この前に5〜6本観てまだ感想書いてないけど、どうしてもこれを書きたくなったので先に書く。
ガッカリの感情が沸々と煮詰まって怒りへと変貌していくんだなこれが。
公開初日の本日4月26日、立川シネマシティ・ツーで午前の回爆音上映。予告編で不安を感じていたので「気合を入れてIMAX」はあえて避けました。
満席ではなかったんですが、かなりの入り。男ばっかり。
その不安を感じた予告編が、
ゴジラ「待てよー
」
コング「うふふふ、つかまえてごらんなさい
」
というやつ。うーん、うーん。
これはゴジラ映画ではないし、もはや怪獣映画ですらない。
ゴジラファン「こんなのゴジラじゃない」
コングファン「He is not the Kong」
という声が聞こえてきそう。
なにしろコングに表情がありすぎ。これは巨大な猿の皮を被った人間です(「中の人」という意味ではない)。
ミニコングとかいい加減にしろよ。だいたいふつうの野生の類人猿だってこんな表情しないよ。
擬人化が過ぎるあまりキングコングと一般コングと悪コング(ネタバレが溢れ出ますが、そもそもネタなんてものはない映画)の戦闘シーンも、「東京リベンジャーズ」(観てない)の世界です。チンピラのケンカ。私の心に湧いて出る「なんだこりゃなんだこりゃなんだこりゃ」。
で、助っ人に出てくるのが新怪獣(!)シーモだって。秘密だったんだって。秘密にする意味なし。冷凍怪獣だったらバルゴンって言えや(あれは大映か)。
同様に「クモンガって言えや」「マンダって言えや」などなど。使えないんだ。東宝の権利料が高いんですな。「ゴジラ」と「モスラ」を使っただけで予算使い果たしたんでしょう。
#「ガイガン」も高くて使えないそうです。
そのモスラの扱いもずさん。ドハティ監督のゴジラ愛溢れる「KOM」では「モスラといえば双子でしょ」と、ニヤニヤする設定があったけど、今回はひどい。単に巫女の少女がいるだけ。
私がちょっと考えただけでも、「地底で出会った同族の集団の中に、生き別れの双子の姉がいました」くらい思いつくのに。それやってくれたら多少は感心したのに。
そもそもモスラの造形に違和感ありありですよ。モスラは「もふもふ」!
怪獣プロレスに振り切ったらしいが、アクションの演出にみるべきものなし。派手に盛ってるだけで平板。はっきり言って飽きる。大体怪獣が武器使うってどうなん?
音楽も全然だめ。「マイナスワン」の佐藤直紀がどれだけ素晴らしかったか。
「モスラの歌」をちょこっと使っただけで、伊福部要素皆無。思えばKOMのドハティはセンスがあった。オリジナルを活かすだけじゃなく、ギドラのテーマにお経を使うとか。
Rockの使い方も変。KissとかBad Fingerとか、何を考えて使ってるのか。その「Day After Day」になんの意味があるのか。言ってみろ!
結末も承服できない。独裁者が別の独裁者に代わっただけではないか。まあコング族に選挙をやれとは言わないが。
延々と流れるエンド・ロールの後におまけはありません。ありませんからね。
次作に引っ張るつもりもないのか。
#そういえばギドラの首はどうなったんだ?
ログインしてコメントを確認・投稿する