ときは1ヶ月ちょい前の3月14日の土曜。ところは我が街浦和。
相棒のろまさんに出向いてきてもらって、二人で恒例の昼呑みをやった。
当時もコロナのことは連日トップニュースになっていて、ライブハウスがヤバい、雀荘もだというような騒ぎになってはいた。
しかも、この日は雨だか霙だかが降りしきる底冷えの一日だったけど。
浦和の街は普通に店が開いていて、人も行き交っていた。
で、僕らは日高屋に入った。
熱烈中華食堂はいつもの通り老若男女でにぎわっていた。
で、生ビールやらホワイトホースのハイボールやらを呑んで
餃子やらマカロニサラダやらなんやらをつまんで
というか、レシートが手元にあるので再現できる。
生ビール2、餃子2、マカロニサラダ、三品盛、ハイボール8、日本酒4、燗4、おつまみ唐揚げ、ニラレバ炒め、銀杏オリーブオイル漬け、肉野菜炒め、ホッピーセット、汁なしラーメン+温玉
最後の汁なしラーメン+温玉は一杯だけ頼んで。お互いその丼から使い箸で取り込んでパクつくという衛生第一の今では考えられない無法松な一杯のかけ蕎麦をやらかした。
おおいに呑んでおおいに食ったお代は締めて7600円。 お一人様3800円也。
で、あばよ、またなと手を振り合って別れたんだけど。
それが僕の外呑みの最後の機会になって今に至っている。
分岐点はたぶん五輪の延期だったのだと思う。
それまではなんだかんだ言っても日本は大丈夫だというのが当局の公式見解だったと思う。 そりゃそうだ。 そのことを責めるような野暮を言うつもりはないよ。
とにかくその東京五輪のことがソフトランディングして。
言いたいことを言えるようになった都知事の記者会見で流れが一気に変わった。
飲食街はこうなった。
満員電車を避けるために朝早くに出勤して夕方早くに帰宅する日々。
脳内に響いたのはこの曲だったよ。
日本語字幕がつくので、ポールとジョージのデュエットで。
早く家に帰りたい
https://www.youtube.com/watch?v=GvvBVazck4Q
こういうのも脳内に響いた。
アクアとめぐみんとダクネスのトリオで。
おうちに帰りたい
https://www.youtube.com/watch?v=1TjpqsXfpjY
そして極めつけはこれだ。
かつて、仕事に出る前に聴いて気を高める一曲として、スキマスイッチの「全力少年」やVan Halenの「Jump」と一緒に竹内まりやの「元気を出して」を日記で紹介したら。
とあるマイミクさんからこんなコメントをもらった。
実は「元気を出して」はあまり好きな曲ではありません(スミマセン!^^;
なんというか・・・歌詞がストレートすぎるんですよね
ひねくれた性格なので聞いてて気恥ずかしくなるんですよ
で、まりや及び達郎の大ファンの彼はこう続けた。
まりやの曲で頑張れる一曲・・・う〜ん
「家に帰ろう」これかな。ストレートすぎない歌詞がいい感じです(笑)
あと、このPV、顔は映ってませんがギターを弾いてるのは達郎です。
それがこれなんだよ。
家に帰ろう ~マイ・スイート・ホーム~
https://www.youtube.com/watch?v=dGEC-PC16Tk
もちろん会社も時差出勤なんていうぬるい手だけ打ってすませていたわけじゃない。
自分のとこがクラスターになっちまったら、組織の存亡にかかわる。
先月からテレワークを試行し始めて
来るべきものが来た後は二交代制でテレワークと出勤を5対5にして
今週からこの要請に応じて、テレワーク7:出勤3に踏み切った。
テレワークってなにかというと。。
元業界人のマイミクさんによると、「テレワークと言う言葉は昔、フジテレビ系に同名の製作会社があって、番組内でデータを改竄して番組はポシャる、会社は解散したことがありあまりいい印象はありません」ということなんだけど。
もちろんそういうのではなくて、オフィスワーカー、いわゆるホワイトカラーの働き方改革の一種だ。
この職種の人らの仕事は営業かけたり会議やったり書類作ったりなんだり。
で、今どきはそういうのはパソコンがあればかなり出来ちゃう。
足で稼ぐのが、営業だ
なんて若いのに向かって説教してると、こういう印がつく かもしれない時代だ。
なので、パソコンを家に持って帰れば、出勤しないでも仕事はできる。
というのがテレワークの基本的な考え方だと思う。
まあ、もちろん、世の中そんなに簡単に万事うまくはいかないけどね。
例えば僕自身のことだ。
僕の職場での立ち位置を説明するのは案外難しい。
還暦になって役職定年になったところで、ヒラになってそれまでの部下を上司に仰ぐことになるのが普通なんだけど。
60を前に大阪に単身赴任してまる2年踏ん張ったことに免じて、未だに管理職っぽいポジションに座らせてもらっている。
