メンバー構成面での特徴としてはもう1つ、中途から登場する白色の戦士アバレキラーが挙げられる。彼は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』以来恒例化した「第6の戦士」(本作では「5人目」だが)の位置にあるが、アバレンジャーと敵対しつつもエヴォリアンとも微妙な距離をとるなど、いわゆる「第三勢力」の要素も持つ異色のキャラクターであり、登場当初には始祖たるドラゴンレンジャーのような悲劇性もなかったため、戦隊史上初の悪役(ヒール)戦隊ヒーローとも言われる(尤も後に、彼ゆえの悲劇性が頭をもたげる事になるのだが)。その登場は前年に放送された『仮面ライダー龍騎』に登場した悪役ライダー・仮面ライダー王蛇の好評を受けてのものとされる(余談だが本作放送の翌年には円谷プロ制作の『ウルトラマンネクサス』にも悪役にウルトラマン的存在・ダークメフィスト他3体が登場し、ライダー、戦隊、ウルトラにおいて三年連続で悪役ヒーローが登場する事となった)。ちなみに超星神シリーズでは超星神グランセイザーではロギア、幻星神ジャスティライザーではデモンナイト、超星艦隊セイザーXではジャッカルが三年連続で悪役のヒーローが登場している。アバレキラーが仲間になったのは終盤で、しかも最終決戦を待たずして死亡したため、5人揃っての名乗りは47話と48話の2回のみ(後の『特捜戦隊デカレンジャー VS アバレンジャー』を含めても3回)である。