大奥からの「脱走」が依頼される様に、決して「殺し」のみが、彼らの裏稼業ではなく、場合によっては、依頼人の前にメンバーが揃ったり、奉行所に問題解決をさせたりする事もあった。

当初からのメンバーである中山文十郎(田村高廣)や、辻平内(中谷一郎)は、明るく人情味のあふれる人物として描かれていた。しかし、このように明るい路線は、事件の余波が収まり、次シリーズへの継続という目標が確立した時点において、かえってマイナスの要因を帯びる物となり、『助け人』はその路線の変更を余儀なくされる。

このようなハード路線への変更のための延長に伴い加入したのが、当初「非情な一匹狼」という設定の島帰りの龍(宮内洋)であった。彼の加入によって、空手・プロレス系の派手なアクションが可能になり、集団戦の見せ場も増える事となる。

そしてもっとも特筆するべきは、シリーズ初の殉職者を出す第24話であろう。使用した小判から足が着き、奉行所に捕らえられた為吉(住吉正博)を、救出する事も、その命を絶つ事もできずに、拷問の果てに見殺しにしてしまう「助け人」たち…。その後、棟梁(元締)の清兵衛も為吉の霊を弔うため、巡礼にでてしまい、メンバーは裏稼業の継続について、厳しい選択を迫られる。

第25話からは悩める文十郎を描き、やがて彼らは番頭の利吉を元締代理に、「仕置人」型の合議制組織として再出発する。 メンバー構成が元締・侍・坊主の「仕掛人」体制から、侍・坊主・若者の「仕置人」体制に移行した事は、それを象徴する。しかし、彼らの行動は絶えず同心や岡っ引に監視され、為吉のみならず、関八州取締役によって無実の罪に落とされた昔仲間の桃助(常田富士男=ゲスト出演)を見殺しにしてしまうなど、彼らは裏稼業の限界を突き付けられてゆく。こうした路線変更の理由について、当初の明るい路線が前2作の過激で陰惨、かつ重厚な展開に大いに魅了された視聴者の拒絶反応を受けて視聴率が低迷しテコ入れを行なったためであるとの説が根強かったが、洋泉社刊「必殺シリーズを作った男」でのインタビューでチーフプロデューサーの山内久司(現・朝日放送顧問)が本作について「視聴率がよかった」と述べており、本作の視聴率は明るい作風にしたおかげで好調であったということになる。さらに「次回作の企画がなかなか決まらなかったために延長になった」と同書のインタビューで山内は述べている。

一方、このような路線変更を行いながらも、文十郎と平内の人の良さも、スタッフたちは見事に活かし切っている。当初は非情な性格であった龍も、徐々に二人と行動する様になり、最終的に「助け人」たちは運命共同体的チームを形成する。そして、このような居心地の良さが、最終回の結末において、龍に「仲間を守るため」の殉職への道を選ばせるのである(と言っても、劇中では明確に彼の死は描かれていない)。これ以後、シリーズ最終回には必ず殉職者が出るという展開が続くが、龍の様に、純粋に自己犠牲に向かう例は少ない。このチームの持つ「温かみ」と「信頼感」は、一匹狼であったはずの龍の価値観を変えてしまった様にさえ感じられ、24話以前と、それ以後の展開に、整合性を与えている。

この後、『暗闇仕留人』で中村主水が復活し、糸井貢(石坂浩二)を中心に、裏稼業に対する疑問が描かれてゆく。事件のために、難問を抱えての出発を余儀なくされた『助け人』だが、シリーズ継続の重責を見事に果たしたといえよう。


殺し技
中山文十郎…剣の達人であり、太刀で悪人を斬り殺したり、兜割りと呼ばれる短剣を使い、刺し殺したりする。また、刀の形をした鉄棒(通称「鉄心の太刀」)を使い、悪人目掛けて振り回し、撲殺したり、助骨を折ったりもする。
辻平内…常に携帯している、吸い口の中に錐状の凶器が仕込まれている煙管を使い、吸い口を外して悪人の首筋や額を突き刺す。
島帰りの龍…怪力で悪人を頭上へ担ぎ上げ、頭から地面に叩き落す(第23話より使用)。また、空手も併用する。初登場時は、プロレスのブレーンバスターに良く似た変則技を使用(第20、21話)。
清兵衛…普段は直接悪人に手を出す事はないが、時折彫刻用のノミを使用して、相手の首筋や額を突き刺す事もある。

