『橋本治のかけこみ人生相談』を読んだ。
kindle版が安かったときにポチっておいて、ずいぶんたった。意外とさぁ、電子書籍も積読あるんだよね。Amazonの策略にひっかかってるだけ、ということもあるんだけど。
ときどき棚おろしみたいな感じで、何いれてたっけ、とスクロールしてみないと忘れてしまう。
ふと目に留まって読み始めたら、あっという間に読んでしまった。
最近、時間のかかる本が多かったせいか、よけいに「あれ?終わり」という感じ。
橋本治氏が、さまざまな相談に答えるという趣向。
レビューはいずれブクログにアップするとして、その整理のために思ったことをつらつらと。
橋本治って、感覚がおばちゃんなんだろうなぁ。おじさんにありそうな、説教臭さを感じさせず、そのくせ遠慮がない。相談によっては、一刀両断という場面もあった。
あなたの相談の文章を読むに、あなたが悩みと言っていることが悩みであるようには見えない。問題はべつにある、ってね。
やさしくはないんだけど、イヤミがない。
あんまりいうと、おばちゃんを理想化しすぎかもしれないけど。
「幸福そうに見える人は大体バカだ」
だって幸福というのは、よぶんなことを考えなくて済む状態だから。
だから、幸福な人をうらやむのはバカらしい。
なるほどなぁ。
直接対面したのではない相手の文章から、相手に向けた言葉を出すって、難しいことだと思う。でも、なぜそういう答え、というか、そういう言葉に至るのか、その筋道がわかりやすく立てられていて、腑に落ちる。
やっぱり頭のいい人だったんだろうな。
面白かったし、気軽な文章ながら、いろいろ考える刺激になった。
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