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2024年04月05日13:03
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テン・ケー
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おいらがテン・ケーなる言葉を知ったのは１９８６年６月２５日に出版されたエッセイ本の第１刷を読んだときだった。
これまでのレースの中で一番印象に残っているのはアメリカのワシントンＤＣで走った名もない１０キロレースだった。この１０キロ（テン・ケー）は週末の朝にポトマック湖畔のそのポイントに行けば誰でもその場で参加できるという極めて気楽なもので、もちろん権威もなにもない。
こないだの日曜日、おいらも夫婦でもってテン・ケーに参加してきたよ。
ただし、レースではない。走るのでなくて歩く。名前はある。こういう催し物だ。
カミさんが申し込んでくれた。
最初、おいらは２０Ｋｍの部に申し込もうと言った。
そしたら、カミさんに言われた。
日頃、たるみまくってる身体には無理に決まってるわよ。
いや、こう見えても俺は京都シティハーフマラソンをほぼ時間内で完走した男だぞ。
そんなん、20年近く前のことやん。ウォーキングをなめたらあかん。
こうして１０ｋｍ、テン・ケーを歩くことになったのだった。
3月31日の浦和は晴天、というかバカ陽気だった。最高温度26度って夏日じゃないか。
ほんの１週間前の日曜日に雪の草津温泉に行ってきたのがウソのようだ。
おいらは半袖のポロシャツにゆるゆるジーンズを履いた。
ほんとはＴシャツ一枚にしようと思ったんだけど、カミさんに止められた。
襟がないシャツで見栄えがいいのは若者だけ。齢を考えなさい。
そういう彼女は薄手のパーカーを羽織って、ヘップバーンみたいなサングラスをかけていた。 わりかしカッコいい。
紫外線は目から入ってくるのよ。
で、歩いた。氷川神社の鳥居をくぐった。大集団で固まって歩いた。
さいたマーチに関係ない人にとっては迷惑な集団だろうなあ。
でも、だんだんバラけてきた。
決め手になったのはお団子屋さんだった。
わき目もふらず歩いていく人と団子に惹かれて寄り道する人に分かれる。
ここのお団子、美味しいのよ。で、うちらは寄り道した。
カミさんは醤油、おいらは海苔付きを選んだ。
お団子が焼けるまで待つ。焼きたてを歩きながらパクつく。
このうえなく柔らかくて、、うめえ
で、お団子をパクつき終わるころに第２の鳥居が見えた。
手前に信号があった。うちらは歩調を変えずに歩いていった。
赤になったらなったでいいじゃん。急ぐ旅でもなし。
ザ・ベンチャーズも走るより歩けと言っている。
ウォーク・ドント・ラン (急がば廻れ)
https:/
で、第３の本丸の鳥居をくぐった。
入り口のところに武蔵の石碑があった。
武蔵の中の神殿には氷川神社のものが備え付けられたそうだ。
おいらは「戦艦武蔵」にそういう記述があったかどうか思い出そうとした。
結局、思い出せなかったんだけど、如何にも吉村昭が取り上げそうなエピソードだ。
全国至るところ（浦和にもある）に氷川の冠をつけた神社があるけれど、大宮のここがその総本山だ。
うちらも参拝客の列に並んだ。
そしたら、前の人らが長い時間をかけて神様に額づいたので、やけに待たされた。
文句は言えないけど、人の迷惑も考えんと時間をかけて、いったい何をお願いしたんじゃ
うちらは作法通り２回お辞儀して２回柏手を打ってさくっと参拝を済ませた。
おいらのお願いは家内安全の一点。１秒でお願いできる。
３月３１日時点では、うちとこの自宅の近くのさくら通りの桜並木はまだだったけど、大宮の桜は一部咲き始めていた。
きっと、異様な暑さにびっくりして予定を繰り上げて咲き乱れたに違いない。
翼なき野郎ども 泉谷しげる （狂い咲きサンダーロード：エンディング）
https:/
木陰が涼しげな公園があった。
