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2024年03月29日10:22

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草津よいとこ一度はおいで

行って来いって言葉がある。

なんていうか、向こうに飛ばしたんだけどブーメランのように元の場所に戻って来る人や物に対して使う言葉だ。

麻雀の牌とかね。

で、この週末の日・月の2日間でおいら自身が行って来いをやってきた。


行ってきたのは草津温泉。

日本国中に温泉は数あれど、多くの人がいの一番に思い浮かべる有名な温泉だ。

少なくともおいらはそうだった。外国の女の人もそう言っている。

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ところが、おいらはその草津温泉に行ったことがなかった。


滋賀県の草津なら行ったことがある。

全国最大級の史跡草津宿本陣を探訪して、生き字引みたいなガイドさんの立て板に水のような説明を聞いた。

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グレート草津だって、水曜夜の国際プロレス・アワーを白黒テレビで見た。

如何にもエース然としていた。

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ジャイアント馬場と試合をするところまでは見てなかったけど。

秋田の大曲? こう言っちゃなんだけど、花火大会のときだけ人が集まるド田舎だよ。

すげえドサ周りだなあ。

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しかし、群馬県にある草津温泉だけは行ったことがなかった。

だいたい、群馬そのものに足を踏み入れたことがなかった。

一応、関東地方の一角なんだけど。 

UMA(未確認生物)が跋扈している未開の地だからね。

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そうそう簡単に足を踏み入れるエリアではないと思っていたんだよ。

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しかし、今回は旅行仲間がついている。

であればこの際、有名な秘湯を制覇してやろうと思った。

なので、次はどこに行こうかという話になったとき、草津に行きたい!と大きく声をあげたわけだ。



旅行仲間というのは通称とっつあんとイケメン。

おいらが最初に入った会社の同期でね。

おいらが仙台支社の営業課長になったとき、二人とも別の支社で同じ課長になった。 それ以来、なんか同じペースでぐるぐる回りながら同じようなポジションについてきた。 

おいらが本部の副部長になった後に横浜支社の副支社長に転出すると、その後釜の副部長になったのがイケメンだし、横浜から京都の副に転出すると、その後の横浜の副になったのもイケメンだった。

で、おいらが京都で副から支社長に昇格すると、同じ時期にイケメンは横浜、とっつあんは仙台の支社長になった。

さらにおいらは上野支社長のときリストラで肩を叩かれて会社をやめたんだけど。後任の上野支社長になったのがとっつあんだった。

そんなんで、一番最初に送別会をやってくれたのもとっつあんとイケメンだったし、その後も交友が続いている。


コロナ前には3人でタイや台湾に遊びに行った。

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コロナ渦の間は大人しくしていたけど、その後は去年の12月に熱海に一泊旅行に行ったりした。

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で、次は草津に行こうということになったわけだ。

幹事は草津にはこれまでに何回も行ったことがあるので土地勘があるというとっつあんがやってくれた。

彼は3人の中で唯一、未だにサラリーマンの現役を続けているので、日程が窮屈なこともあるのでね。

どんな風に窮屈かというと、すでにフリーマンになっているおいらとイケメンは基本的にいつでも旅行に行けるし、ほんとは平日に出かけた方が代金が安くつく。 宿も交通機関も空いている。

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でも、現役のとっつあんはそうはいかない。

であれば、彼の都合のよい日に俺らは日にちを合わせるので、スケジューリングしてくれということになったのだった。


で、3月下旬の日曜日に草津に行くことになった。

おいらはリュックサックに日本酒の四合瓶と下着、靴下の替えを詰め込んで背中にしょって家を出た。

なんで日本酒のボトルを持ったかというと、もちろん宿で仲間と飲むためだ。

マイミクさんお薦めの埼玉の地酒を数日前に仕込んでおいた。

写真は「ひこ孫」っていうラベルが目立つけど、その右側の「彩來」という銘柄。

埼玉県上尾市の酒造メーカーが作っているんだぜ。

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カミさんも夫が旅に出るのは大歓迎だった。久しぶりに一人でゆっくりできるわあ。

