確かに数論の問題は決定論的なのでありましょうが、1/2等の数字が問題になる場合は、それは、偶奇は同じ確率だよね。などと夢想するところから着想が広がるのかなと思いました。以下の記事を最近知りました。 —— 次のような遊技がA r t i n により考えられた。F ( x , y ) = 0 という数式を考える。F は整係数の多項式とし, これをm o d (p)で試みて, 0 に合同なら勝ち, 合同でなければ負けとする。この式の取り得る値は, 0 , 1,…, p-1,のp個であるから, 勝つ確率は1/pである。x , y の, 0 , 1 ,…,p-1という値の組合せは, p^2 個あるから,p回勝ち, p^2-p回負けることが予想される。実際に勝った回数をp+r, 負けた回数をp^2-p-rとすれば,rは誤差を表わすわけである. A r t i n は, 遊技の専門家だから確率論的に,rが√pのo r d e r であると考えた. 後に, この直覚が正しいことがわかったのである. 実際この予想を, よリー般的な場合に,巌密に証明できるのである。 A.Weil「ゼータ函数の育成について」数学,7巻4号,1956, ——- (上のp回勝ち,は、p^2(1/p)。 p^2-p回負ける はp^2(1-1/p)といっているのだと理解しました。これは、例えば、9, 25 (p=3,5)のオイラー関数とも見えてきて、それぞれ、負けるとき、つまり「素となる数」の数は6, 20) メビウス関数が+1になるときと、-1になるときとは、同じ確率であろう。などとも同記事にありました。確率というと語弊がれば、同じ程度に起こる。あるいは組み合わせを尽くすとの事でありましょう。