さいたマーチのウォーカーたちがそこかしこで休憩している。
うちらも一休みすることにした。
さいたま新都心の駅で買ったペットボトルのお茶で喉を潤した。気持ちんよか
で、再び歩き出した。 少し行くと大宮アルディージャのホームグラウンドがあった。
アルディージャというのはスペイン語でリスの意味なのよ。
へえ、知らなかった。あんまり勇猛果敢な印象のチーム名じゃないな。
リスの着ぐるみもいた。この炎天下にご苦労なこった。
その辺から木陰がなくなって、強烈な日差しにさらされっぱなしになった。
おいらは「クルマはガソリンで動くのです」ＣＭを思い出した。
【昭和のテレビ】【No.4】CM編 Mobilガソリン 「気楽に行こう」【懐かしいCM】
https:/
日差しは容赦なくポロシャツだけのおいらに降り注いでくる。
正直なところ、かなりへばった。２０２４年の挑戦だよ、こりゃあ。
それでも、背筋を伸ばして歩いていくと、、猫背になるとカミさんに注意されるので。。
おお！翼よ、あれがしまむらのビルだ。
会場からしまむらのでかいビルが見えてたんでね、格好の目印になってくれたんだよ。
こうして、うちらは無事にテン・ケーを歩きとおしたのだった。
さいたま名物うなぎ飯は売り切れになってしまっていたが。。
ローストビーフ丼があった。
それにもちろん生ビール。アルコールがダメなカミさんはレスカにした。
うまし！
村上春樹もフルマラソンを完走した後のビールの美味さをこう表現している。
四十二キロを走り終えたあとでごくごくと一息に飲むビールの味はまさに至福とも表すべきで、これに勝る美味を僕はちょっと他に思いつくことができない。
フルマラソンに比べると、おいらはたかだか１０キロを歩いただけだけど、そうはいっても日差しが強烈だったしね。
最後の１キロぐらいは「ビール、ビール」と小声で呟きながら歩いていた。
おお、黄金の液体！神の恵みよ！
ちなみに、テン・ケーってのがどのぐらいの距離なのか、「葬送のフリーレン」から引用すると。
グラナト伯爵領の街中から断頭台のアウラが不死の軍勢を待機させた郊外までの距離に相当する。 魔力探知に長けたフリーレンがそう言っている。
えっ、お前は何を言ってるんだ、ぜんぜんわからんって？
まあ、そうだろうねえ、アニメは中高年の間では市民権は得られていないからねえ。
じゃあ、陸上競技ではどうだろう。
１０ｋｍはメートルに換算すると１０００ｍ。※
※間違いです。
１０�劼魯瓠璽肇襪亡校擦垢襪硲泳�メートルです。
マイミクさんのご指摘により後日気がつきました。
この距離は陸上世界では中距離とされているそうだ。 残念ながら、この種目はオリンピックには採用されていない。
しかし、同じく中距離に分類される１５００ｍは公式種目だ。
１００ｍから４２．１９５Ｋｍまで、走る距離はいろいろある中で最も苦しい種目とされているそうだ。
そう言われると、そうなんだろうなあと思わせる説得力がある。
あの人ら、おいらの全速力よりずっと速いスピードで１５キロを走りっぱなすからね。
そして、東京五輪で日本人としては２５年ぶりの８位入賞の快挙が実現した。
一方、アイスリンクの世界では１０００ｍが公式競技とされている。
そして、北京五輪でこの種目を制覇した人が登場したのは記憶に新しい。
ええと、なんでおいらが土地勘のない陸上やスピードスケートの世界に分け入ったかというと、テン・ケーが皆さんもけっこう見ている距離だということをわかってもらおうと思ったからなんだけど。
テン・ケーの中のＫもある。 Ｋ２っていえば、エベレストに次ぐ世界第２位の標高のある山のこと。
これまた、おいらには縁のない世界なんだけど。
京都のあれは烏丸御池をずっとまっすぐ行ったところ。ビルの外にかけられた螺旋階段をあがっていくと２階にバーがあった。その名もＫ２。
カウンターの向こうのバックバーにウイスキーが並んでる設えでね。
おいらは２軒目で軽く飲むときに使っていた。そういうときに適した店なんだよ。要するにカッコつけが出来る店だった。
