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2023年10月09日12:43

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アシュケナージのショパンのコンチェルト

 ヴラディミール・アシュケナージが弾いたショパンの2曲の協奏曲をCDで聴いた。
  
 1番、2番共にショパンがポーランドを離れる前の20歳19歳で書いた曲で、まさに青春真っ盛りといったブリリアントな音楽。

 ショパンを得意とするアシュケナージのはずだが、1番は還暦を迎えた頃のこの録音が初録音だという。一方、2番は27歳の折の録音。

 聴いてみると2番は若々しく溌剌としていて、一音一音いつくしむようなピアノのタッチがとても印象的。若き日のアシュケナージ素晴らしい!バックを務めるデヴィッド・ジンマン指揮のオーケストラもピッタリ寄り添い、且つ負けじと輝かしいサウンドでサポートする。

 で1番の方は巨匠となったアシュケナージ。こちらは自身の弾き振り。聴き始めてみると何か面白くない。

 2番にあった溌剌さが消え、よく言えば落ち着いた演奏…といえなくもないが、やる気が感じられない。それはオーケストラも同じで、「ハイ!伴奏しました」といった風情。

 これはいったいどうしたことか。これまで何回も機会があったはずの録音をやっと60歳で果たしたことに理由があるのか。

 人間、若き日の輝きは永遠に取り戻すことはできない。それは芸術家も同じということだろうか。

 

 
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