そんなんで、意気揚々と玄関を出たんだけど、そこで待てよと思った。

群馬は寒い。その奥地の草津温泉だからさらに寒い。それはたしかだ。

なので、おいらは下は股引き、上は長袖シャツを着こんで出陣する。それはいい。

でも、替えの下着も同じ真冬武装だけだ。

しかし、ホテルの中は暖かいはず。真冬武装で寝床に入ったら蒸れて大変だ。

なので、家にとって帰して、いつもの涼しいエアリズムのパンツとTシャツを棚から出して、リュックに突っ込んだ。 これが大正解だった。

そんなんで、再び出陣した。

で、浦和PARCOの地下のスーパーでおにぎりと飲み物を買って、浦和駅のホームで列車を待った。 そしたら来た。 浦和駅に貼ってあるポスターの通りの列車だ。

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もうねえ、気分はドゥービーブラザースだったよ。

何年か前にカミさんがコンサートで本物を見てきたんだけどさ。 いい歳したおっさんらが十何曲か演奏しっぱなしだったそうだ。 

MCで一息つくばっかりで間に休憩タイムまではさんだTULIPの50周年(!)コンサートを一緒に見たとき、彼女がドゥービーはまったく違ってたと言ってた。

Doobie Brothers - Long Train Running HD (Live)


https://www.youtube.com/watch?v=eIi_GbFa_nw&pp=ygUk44Ot44Oz44Kw44OI44Os44Kk44Oz44Op44Oz44OL44Oz44Kw


とっつあんとイケメンは先に上野からその列車に乗り込んでいた。

よお、久しぶりと車中で挨拶を交わすと、おいらは二人が並んでいる前の席にドカッと座った。 隣の席は空だった。 というか、電車自体がやけに空いている。

まあねえ、土日ならともかく日月曜だからねえ。

温泉に浸かってのんびりしようってなヒマ人はそうはいないということなのだろう。

おいらは昼飯をテーブルに広げた。

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ぷっはあ、うめえ!

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おいらは椅子越しに二人とだべった。色んなことをだべった。

例えば、イケメンの親戚の「なのはな」のこととかね。

といっても、知らない人が多いだろうけど、年末のフジテレビ番組「TEPPEN」に出演した美人さんだ。 

TEPPENは色んな特技を出場者が競い合う番組。

なのはなちゃんはそれのピアノ部門で優勝したことがあるんだよ。

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なのはなはそのピアノの腕を武器にして、バンドを組んで活動しているそうだ。

今のところはいわゆる地下アイドルに留まっているみたいだけどね。

それにしてもたいしたもんだ。

イケメンは温泉帰りの翌日、姪御さんのライブを見に目黒に出向くそうだ。

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そんなことをくっちゃべっているうちに列車は熊谷を過ぎた。

いよいよグンマーの領域だ。

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列車は高崎、新前橋を経てついに終点の長野原草津口に着いた。

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なんだか緑色の人口湖みたいなのが見える。

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おいらはこの歌を思い出いした。

テンプターズ エメラルドの伝説 (夏目雅子)


https://www.youtube.com/watch?v=k46QaPPMi9s&pp=ygUY44Ko44Oh44Op44Or44OJ44Gu5Lyd6Kqs


で、駅からバスに乗った。 バスはぐんぐん山道を登る。 周りは雪景色になった。

うっはあ、真冬武装の下着を着込んできて正解だったぜ。

そうやって温泉郷に着いた。まずはホテルにチェックインするべえ。

俺らは雪どけ水が屋根から落ちる温泉街を歩いた。

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そしたら、なんだか人だかりがしている広場に出た。

これが草津名物だ。とっつあんが言った。

おお、湯畑か!

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俺らは中に入ってみた。温泉が滝のように流れている。これは絶景だ。

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とっつあんが予約してくれたホテルはその広場に面していた。

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ふーむ、このロビーの豪華さは期待させてくれるねえ。

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でも、実際に行ってみた3人部屋はなんてことはなかった。

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でも、奥のカーテンを開けたおいらは魂消た。

眼下にさっき見てきた湯畑が広がっている。湯畑ビューだ。

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これは去年の暮れにこの3人で泊った熱海の宿のオーシャンビューを超えている。