なんだけど、一度、部下の若いのと１軒目から行った。 なんか小難しいんだけど、面白みもある奴でね。
二人でカウンター席に陣取って、バーテンにやれマッカランだ、ブッシュミルズだと注文してガンガン飲んだ。
で、お勘定を見てガビーンとなった。どのぐらいガビーンだったかというと。。
普段のおいらは若いのとサシ飲みするときはいく分か傾斜をつけていたんだけどね。 ロクヨンとかシチサンとか。 そのときはワリカン、５：５にした。 具体的な金額は覚えていないけど、財布的に厳しすぎるのでワリカンにしたことは覚えている。
ＫはカラコルムのＫ。
最近、Ｋの８だったかの山を制覇した男の話を読んだよ。
カミさんが図書館で借りてきたのを又借りした。
筆者は毎日新聞の記者でね。おいらより４〜５年後輩にあたる。
その彼が上野高校の登山部で一緒だった人の伝記を書いた。
高校部活は一緒だったけど、相手は東大、自分は北大に進んだので、係わりがないないときが多かった。 その後、再び交わったけど、また縁遠くなった。 その彼の死をずいぶん経ってから知った。 で、無性に伝記を書きたくなったそうだ。
Ｋを制覇したといっても世間的には無名の人。しかも、交わりのない期間が多い。
その穴を埋めるために関係者への取材を続けたのだろう。
大学を８年かけて卒業したところで山とすっぱり縁を切って、建築事務所を開いたけれどうまくいかないまま死んだ永田東一郎という人物が瑞々しく描かれている。
おいらはその本を３日間で読み切った。
これはおいらとしては異例の速さなんだよ。
昔は一晩で一冊の書物を読むのはザラだった。
例えば、高橋和巳とかね。なんか、ハマっちゃってさ。いっとき貪り読んだ。
読めば読むほど気分が落ち込む類の小説でね。それがクセになるんだけど。
「憂鬱なる党派」というまさに憂鬱そのものの小説を読了したとき、このままだと死に至る病にかかるぞと思って読むのをやめた。それ以来、触っていない。
まあ、これは我ながらあんまり適切な例じゃなかったなと書きながら思ったんだけど。
とにかく、あちこちのジャンルの本をかなり読んだ。
それが６０の声を聞いたときぐらいから、長い小説を読むのが億劫になってきちまってね。 あんまり本を読まなくなった。
ひとつには活字を見ると目がチカチカするようになった。
それでも無理して読んでいるうちに睡魔が忍び寄ってくる。
なので、大好きな村上春樹の新刊本も、去年の売り出し当時、新宿紀伊国屋でシャンパンタワーみたいに陳列されているのを買ったのはいいんだけど。
読了するまで１か月ぐらいかかった。
面白いんだよ。面白いんだけど、途中で寝落ちしちゃってさ。寝落ちする前の箇所から読み直しているうちにまた寝落ちする。 そういうのを何回も繰り返しちゃってね。
それでも、読み切れたのは面白かったからに他ならないんだけどね。
そのおいらが３日で読み終えたんだから、「酔いどれクライマー永田東一郎物語」は読みやすくて面白い良書だよ。
こないだ、チコちゃんを見るともなく眺めていたら、こんな設問に回答者が頭をひねっていた。
子供の頃は長く感じた時の流れが大人になると短くなるのはなぜ？
答えはトキメキがなくなるからだって。
たしかに、たしかに。
妻とテンケー歩いているときも、「酔いどれクライマー」を読んでいるときも、トキメイている感覚はあんまりなかった。
でも、楽しかったのはたしかだ。
このｍｉｘｉ日記を作っているときもトキメキはなかったけど楽しかった。
日々、なにかに楽しみを見いだしていく。そこにトキメキまでついていたらもうけもの。
これが大人のときの過ごし方なのだろう。
ということで、〆の曲。
おいらはベンチャーズが好きでね。
「ウォーク・ドント・ラン」の他にも「パイプライン」や「ダイヤモンド・ヘッド」などノリのいい曲が多い。
彼らは日本の歌謡曲も何曲か作曲していて、いずれもノリがよくてヒットしている。
日本語の作詞は日本人に任せたのだろうけれど、ヒット曲は御堂筋や銀座などのご当地ソングに仕上がった。
中でもご当地ソング中のご当地ソングがこれだ。
