インドを知る旅

大学の卒業旅行で言ったのはインドだった
（前に何回も書いたけど…）
２０年余り前のインドは今とは全然違う国だったと思う
最近、「ムトゥ」「バーフバリ」「スラムドッグ＄ミリオネア」と
立て続けにインドが舞台の映画を観て色々と思いだした。

実に荒唐無稽に描かれるインドの風景だが
そして、撮影や公開がいずれもバラバラの３つの映画だが
当時も今もそんなに事実とは違わない。
あと、「神様がくれた娘」という「アイアムサム」を焼き直ししたようなインド映画も秀逸である。

兎に角、知っている人は知っているが、
知らない人は意外に思うほど、インドは世界の中心である。
インドのハリウッドという意味で「ボリウッド」と
は呼ばれているが、
ボンベイの人口は約２０００万人。信じ難いほどの大都市である
世界で最も映画が沢山作られる都市はボンベイである。
ボンベイが現在はムーンバイと呼ばれているのはご存知の通り。

かつては大英帝国の一部であったから、英語風に街の名前が付けられていたが
近年は現地語の呼称に改めている
首都の「ニューデリー」は元々「デリー」と呼ばれる大きな都市の中にある
新街区のことであり、特に改める必要はないのかそれで通じる
しかし、インド最大の都市（圏）である「ボンベイ」は
現地語の「ムーンバーイー（ムンバイ）」に呼び方を改め
現在ではそっちで呼ぶのが普通である。
第２の都市は現在は「デリー」だが、大都市と言う意味では
かつて「カルカッタ」と呼ばれていた
インド東部の「コルカタ」と現在は呼ばれる街は
超近代都市である。

僕は学生時代に訪れたルートは
関西空港　→バンコク（タイ）→デリー
→アーグラ　→デリー
→ムンバイ　→アウランガバード
→ムンバイ　→デリー　→バナラシ　
→コルカタ　→バンコク　→関西空港

というルートである。
アウランガバード周辺はデカン高原のど真ん中で
世界遺産のアジャンター石窟とエローラ石窟寺院が近くにあり
そこを訪れたのである。
いや、素晴らしいの素晴らしくないのって
一生に一度はインドの遺跡は見ておくべきだよと
僕は言いたいけどね

しかし、長閑な農村地帯にちょろっと市街区があるだけで
どこに沢山人が住んでいるのか、さっぱり分からなかった
泊めて貰ったのはいわゆる教会施設みたいなところでね
クリスチャンでも何でもない僕とお仲間が
朝方５時くらいに
「泊めてくれー」って訪れたら泊めてくれるんだから
大したもんですよ
この辺りに来るとカタコトはもちろん、ちゃんとした英語も通じないから
英語で筆談、みたいな状態で苦労したのを覚えている
観光地らしいんだけど、観光都市じゃないって感じ
アジャンター石窟寺院には
結構遠方からの観光バスが大量に到着していて
ムンバイ辺りから来てる人が多いみたいね
旅客機が飛んでるのも見かけたから、
きっと近くに空港もあったんだろうけれども
お金には余裕が無かったのさ

さっきのルート、地図と見比べると
合理性が無いと感じるかもしれないけれども
僕が日本で買った航空券は「ＦＩＸ」ってやつで
●月●日の●●便にしか乗れないチケットで
格安航空チケットだったのよ
関空＝バンコクの往復はオープンチケットで
カウンターに持って行って初めてどれかの便に割り振られる
バンコク→デリーの片道ＦＩＸと
コルカタ→バンコクの片道ＦＩＸで
どちらもタイ航空のチケットだった。
総額は１１万円で、手持ちは１５万円だったから
その時点で４万円でしょ。
あとで追加して４万円くらいのトラベラーズチェックは
念のため携行したけど
結局、インドの１か月余りの滞在費は
日本円で２万円程度だった。
行きのバンコクで１泊して６０００円
帰りのバンコクは１週間滞在して残りのお金を悉く使った
驚いたのは、間２か月無い間に
タイのバーツが高騰して１バーツが１２円弱だったのが
帰りは１５円近かった。
そんなに通貨が変わるものなのかと驚いたもんさ
インドのルピーは安定してるよ〜
インフレが起きてもほぼ同じ価値だから
当時は１ルピー=４円くらいだったけど、
最近は１．５円程度。その分インフレしてるから
１００円で買えたものは今でも１００円程度
逆に金持ち用の高級品は目玉が飛び出るほど高いのだけれども
ゲストハウスだって１００ルピーでもそこそこのとこがあるのに
ボロくて１００ドルのところもある
えらい違いだけど
ぼったくろうとする彼ら自身が１００ドルの価値が分かっていないようで
交渉していると別に１０ドルでも良い、って言ってくる始末だから
変な誘いには一切乗らないようにすべきだと
即座に感じたね

まぁ、とにかく人生の始まりの終わり
いや
終わりの始まり
違うか
世界を知るにはインドを知ろうと思った僕は
関空から飛び立ったわけさ
大学時代の友人とは２週間後の
インド・ニューデリーは
メインバザールという通りにある
アヌープホテルで待ち合わそう！と５人で打ち合わせて
それぞれ旅に出たわけよ