あっちの海は遥か彼方だったけど、こっちの湯畑は部屋のすぐ下だったからね。

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で、俺らは荷物を置いて、もう1回外に出た。

でも、湯畑はもう見たし、宿の部屋からも見られるしで、あんまりあちこちは見なかった。 寒かったしね。

俺らはコンビニでビールを買って、ホテルの売店を冷かすことに時間を使った。

おい、これ、仙台の「萩の月」のパクリじゃねえか! おいらが声をあげた。

うん、似てるな。二人も同調した。で、買った。

こっちが本物ね。

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で、部屋に戻って、コンビニで買ってきたビールで乾杯した。

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摘まみはさっきホテルの売店で買った萩の月もどき。

もどきのくせにうめえな、これ。

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で、大浴場に行った。

これこそが今回の旅の最大の目的だからね。 

えがったあ

おいらは帯状疱疹後神経痛を病んでいてね。 

なんだかんだで発病してから1年半近くになるんだけど、まだ痛い。ひつこい!

その脇の下の痛みが温泉湯の中に溶け出していくようだったよ。

男ばっかりの図柄を見たい人はあんまりいないだろうし、そもそもスマホは持っていかなかったので(当たり前だ!)、ゾン100とエヴァから1枚ずつ。

ゾンでさっき貼ったのとは金髪の女の子のセリフが違うよ。

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予想通りホテルの中は暖かかった。

おいらは温泉でホカホカした身体にエアリズムパンツとTシャツを着けて、浴衣と丹前を羽織った。 ちょうどいい感じだ。



で、温泉と共に宿のメインイベントともいえる夕食の席に向かった。

熱海一泊のときはバイキングだったけど、今回はきちんと旅館飯がコースで出る。

俺らは期待に胸を膨らませて席に着いた。

ちょうどあれだ、フリーレンたちが美味しいレストランに行ったときと同じ。

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俺らは梅酒で乾杯した。

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で、フィリピン人らしきウェイターさんが説明してくれた前菜をパクついた。

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それらをほぼ食べ終わった頃に生ビールが届いた。アサヒ・スーパードライ

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でも問題なかった。料理は次から次に運ばれてきたからね。

旅館飯定番の鍋を食い終わったと思ったら、これまた定番中の定番の刺身盛り。

おいらととっつあんはビールをお代わりした。

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この辺で大分腹もくちくなった。そこにメインのビフテキ。

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さらに五目御飯まで来た。ギブ、ギブ!

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それでも〆のデザートもしっかりいただいたけどね、別腹だけに。

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あれだね、俺らがやけに満腹になったのは夕飯の量が大したものだったこともあるけれど、それを短時間で食ったことも大きいと思う。

なにしろ、夕食は6時スタートで7時には終わっちまったんだから。

もうちっとゆっくり夕餉を楽しみたかったんだけど、それは贅沢というものなんだろう。

ホテル側にしたら、大量の客を如何に効率的にさばくか。時間との勝負だったんだろうからね。

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しかし、まだまだ、お楽しみはこれからだぜ。

俺らは湯畑ビューの部屋に戻った。湯畑は煌々と灯に映し出されていた。

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そして、部屋の冷蔵庫でよく冷えた埼玉の地酒が俺らを待っていた。

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俺らは再び乾杯した。

「うめえな」「ワインみたいな酒だ」

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で、酒を酌み交わしながらいろいろダベッた。

どんなことをダベッたかというと、そうだな、例えばイケメンの投資行動について。

サラリーマンを続けているとっつあんと違って、おいらとイケメンは週休7日の身だ。

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で、おいらはmixi日記に書いているように保護ネコハウスに行ったり、映画館に行いったり、外飲みしたりなんだりしている。

一方、イケメンはなにをしているかというとだねえ。

なんか、こちょこちょ金を動かしているんだよ。

デイトレまではいかない。 もうちっと長いスパンだけど、そうはいってもバフェットみたいな長期でもない。 で、某フランチャイズの屋台で失敗してその分を株の儲けで埋め合わせたりしている。

別に生活のためというわけではない。単純にそういうのが好きなんだよ。

お前さ、とおいらは言った。根がリスク・ラヴァーなんだろう?