渚ゆう子 京都の恋
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これまでのレースの中で一番印象に残っているのはアメリカのワシントンＤＣで走った名もない１０キロレースだった。この１０キロ（テン・ケー）は週末の朝にポトマック湖畔のそのポイントに行けば誰でもその場で参加できるという極めて気楽なもので、もちろん権威もなにもない。
こないだの日曜日、おいらも夫婦でもってテン・ケーに参加してきたよ。
ただし、レースではない。走るのでなくて歩く。名前はある。こういう催し物だ。
カミさんが申し込んでくれた。
最初、おいらは２０Ｋｍの部に申し込もうと言った。
そしたら、カミさんに言われた。
日頃、たるみまくってる身体には無理に決まってるわよ。
いや、こう見えても俺は京都シティハーフマラソンをほぼ時間内で完走した男だぞ。
そんなん、20年近く前のことやん。ウォーキングをなめたらあかん。
こうして１０ｋｍ、テン・ケーを歩くことになったのだった。
3月31日の浦和は晴天、というかバカ陽気だった。最高温度26度って夏日じゃないか。
ほんの１週間前の日曜日に雪の草津温泉に行ってきたのがウソのようだ。
おいらは半袖のポロシャツにゆるゆるジーンズを履いた。
ほんとはＴシャツ一枚にしようと思ったんだけど、カミさんに止められた。
襟がないシャツで見栄えがいいのは若者だけ。齢を考えなさい。
そういう彼女は薄手のパーカーを羽織って、ヘップバーンみたいなサングラスをかけていた。 わりかしカッコいい。
紫外線は目から入ってくるのよ。
で、歩いた。氷川神社の鳥居をくぐった。大集団で固まって歩いた。
さいたマーチに関係ない人にとっては迷惑な集団だろうなあ。
でも、だんだんバラけてきた。
決め手になったのはお団子屋さんだった。
わき目もふらず歩いていく人と団子に惹かれて寄り道する人に分かれる。
ここのお団子、美味しいのよ。で、うちらは寄り道した。
カミさんは醤油、おいらは海苔付きを選んだ。
お団子が焼けるまで待つ。焼きたてを歩きながらパクつく。
このうえなく柔らかくて、、うめえ
で、お団子をパクつき終わるころに第２の鳥居が見えた。
手前に信号があった。うちらは歩調を変えずに歩いていった。
赤になったらなったでいいじゃん。急ぐ旅でもなし。
ザ・ベンチャーズも走るより歩けと言っている。
ウォーク・ドント・ラン (急がば廻れ)
https:/
で、第３の本丸の鳥居をくぐった。
入り口のところに武蔵の石碑があった。
武蔵の中の神殿には氷川神社のものが備え付けられたそうだ。
おいらは「戦艦武蔵」にそういう記述があったかどうか思い出そうとした。
結局、思い出せなかったんだけど、如何にも吉村昭が取り上げそうなエピソードだ。
全国至るところ（浦和にもある）に氷川の冠をつけた神社があるけれど、大宮のここがその総本山だ。
うちらも参拝客の列に並んだ。
そしたら、前の人らが長い時間をかけて神様に額づいたので、やけに待たされた。
文句は言えないけど、人の迷惑も考えんと時間をかけて、いったい何をお願いしたんじゃ
うちらは作法通り２回お辞儀して２回柏手を打ってさくっと参拝を済ませた。
おいらのお願いは家内安全の一点。１秒でお願いできる。
３月３１日時点では、うちとこの自宅の近くのさくら通りの桜並木はまだだったけど、大宮の桜は一部咲き始めていた。
きっと、異様な暑さにびっくりして予定を繰り上げて咲き乱れたに違いない。
翼なき野郎ども 泉谷しげる （狂い咲きサンダーロード：エンディング）
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木陰が涼しげな公園があった。
さいたマーチのウォーカーたちがそこかしこで休憩している。
うちらも一休みすることにした。
さいたま新都心の駅で買ったペットボトルのお茶で喉を潤した。気持ちんよか
で、再び歩き出した。 少し行くと大宮アルディージャのホームグラウンドがあった。
