mixiユーザー(id:17119814)

2020年02月24日07:04

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バッタ(3)

バッタは植物をエサとし浅い地中に卵を産む。なので草原地帯で土が柔らかい場所という
のが適した生息環境となるわけだな。あまりにも雨が多いところだと産み付けた卵が土と
ともに流されてしまうから大繁殖はできない。一方雨が少なすぎると草も少ないし、土が
固いので卵が産みつけられないためこちらも大繁殖できない

適度に乾燥して適度に湿っていて大雨が無い草原地帯。というのが一番良い環境ってこと
になるわけだね。こういう場所は世界中にあるわけだけど、通常バッタは群れをなしてい
ないから分散して産卵するので大きな群れなどはできないのだ

しかしいくつかの要因で集中した場所にそういう環境ができるとそこで大発生が起きる。
これには色んなパターンがある。中国あたりで良く起きたパターンは、大草原地帯である
時に大旱魃が起きる。日照り続きで乾燥し草原地帯が縮小してしまう。すると今まで分散
して行われていたバッタの産卵が特定の場所に集中する

そうすると群れが出来て群生相にバッタが相変異する。これが第1のパターン。次にこれ
は明治時代の北海道で実際に起きたことであるが、台風が上陸して暴風雨によって洪水が
起き、森林の木があらかた流された

その後そこに草が生えて草原地帯が出現する。バッタにとっては理想的な繁殖環境になっ
たことで大群が発生した。これが第2のパターンだ。そして今回アフリカで起きたのは、
インド洋の海水温が高くなってサイクロンなど低気圧の発生が増加。降水量が一気に増大
したため乾燥地帯が草原化した。これもまたバッタにとっては理想的な繁殖環境だ。とい
うわけで大群が発生したというワケらしい

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