mixiユーザー(id:126140)

2019年07月28日04:41

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ザ・ファブル

 マガジン系の漫画雑誌を全く読まなくなってしまったので(というか、ヤングマガジンに連載していることは映画のクレジットで知った)、Twitterでの原作マンガの宣伝でしかしらなかった。

 少し気になっていたので、マンガ喫茶で原稿の修正をするついでに、読んでみるか〜と原作を読み始め、二回目でようやく最新刊まで読み終わった。
 面白いし、展開のしかたが非常に巧妙で、エピソードごとの絡み方と新事実の開陳が計算されていて、よくできているなあと感心してしまう。
 で、映画も観てみるか〜と。
 京成ローザのポイントカードの更新でもらった無料チケットで観てきた。
 なるほど、原作の最初のエピソードをそうまとめたのか、なかなかうまいな〜って感じだった。
 主人公が伝説の殺し屋で、とにかく強い。ここ1〜2年の間に、すすめられて「静かに暮らしているものすごい凄腕の殺し屋や工作員みたいな主人公が、悪いヤツを相手に無双する」みたいのを何本か(ジョン・ウィックとかイコライザーとか)観ているのだが、その手の作品のノリに近い。
 ただ、主人公は育ての親であるもっと恐ろしいボスから「一年間普通に暮らせ、殺しはするな」と命令されていて、普通の人らしく暮らさないといけない。普通の人としては、いろいろと難があるが、プロの仕事としての殺しは凄腕で、世間離れしているが、なんだかいいやつなところが面白い。
 ただ、下地がドロドロのリアルな現代ヤクザものなので、なんとも生々しい。そこが面白いところなんだ、ってのはわかるんだけれど、どうも好きになれない。なんていうのかな、フィクションとの境界が微妙なのが妙に居心地悪くなるんだよね。
 原作のほうは、そこを突拍子もない場面転換とかで躱しているんだけど、映画はさすがに尺が足りなくなるから微妙に難しい。それでもがんばってるなあ、とは思ったが。
 どうしても「ヤクザバンバン映画」の空気が苦手でなあ。なんというか、なにかっていうとやや間をおいて「バン!」って人を撃ち殺してばっかり──というパターンが、またか、って気分にさせられてしまうというか。
 話は変わるが、これはマイミクの伍六参さんが言っていて本当にその通りだなあと思ったことで……。この作品、主要な登場人物に、ドラマ「アオイホノオ」のホノオとトンコと庵野秀明の役者さんが出ていて舞台も大阪なので、あっちの作品のイメージを打ち消すのにすごく苦労する。そう思って見ちゃうと、壮大なギャグに見えて笑ってしまうのだ。授業の一環で取った作品か──みたいなノリになってしまいそうで。

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