アルディージャというのはスペイン語でリスの意味なのよ。
へえ、知らなかった。あんまり勇猛果敢な印象のチーム名じゃないな。
リスの着ぐるみもいた。この炎天下にご苦労なこった。
その辺から木陰がなくなって、強烈な日差しにさらされっぱなしになった。
おいらは「クルマはガソリンで動くのです」ＣＭを思い出した。
【昭和のテレビ】【No.4】CM編 Mobilガソリン 「気楽に行こう」【懐かしいCM】
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日差しは容赦なくポロシャツだけのおいらに降り注いでくる。
正直なところ、かなりへばった。２０２４年の挑戦だよ、こりゃあ。
それでも、背筋を伸ばして歩いていくと、、猫背になるとカミさんに注意されるので。。
おお！翼よ、あれがしまむらのビルだ。
会場からしまむらのでかいビルが見えてたんでね、格好の目印になってくれたんだよ。
こうして、うちらは無事にテン・ケーを歩きとおしたのだった。
さいたま名物うなぎ飯は売り切れになってしまっていたが。。
ローストビーフ丼があった。
それにもちろん生ビール。アルコールがダメなカミさんはレスカにした。
うまし！
村上春樹もフルマラソンを完走した後のビールの美味さをこう表現している。
四十二キロを走り終えたあとでごくごくと一息に飲むビールの味はまさに至福とも表すべきで、これに勝る美味を僕はちょっと他に思いつくことができない。
フルマラソンに比べると、おいらはたかだか１０キロを歩いただけだけど、そうはいっても日差しが強烈だったしね。
最後の１キロぐらいは「ビール、ビール」と小声で呟きながら歩いていた。
おお、黄金の液体！神の恵みよ！
ちなみに、テン・ケーってのがどのぐらいの距離なのか、「葬送のフリーレン」から引用すると。
グラナト伯爵領の街中から断頭台のアウラが不死の軍勢を待機させた郊外までの距離に相当する。 魔力探知に長けたフリーレンがそう言っている。
えっ、お前は何を言ってるんだ、ぜんぜんわからんって？
まあ、そうだろうねえ、アニメは中高年の間では市民権は得られていないからねえ。
じゃあ、陸上競技ではどうだろう。
１０ｋｍはメートルに換算すると１０００ｍ。※
※間違いです。
１０�劼魯瓠璽肇襪亡校擦垢襪硲泳�メートルです。
マイミクさんのご指摘により後日気がつきました。
この距離は陸上世界では中距離とされているそうだ。 残念ながら、この種目はオリンピックには採用されていない。
しかし、同じく中距離に分類される１５００ｍは公式種目だ。
１００ｍから４２．１９５Ｋｍまで、走る距離はいろいろある中で最も苦しい種目とされているそうだ。
そう言われると、そうなんだろうなあと思わせる説得力がある。
あの人ら、おいらの全速力よりずっと速いスピードで１５キロを走りっぱなすからね。
そして、東京五輪で日本人としては２５年ぶりの８位入賞の快挙が実現した。
一方、アイスリンクの世界では１０００ｍが公式競技とされている。
そして、北京五輪でこの種目を制覇した人が登場したのは記憶に新しい。
ええと、なんでおいらが土地勘のない陸上やスピードスケートの世界に分け入ったかというと、テン・ケーが皆さんもけっこう見ている距離だということをわかってもらおうと思ったからなんだけど。
テン・ケーの中のＫもある。 Ｋ２っていえば、エベレストに次ぐ世界第２位の標高のある山のこと。
これまた、おいらには縁のない世界なんだけど。
京都のあれは烏丸御池をずっとまっすぐ行ったところ。ビルの外にかけられた螺旋階段をあがっていくと２階にバーがあった。その名もＫ２。
カウンターの向こうのバックバーにウイスキーが並んでる設えでね。
おいらは２軒目で軽く飲むときに使っていた。そういうときに適した店なんだよ。要するにカッコつけが出来る店だった。
なんだけど、一度、部下の若いのと１軒目から行った。 なんか小難しいんだけど、面白みもある奴でね。