平たく言うと、株やら為替やら不動産やらなにかを動かしてないと気が済まない人。

そうだと彼は言った。お前みたいに定期預金のままじっとしてるのは性に合わん。


そういう俺らの意見が一致したのは今の株高はバブルだということ。

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それはたぶん大抵の人がそう思っている。

でも、大抵の人がわからないのは、じゃあ、いつバブルが弾けるのかということ。

おいらも、もちろんわからない。なので、傍観している。神ならぬ身だからね。

このまま日経平均が5万までいってそこで弾けるのかもしれない。

もっともらしく解説することはできるけどね。そんなの何も言ってないに等しい。


定期なんかやめて金を買えとイケメンが言う。いずれ、円は紙切れになるぞ。

金ってゴールドの金ね。

そういうときが来たら、多少の金を持ってても役に立たんだろうとおいらが返した。

それってさ、核シェルターを屋敷の地下室に置いてるお金持ちだ。

たしかに核ミサイルの直接的な被害は避けらる。でも、周りが死に絶えた中で自分だけ生き残ることにあんまり意味はないのでないか。


まあでも、イケメンは理屈じゃなくて行動で実践してきた。

あいつがフリーマンになったのはおいらより5年ぐらい早かった。 その前の定収があるうちに借金してアパートを買った。 これが当たった。 そこから始まったんでね。 

評論家みたいなことをさえずってるおいらとは資本家精神が違う。

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そんなことをダベッているうちに酒瓶が空になった。やんぬるかな。

で、もう1回温泉に入ることになったんだけど、おいらはやめにした。

酔っぱらって風呂に入るのはご法度にしてるんでね。


風呂から帰ってきた2人が見たのは、明かりつけっぱでスマホを片手に突っ伏しているおいらの姿だった。

「起きてるのかと思ったんだけど寝てた。行き倒れの男みたいだった」


で、2人も明かりを消して寝た。


その後、おいらは何回か目を覚ましてはトイレに行った。やけに暑かったんでね。

出がけに家にとってかえして、エアリズムの下着を持ってきといて大正解だったよ。


で、翌朝は皆で6時ごろには布団を出た。

幸い頭は痛くない。

で、皆で風呂に出向いた。

目の前に源泉の湯畑はあるけれど、たぶんそれのかけ流しではなくて、ボイラーで温め直したお湯なのだろう。

お風呂は熱いの、普通の、ぬるいのの3種類に分かれている。

おいらはぬるい湯にのんびり浸かった。気持ちんよか♪


で、3人して昨晩と同じビュッフェに行った。

そこにはけっこうな朝食が用意されていた。でも、あんまり食欲はなかった。

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おいらは旅館に泊まった翌朝はビールを飲むことに決めているんだけどね。

今回はその意欲も湧いてこなかった。

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で、適当に朝食をつまんで食後の珈琲をいただいて、部屋に戻った。

部屋の前の廊下ではピアノ曲がBGMに流れていた。たぶんバッハだ。

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で、ホテルをチェックアウトした。荷物を預かってもらってその辺を散策した。

散策場所は湯畑と並ぶ草津温泉の名所。その名も賽の河原。

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なんで賽の河原かというと、石ころだらけの原っぱのあちこちにお湯が沸いていて、この世のものではない景色だから。

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お湯の滝に打たれてずぶぬれになる若いのまでいた。

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「お前もやってこいよ」「ああいうおバカが出来るのは若者の特権だよ」

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そう、なんか草津温泉ってのはねえ、若い男女のカップルが多いんだよ。

結婚前の男女なんだろうな。もうねえ、幸せいっぱいって感じ。

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たしかに草津は手軽なリゾート場として婚前旅行に適しているのかもしれない。

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そういう若者たちの間を抜けて、おっさん3人組はお土産の温泉饅頭を買いにいった。

草津精通者のとっつあんお薦めの店。

たしかに餡子も皮もふわふわしている上物だったよ。

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で、再びバスに乗って山を下りた。

右手に浅間山が見えると車内アナウンスが伝えたところで、有名な民謡が流れた。

草津よいとこ一度はおいで♪ ああ、こりゃこりゃ♪

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で、再び特急草津四万号に乗って

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浦和に帰ってきたわけだ。

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行って来いの旅、楽しかったよ。


〆はお馴染みのドリフ・ソング。2番に草津の湯が出てくるよ。

いい湯だな ザ・ドリフターズ


https://www.youtube.com/watch?v=UcqfxF-cJOo&pp=ygUl44OJ44Oq44OV44K_44O844K6IOatjOOBhOOBhOa5r-OBoOOBqg%3D%3D
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