かといって、いちいちえらそうに出しゃばったら、こうなるのは目に見えてる。
うるせえな 陽の当たる窓ぎわへでもいって 昼寝でもしてなよっ バキッ
そんな拳キチみたいに丈にバキッとされたら堪らんので、日頃は陽当たりのいい窓ぎわで眠り猫になってるんだけど。
人が大勢集まってなんやかんややってるところなので、日に二へんか三べんくらいはなにがしかの相談がある。
中にはおっさん出張ってくれということもある。
で、ロートルの味を出して丸く収める。
フェイス・トゥー・フェイス、空気を読んで臨機に動くみたいなの。 そういうのを生業にしてるんでさ。 その場にいることに存在意義がある。
ということで、テレワークにはまったく馴染まないおいらなんだけど。
そんなしょうもない我を張ってもしょうもないので、今週はテレワーカーになった。
やるからにはちゃんとやる。 自分の部屋に籠城する。 日頃は職場に持っていってる水筒にお茶をつめて引きこもったよ。
しんどかったあ
こうやってmixiやったり、アニメや映画を見てる分には、いくら引きこもっていてもなんてことない、というか楽しいばっかりなのに。
業務になると途端にしんどくなるんだよ
よつばちゃんのとーちゃんは一本ドッコの翻訳業者。
なので、いつも自宅でフリーダムなかっこでパソコンに向かっている。
たぶん愛読者の多くがいいなあ、あの生き方と思ったのではないか。 少なくとも僕はそういう憧れをとーちゃんのライフスタイルに対して感じたけど。
実際にその立場になってみたら なんじゃ、こりゃあ
だったよ。
しかも、うちにはこの姫がいる。
もうねえ、まりんは絶対に確信犯だよ。
僕がちょっと席を外して、さあ、これから労働だぜと自分の部屋に戻ったら。。
しっかり僕の椅子の上に鎮座あそばれてた。
やむをえず僕は姫がおわします椅子をどけて、そういうとき用のディレクターズチェアに座ってテレワークを開始したのだった。
なにしろ姫のご機嫌を損ねようものなら無礼討ちにされるんでね。
久々に登場、細長くて白い指。
よく見てもらうと手首のところに細くて赤い傷がうっすらあるでしょう。
カミさん曰く 愛猫家の勲章よ
それと、なにげに困るのが新聞だ。
僕は平日はお昼どきに自分の席でおにぎりを食べながら職場の新聞を並べて眺めるのを習いにしている。 そうすると、各紙それぞれの方針というか社是みたいなのが浮かび上がってきて面白い。
新聞は中立公正、政治色はないからどれか一紙読んでればそれでいいのだ
なんていうプリミティブな人は今どきはあんまりいないと思うけど。
そうは言っても宅配はなにか一紙だけにしてる人が多いと思う。
これはねえ、けっこうヤヴァイよ。
例えばかつては朝日新聞だけを読んでた家には、自民から鳩山民主党に代われば新しいニッポンが生まれるという幻想を抱いて投票所に向かった人がかなりいたのではないか。
今は真逆になっている。 讀賣新聞だけを読んでいる人らはこういうことが起きたことを知らないままの可能性がある。
朝日は一面トップの記事にした。 毎日はトップにはしなかったけど一面に出した。 日経は一面には出さなかったけど社会面のトップにした。
そういう中で、讀賣はこのニュースをガン無視したんだよ。シカト。
幸いうちが今取ってるのは政権には辛口、でも朝日ほど(はっきりいって)左寄りではない毎日新聞なので、まあいいかあなんだけどね。
こういう記事は讀賣は絶対出さないだろうけど、毎日なら読めるし。
一紙だけ選べというなら穏当な線だと思う。
そんなことで、昨日まで業務で家に籠ってた。 なにしろ業務なんでさ、外出して身体をのびのびさせるのはお昼休みしかない。
かといって、人の集まるスーパーやらに出かけてたのでは感染予防で在宅勤務する意味がない。
幸い昨日まではお天気だったんでね。 近所のだだっ広い公園をぶらぶら散歩するのを昼休みの日課にした。
なにかというとこれ。 競馬場は散歩やジョギングに最適な場所なんだよ。
馬場の横をウォーターハザードみたいに流れてる川っぺりにはこんな看板があった。
人との接触を8割減らそうという今の時世ではこのキャッチコピー、けっこうなブラックジョークになると思う。
そして、鄙びた小さな神社に寄って、コロナが早く収まりますようにとお願いして柏手を打って。
我が家に帰って、テレワークを再開する日々を送った。
狭いながらも待ってくれてる家があるってのはいいもんだと思った。
あれは中学生の頃だったかなあ。ナショナル住宅のCMで流れたこの唄が好きだった。
それが脳内に蘇ったよ。
「家をつくるなら」 THE HOUSE SONG 加藤和彦(1971年)
https://www.youtube.com/watch?v=jlOYIwOTiCg
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