二人でカウンター席に陣取って、バーテンにやれマッカランだ、ブッシュミルズだと注文してガンガン飲んだ。
で、お勘定を見てガビーンとなった。どのぐらいガビーンだったかというと。。
普段のおいらは若いのとサシ飲みするときはいく分か傾斜をつけていたんだけどね。 ロクヨンとかシチサンとか。 そのときはワリカン、５：５にした。 具体的な金額は覚えていないけど、財布的に厳しすぎるのでワリカンにしたことは覚えている。
ＫはカラコルムのＫ。
最近、Ｋの８だったかの山を制覇した男の話を読んだよ。
カミさんが図書館で借りてきたのを又借りした。
筆者は毎日新聞の記者でね。おいらより４〜５年後輩にあたる。
その彼が上野高校の登山部で一緒だった人の伝記を書いた。
高校部活は一緒だったけど、相手は東大、自分は北大に進んだので、係わりがないないときが多かった。 その後、再び交わったけど、また縁遠くなった。 その彼の死をずいぶん経ってから知った。 で、無性に伝記を書きたくなったそうだ。
Ｋを制覇したといっても世間的には無名の人。しかも、交わりのない期間が多い。
その穴を埋めるために関係者への取材を続けたのだろう。
大学を８年かけて卒業したところで山とすっぱり縁を切って、建築事務所を開いたけれどうまくいかないまま死んだ永田東一郎という人物が瑞々しく描かれている。
おいらはその本を３日間で読み切った。
これはおいらとしては異例の速さなんだよ。
昔は一晩で一冊の書物を読むのはザラだった。
例えば、高橋和巳とかね。なんか、ハマっちゃってさ。いっとき貪り読んだ。
読めば読むほど気分が落ち込む類の小説でね。それがクセになるんだけど。
「憂鬱なる党派」というまさに憂鬱そのものの小説を読了したとき、このままだと死に至る病にかかるぞと思って読むのをやめた。それ以来、触っていない。
まあ、これは我ながらあんまり適切な例じゃなかったなと書きながら思ったんだけど。
とにかく、あちこちのジャンルの本をかなり読んだ。
それが６０の声を聞いたときぐらいから、長い小説を読むのが億劫になってきちまってね。 あんまり本を読まなくなった。
ひとつには活字を見ると目がチカチカするようになった。
それでも無理して読んでいるうちに睡魔が忍び寄ってくる。
なので、大好きな村上春樹の新刊本も、去年の売り出し当時、新宿紀伊国屋でシャンパンタワーみたいに陳列されているのを買ったのはいいんだけど。
読了するまで１か月ぐらいかかった。
面白いんだよ。面白いんだけど、途中で寝落ちしちゃってさ。寝落ちする前の箇所から読み直しているうちにまた寝落ちする。 そういうのを何回も繰り返しちゃってね。
それでも、読み切れたのは面白かったからに他ならないんだけどね。
そのおいらが３日で読み終えたんだから、「酔いどれクライマー永田東一郎物語」は読みやすくて面白い良書だよ。
こないだ、チコちゃんを見るともなく眺めていたら、こんな設問に回答者が頭をひねっていた。
子供の頃は長く感じた時の流れが大人になると短くなるのはなぜ？
答えはトキメキがなくなるからだって。
たしかに、たしかに。
妻とテンケー歩いているときも、「酔いどれクライマー」を読んでいるときも、トキメイている感覚はあんまりなかった。
でも、楽しかったのはたしかだ。
このｍｉｘｉ日記を作っているときもトキメキはなかったけど楽しかった。
日々、なにかに楽しみを見いだしていく。そこにトキメキまでついていたらもうけもの。
これが大人のときの過ごし方なのだろう。
ということで、〆の曲。
おいらはベンチャーズが好きでね。
「ウォーク・ドント・ラン」の他にも「パイプライン」や「ダイヤモンド・ヘッド」などノリのいい曲が多い。
彼らは日本の歌謡曲も何曲か作曲していて、いずれもノリがよくてヒットしている。
日本語の作詞は日本人に任せたのだろうけれど、ヒット曲は御堂筋や銀座などのご当地ソングに仕上がった。
中でもご当地ソング中のご当地ソングがこれだ。
渚ゆう子 京都の恋
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