mixiユーザー(id:465506)

2024年03月06日09:51

6 view

宿便が下りた?

 
 途中で積読になってしまったりして、読み終わるまでに、えらく時間がかかった。
 これ、いま、黒音楽方面で、いちばん日本語に訳してほしいと思う本です。
 題して、『お客をやっつけて、即、ずらかれ(Kill'em and Leave)』(JBの口ぐせにちなんだタイトル)。

 この本を読むと、JBについての世間のイメージがどんなに偏ったものかがよくわかる(自伝も映画も、ぜんぜんダメ)。 
 それはまあ、世間だけでなく、自分を隠し続けた本人のほうのセキニンでもあるんだけれど。

 マイケル・ジャクソンとの深いつながりとか、彼が遺産のほとんどをノースカロライナとジョージアの貧しい子ども(黒白を問わず)の教育のために寄贈するという遺言状を書いたのに、遺族や関係者の間での訴訟合戦になって、その遺志が阻まれたなんて話、不勉強でぜんぜん知らなかった。

 マイケルがJBを尊敬してたのは、JBのダンスの物まねからキャリアを始めたんだから当然だけど、マイケルが「児童虐待」で訴えられたとき、JBは手塩にかけて育てた公民権運動家をロスに飛ばせて、マイケルの全面支援をさせてるんだよね。
 マイケルは、アトランタでのJBの葬儀が始まる前に、棺のそばに5時間もいて、その間一度も座らなかったんだそうです。

 JBをめぐる多くの人(親友や、マネージャーや、バンドリーダーや、JBを破産から救った税理士や、遺産相続問題の取材と情報公開請求をし続けて投獄されかけた女性ジャーナリストなんかを含む)への、取材とインタビューにもとづいて書かれた文章が、切なくなるくらいいい。
 著者のマクブライドは、ブルックリン育ちの作家兼サックスプレイヤー/作曲家(もち、スパイク・リーのダチ)で、自伝的小説が大ベストセラーになり、オバマから賞をもらったりもしている。

 つまりはけっこうビッグネームの作なので、ハマダさんとこ(Two Virsins)で出しませんか、とかいってみても、翻訳権もけっこうお高いだろうし、ていうかひょっとしたらすでにどこかが権利を取っちゃってるかもね。

 長いこと抱えてた本を、辞書を引き引きやっと読み終えてほっとして、でも気がついたら初めのほうに何が書いてあったか、すっかり忘れちゃってる。 あっちょんぶりけ。
あーあ、また読み直さないといけない。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年03月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

最近の日記

もっと見る