キャスト
中山文十郎 … 田村高廣
辻平内 … 中谷一郎
島帰りの龍 … 宮内洋(第20〜36話)
お吉 … 野川由美子(第1、2、5、7、10、12〜14、16、17、19、21、24、25、27、31〜36話)
中山しの … 佐野厚子(現・アツ子)
油紙の利吉 … 津坂匡章(現・秋野太作)(第1〜4、6、9、10、14、21〜36話)
為吉 … 住吉正博(第5〜20話、24話) 
辻綾 … 小山明子(第1、7、11、14、23、25話)
清兵衛 … 山村聰(第1〜15、17、18、21〜24、33、36話)



ナレーション
語り … 山崎努
作 … 早坂暁
※テロップでは原作「清兵衛流極意」(作者:佐賀潜=弁護士兼作家。法律入門シリーズを複数描いており、また推理小説も書いている)


時代設定
第27話「江戸大暗黒」の証文に文政2年(1819)4月20日の日付があるので、文政1〜2年の江戸が舞台となっている様であるが、第2話「仇討大殺陣」では元禄時代の「高田馬場」事件がリアルタイムで語られている。

同一シリーズで、実に100年の時代差は驚きに値するが、これは田村高廣氏の父、阪東妻三郎氏の作品を挿入し、父子共演を実現した事による「ご愛敬」である。

尚、辻平内は劇中申年の生まれと語られているので、1776年生まれと推定される。


主題歌
「望郷の旅」 
作詞:安井かずみ 作曲:平尾昌晃 編曲:竜崎孝路 歌:森本太郎とスーパースター
発売:コロムビアレコード(現・コロムビアミュージックエンタテインメント)
※レコード用とテレビ用では歌詞の一部が異なる。レコード用の歌詞は最終話のラストシーンに挿入歌として使用されたのみである。


スタッフ
プロデューサー:山内久司、仲川利久(朝日放送)・櫻井洋三(松竹)
脚本:野上龍雄、國弘威雄、安倍徹郎、ジェームス三木、猪又憲吾、村尾昭、押川国秋、石川孝人、松原佳成、松田司
音楽:平尾昌晃
監督:蔵原惟繕、松野宏軌、三隅研次、工藤栄一、松本明、田中徳三
制作協力:京都映画株式会社(現・松竹京都映画株式会社)
制作:朝日放送、松竹株式会社

放映リスト
サブタイトルのフォーマットは「大」を含む漢字5文字。

女郎大脱走
仇討大殺陣
裏表大泥棒
島抜大海原
御生命大切 - 為吉が初登場。 お吉が密偵として助け人に参加。 津川雅彦が悪役でゲスト出演。
上意大悲恋
営業大妨害 - 京唄子がゲスト出演。
女心大着服
悲願大勝負
水中大作戦
落選大多数
同心大疑惑 - 中村主水がゲスト出演。
生活大破滅
被害大妄想
悪党大修行- 加藤嘉が悪役でゲスト出演。元締の 山村聡と対決する。
掏摸大一家 - およう(鮎川いづみ=現・いずみ)とお島(白木万理)がゲスト出演。
探索大成功
放蕩大始末
世情大不安
邪恋大迷惑 - 龍が初登場。 伊藤雄之助が悪役でゲスト出演。
心中大悲憤 - 龍が正式に助け人に参加。
父子大相剋
裏切大慕情
悲痛大解散 - 為吉が殉死、清兵衛が一度退場。
逃亡大商売 - 平内と綾が離婚。また伊丹十三がゲスト出演。
凶運大見料 - 芦屋雁之助と『おしどり右京捕物車』に秋山左之介役でレギュラー出演していた前田吟がゲスト出演。
江戸大暗黒
国替大精算
地獄大搾取
賃金大仕掛
狂乱大決着
偽善大往生
忠誠大心外 - 清兵衛が復帰。
必死大逃走
危機大依頼 - 南田洋子がゲスト出演。
解散大始末



あとがき
この番組では流人のことがかなり良く語られていた。しかし、後々流人について八丈島で調べてみると、ドラマの流人と実際の流人とでは大きな違いがあった。それは「江戸時代の流人」で述べる。
平内と島名主が水田を耕すシーンがあったが、実際に御蔵島には水田があったか。八丈島は東側だと水が豊富なため、少し水田はあるが、御蔵島は山深い土地なため、水田は無いと思われる。
「助け人走る」は今まで4回見たがその中でも推薦できるのは4回目以外では、1回目の「女郎大脱走」。笑いあり悲しみありで非常に内容的に面白かった。特に片山真由美が助け人たちに助けを頼む場面は見もの。

コメント(2)

魅力的作品ですね。
山崎努(念仏の鉄)がナレーションというのが渋いです。

DVDで復刻されたらいいなぁと思いました。
(´・ω・`)このあたりごっちゃになってて分けわかめですw

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