作家と言うのは当初から目指していた人と、紆余曲折を経てなる人がいます。
紆余曲折側の大概が兼業作家、となると思いますが、多分大変なんだろうなあっと。
そんな感じの小説が夏海公司氏著
「兼業作家八乙女塁は充実している」
です。まだ続くメディアワークス文庫週間です。
この作品で、主人公は、順風満帆だったキャリアウーマン。
婚約者との理不尽な破局から仕事も出世街道から外れてしまいます。
そんな中、昔小説を書いていた事を思い出し、応募すると当選。
まあ、作家ものの王道のハッピーエンドものなので、
ストーリー自体はそんなに気にする必要はありません。
賞を受けた作家が、ちゃんとデビューするまでのディティールです。
兼業であるため降りかかる数々の困難に対処する主人公が目玉です。
作家としては普通での事でしょうが素人の私としては面白いです。
野崎まど氏の「小説家の作り方」で奇襲を受けた分、
ストレートさに安心した一作でした。
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