ギャラリーコンパコミュの２／１（日）アラーキー展鑑賞前夜のこと

ギャラリーコンパ、春は　Volumy！企画第一弾
２／１（日）アラーキー展鑑賞前夜のこと
管理人が参加者の方からのメッセージに答える形で
他の参加者にも送らせていただいたメールを
記録としてここに残しておきます。
いかにも自分勝手仕様の文章であることをお許しください。

みなさま

今日某美人さんより
ギャラコンをまだ把握できていないことに気づいてしまいました！
のメールをいただき
そ～だ、これだけみんな協力してくれてるのに
チラシ作りやその郵送に追われて
身近な人たちにちゃんと発信していなかった、と反省、です。

書きすぎるとよくないと思っていますが
それでも
今まで私が見て聞いて話してきたこんなことやってる団体が考えてる事
ではギャラコンが今やってる事をざっくり書いてみます。
その上で、皆さんとどんなこと出来るかさぐるVolumy!になれば最高です。

まず、全国的なこんな視覚障害のある方とアートを見る団体が何のためにやっているか、私の勝手な解釈

１、視覚障害のある人にとって鑑賞の可能性を広げるため
これは人によって障害の症状も生活歴も様々だがその人に寄り添ってその人の鑑賞方法を探すとか気軽に外出するきっかけにする、など。これはその人がそもそも見えないのに絵画が見たいか？という問題もあるかとは思いますが、中途失明の方とかは見える感覚を失いたくないという話も聞きます。視覚障害者にアート鑑賞が浸透しないのには養護学校のお粗末な芸術教育をそもそも立て直す働きかけが必要だとか、いろんな議論が広がります。

２、アートを鑑賞することをコミュニケーションツールとして捉え互いの鑑賞をより深いものにするという知的な遊び？！
アート鑑賞という極めて個人的なものが実はひとりよがりに終わっているかも、という自分駄目出しが前提か？！人と関わる事で自分が見えてくるという社会的生き物「人間」の究極の知的ゲーム、哲学的とも言われています。人の立場に立つことがヘタな現代日本人にはうってつけの薬、とも思います。煙たがられるのも仕方ない、とも。でも、これは今あるどの団体にも共通するこの鑑賞の基本的ヨロコビに位置づけられています。

３、社会に物申す姿勢を示す。
「アート鑑賞をする、美術館から一番遠い視覚障害者といっしょに」というコトバに表れるとおり、美術館という誰にでも開かれるべき公共施設のありかたを問う、とか、もっと言えばそこに行くまでの交通機関の使いにくさとか、点字ブロックの敷き方とかにもっと問題意識を持とうよ、という活動。例えば美術館の解説ボランティアが学術的なことを押しつけてきて個人個人の楽しみ方を奪う、実は作家はもっと自由な見方をしたいと思ってるんじゃないの？とか、静かに見ろとか、近づかせないにも程があるとか、美術館の権威主義を問うためにわざわざ出掛けていって静かに抗議するという目論み。

なんか、ことばがわるくってごめんね。

では次に、他の団体はどうやって見ているかを
「百聞は一見をしのぐ！？」というエイブル・アート・ジャパン編の本からキーワードをまた勝手仕様にて抜粋します。

見えない人と見ていると意外や意外、実は自分の方が見えていなかったことに気づく。
自己紹介することで一見鑑賞と関係ないことを話すことが互いを知ることに、作品を一緒に見る第一歩に。
視覚障害の方を誘導する方法（手引き、という）、見たいジャンル知りたい情報、鑑賞時間休憩のタイミング、お互いに率直に語り確認しながら行動を柔軟に。
見える人は伝える事に一生懸命になりすぎて自分が楽しめないことも、それはすぐ伝わってしまう。
ひとくちに赤と言っても、何の赤か、やわらかいか、熱いか、音楽に例えると、会話に着色してみよう。
わからない、もオッケー、沈黙も金！？
聞き上手になろう。
休むことも、ふりかえることも。
ふたりでみてはじめてわかること。

以上
上のだってひとつの鑑賞の仕方でしかないので
参考にするかどうかもそれぞれに考えてみて。

ちなみに
ギャラリーコンパは主要メンバーが３人いて、
それぞれが案外違う事考えてたりするんじゃないか
とも思いますが
それはそれで結構なことなのです。

今さっきTさんがメールでmixi行こうねの会（仮）コミュに
トピックとして裏ギャラリーコンパ＠熊本現代美術館で
わかりやすい解説書いてくれてます。
そっちの方が的確ですので
こっちに気づいた方もそちらに流れてください。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=38782049&comment_count=15&comm_id=3564205

では、明日。
とっても楽しみです。