案の定だった。
緊急事態宣言が発令される前日、日経の朝刊が一面トップにこういう記事を掲げた。
この記事のポイントは見出しの通り善意の書き込みが原因になったということだ。
例のトイレットペーパー騒動の最初の元はツイッターに出た一通の出まかせだったんだけど、そんなのは放っておけば泡と消えるはずだった。
ところが、そんなことはないよ、うちの地元のスーパーにはトレぺあるよというようにそれを打ち消すツイートが重なるにつれて、ウワサが増幅していったんだと。
一つずつのツイートはよかれと思って書き込まれたものなのに真逆の方向に作用してしまったわけだ。
SNS社会の怖さを象徴する出来事だと思う。
ミクシーはツイッターやフェイスブックに比べると発信力はごくごく限定的だし。
今やコロナ抜きの日常生活はありえないので、日記やボイスにそのことを書くのは自然な振る舞いなんだけど。
よかれと思って書きこんだことが思わぬ結果、デマや差別につながることがあるので、コロナネタを扱うときは思いつきをパッパと書くんじゃなくて。
ゴルゴ13の如く慎重の上にも慎重なスタンスが必要だと思うよ。
ということを念頭に起きつつ、いつものおバカな日記を書き連ねます。
ここんとこ、我が家ではエヴァンがときならぬブームになっている。
新世紀エヴァンゲリヲンじゃないよ。 僕は1990年代の旧世紀から大・大・大好きだけど、カミさんは見向きもしないので。
話題のエヴァンはフランスのジャン・ポール・エヴァン。 究極のパティシエ、チョコレートの魔術師だ。
たまさか、夕飯どきに夫婦でNHK番組の録画を見たら惹きこまれてね。
スポーツやら音楽やらの海外の超一流が日本の子供にレッスンをしたらどんな結果が生まれるかというコンセプトの番組で毎回魅せる。
その最新回がエヴァンが京都福知山の高校生たちに菓子作りを教えるものだったんだよ。
神様職人がにこやかな笑顔で教える。生徒たちがみるみる腕をあげる。こういうのを見るのって楽しいからね。
その「奇蹟のレッスン」前後編を今週水、木と飯食いながら見て。
昨日の金曜日の夕飯どきは昔録画した料理番組にしようということで開けてみたら。
またまたジャン・ポール・エヴァン回だったんだよ。
前回の好々爺的な先生でなくて、師匠たるものの厳しい顔つきの職場風景が紹介されていてこれまたよかった。
こう立て続けにエヴァンが来るとはなにかのお導きに違いない。
ちょうど浦和伊勢丹にエヴァンの店がある。今はコロナで閉まっているけど、開いたら行ってみるべとなったわけだ。
そのエヴァンを見ながら食した料理がもう一つの我が家のブームだ。
テーマソングはこの唄。
GSブームの牽引者の二大潮流、ザ・タイガースやザ・テンプターズらの長髪なよなよ系に対するポマード髪型ビシッと系の代表的な存在。
ジャッキー吉川とブルー・コメッツ / ブルー・シャトウ (1967年)
https://www.youtube.com/watch?v=Yxs6E2_XUZA
昭和の歌謡界は幾多のヒット曲を生み出した。
その中でも僕は国民的存在にまでなった曲が三つあると思っている。
いしだあゆみの「ブルーライトヨコハマ」と尾崎紀世彦の「また逢う日まで」。
そして、この「ブルーシャトウ」だ。
もちろんほかにも心に残る名作や衝撃的な問題作などいろんなヒット曲があるわけで。
この三大は僕の勝手な印象なんだけど。 なんかね、いずれも1960年代後半から70年代初めの歌謡曲が持っていた独特の雰囲気、エッセンスみたいなものが凝縮されている感じがするんだよ。
中でも「ブルーシャトウ」はあの当時の子供が誰しも歌った替え歌になって昇華したということで国民的だったと思うわけだ。
森トンカツ、泉ニンニク、かコンニャク、まれテンプラ ♪
なんであの頃同時多発的に全国の子供世界でこの替え歌が流行ったんだろう、ナゾだ
というような日記をかつて書いたら、マイミクさんから元祖は四方晴美という説があると教えてもらった。
当時、チャコちゃんはそれこそ国民的に大ヒット。 晴美ちゃんは飯を食う間もないほど撮影に追われていた。 そういう中、楽屋でトンカツ弁当を食べているときに口をついて出たのがあの唄だというんだ。
僕はなるほどと思ったね。 たしかに子供界のスーパースターだったチャコちゃんが唄ったのなら全国に伝播した蓋然性がある。
そのときチャコちゃんが食べたのは冷えたトンカツ弁当だったと思うけど。
我が家でブームになっているのは揚げたて熱々のトンカツだ。
先々週の土曜、引きこもりを開始した夕餉に食べて。 今週も木曜にエヴァンが高校生に菓子作りをレッスンする姿を見ながら食べた。
この時期にトンカツという趣旨は決まっている。
コロナにかーつ
って、先週の日記でも同じことを書いて同じ画像を貼ったんだけど。
なんでここでガルパンなのかというと。
戦車道大会の決勝、強豪黒森峰女学園との決戦の前夜に大洗女子の生徒会幹部チームがカツを食べたのが画像の店で、実際にそこではガルパンカツを名物にすることになった。
その他のチームも手作りやカツ丼など思い思いのトンカツを食べて鋭気を養うんだよ。
トンカツはすき焼きや卵かけご飯と同じように我が国発祥の料理であるだけでなく。
必勝の気合いを意味するのだ。
鎌倉の肉のナカムラはコロッケが美味い、トンカツはイマイチという評判であるが
湘南オクトパスの試合になると、トンカツ弁当を差し入れるのを習わしにしている。
かの小沢一郎は岩手から応援団が上京すると、上野だったかのトンカツ屋の座敷で気勢をあげるのを習わしにしていると聞いたことがあるし。
高校球児のゲン担ぎの定番でもある。
(とん)テキに(とん)カツ
もちろん、もっと穏やかなトンカツもある。
ヘルシンキのかもめ食堂はシナモンロールで客を呼び込むことに成功して、やがて本業のおにぎりも受け入れられるようになるが
僕のもっとも印象に残った料理は小林聡美がサクッと揚げて切ったトンカツだった。
なんでこんなに美味しそうに見えるのだろう。
これまたマイミクさんに教えてもらったことなんだけど。
それは飯島奈美の技前によるものなんだよ。
このフードコーディネーターは僕がいいなと思った小林聡美ものの料理をぜんぶ仕切っている。これらの作品だ。
食事シーンが美味しく見える作品はヒットする
という日本のテレビ・映画界の格言を地で行くような存在といえよう。
WOWOW「連続ドラマW」枠で放送されたこれなんかもそうだ。
実にこう色鮮やかで美味しそう。
なにしろ、ドラマのテーマがこれなんだからね。
そんなことで今日も引きこもるけど、美味しい生活を送ろう。
晩飯はビフテキだそうだ。 近所のセイムスでチリかスペインの赤を買ってこねば。
テキを平らげてコロナに勝つぜ
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