2月27日　「ﾐﾘｵﾝﾀﾞﾗｰ･ﾍﾞｲﾋﾞｰ」見る

この日は滅茶苦茶大好きな2004年のｱﾒﾘｶ映画を見ました。
女性ﾎﾞｸｻｰとﾄﾚｰﾅｰの師弟愛を描いてるのですが。
ﾊﾘｳｯﾄﾞ映画みたいに、出世していくｻｸｾｽｽﾄｰﾘｰなのかと思ったら、悲劇です。
この最後がとても感動的で考えさせられます。
ただし、この映画は、ﾎﾞｸｼﾝｸﾞを知らない人が作ってると思います。
ﾁｬﾝﾋﾟｵﾝとの試合で、相手が終了のｺﾞﾝｸﾞが鳴ってから、ﾊﾟﾝﾁしてきて、その事故で下半身不随になるのですが。ﾚﾌﾘｰが見てなかったとしても、下に審判員がいますから、ﾁｬﾝﾋﾟｵﾝは反則による失格になるはずです。
この映画では全く相手の罪が描かれないのが不思議ですが。
しかし、ここからの主人公のﾄﾚｰﾅｰの深い苦悩を描いたのは素晴らしい。
主人公は宗教を馬鹿にしながらも毎日、ｶﾄﾘｯｸの教会に通います。
ｶﾄﾘｯｸでは自殺は罪なのです。
ｱｲﾙﾗﾝﾄﾞ人の家系を持つ主人公が、ｹﾞｰﾙ語を勉強し、毎日祈りを捧げるのに。
自殺をしたい愛弟子にどう接して良いかで悩むのは深い。
日本では、自殺ほう助は罪だと思いますが、主人公には同情の余地があります。
尊厳死を扱った深い映画を見たい方にはお勧めだと思いました。