最近、非常に興味深い本を書店で発見し、あまりの面白さに一気に読んでしまった本がある。
それは、ニック・レーンの『ミトコンドリアが進化を決めた』(原題”Poser,Sex, Suicide--Mitochondria and the meaning of life”)である。著者は、かつて自らフリーラジカルの研究を行い、現在は自分の研究を土台にして、最新の細胞生物学的研究成果を多くの人に理解し易い言葉で紹介する読み物を出版している。今回の日本語訳に対しては、日本でミトコンドリアを初め生化学の領域で活躍している研究者の内容に関する解説まで付いており、とても参考になる。