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2018年10月21日18:31

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43度以上のお風呂は「熱い」だけじゃなく「かゆい」?皮膚科医が語る意外な理由

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■43度以上のお風呂は「熱い」だけじゃなく「かゆい」?皮膚科医が語る意外な理由

お風呂で熱いお湯につかると体がかゆくなったという経験がある人は少なくないでしょう。そのお湯の温度は43度以上とされ、かゆみと痛みの意外な関係が原因だといいます。京都大学医学部特定准教授で皮膚科医の大塚篤司医師が解説します。

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世界で最も辛い唐辛子「キャロライナ・リーパー」をご存じですか?

キャロライナ・リーパーは、ゴースト・ペッパーとレッド・ハバネロの交配種で、尾の形が死に神(リーパー)の大鎌に似ていることからその名がつけられたそうです。私も以前は辛いものが大好きで、辛口カレーに激辛パウダーを追加して食べるほどでした。しかし、辛さの極限を追求していった結果、辛いものを食べると体調を崩してしまうおなかになりました。自分の健康管理が苦手な医者は多いですが、私は無理をして痛い目にあった医者の一人です。

話が脱線しましたが、今回は辛さの記事ではありません。実は「かゆみ」のお話です。辛さとかゆみ、そして痛み、驚くべきことにこれらの感覚は共通したメカニズムを利用して脳に信号を伝えているのです。

みなさんも、かゆくてかゆくて、痛くなるまでかきむしるとかゆさが緩和された経験があるのではないでしょうか。これは脱感作と呼ばれる現象が原因と考えられており、痛みが加わると「カプサイシン受容体」の反応性が低下するためです。

まず、カプサイシン受容体について説明しましょう。

カプサイシンは、トウガラシの辛み成分として有名です。カプサイシンは辛さを脳に伝える際、末梢神経に作用します。末梢神経にはカプサイシン受容体という受け手が存在しています。カプサイシンがカプサイシン受容体に作用すると、末梢神経が辛さとして脳に伝えます。

このカプサイシン受容体はイオンチャネルと呼ばれるもので、ナトリウムやカルシウムなどのイオンを通すいわゆる「窓の役割」があります。細胞は、細胞の外と中の物質を交換するのに窓を利用します。この窓はそれぞれ特定の成分に対応した窓があり、例えば水の出し入れをする窓、ナトリウムやカルシウムなどのイオンを出し入れする窓があります。細胞の中ではイオンの濃度がシグナルとして重要となります。特にカルシウムの濃度は大切で、カルシウム濃度が上がると細胞は活性化します。

カプサイシン受容体はカルシウムを細胞の中に取り入れる窓であり、カルシウムの濃度が上昇した細胞が活性化します。皮膚では末梢神経のカプサイシン受容体が活性化すると、痛みだけでなくかゆみとして脳に伝達されます。

このカプサイシン受容体ですが、イオンチャネルである窓を開け閉めする刺激がいくつか決まっています。カプサイシンそのものも刺激になりますが、ほかに代表的なものとしてかゆみの成分であるヒスタミンがあげられます。ヒスタミンのシグナルが入ると、末梢神経ではカプサイシン受容体という窓が開き、カルシウムが細胞内にどっと流れ込むことで末梢神経が活性化し、かゆみとして脳に伝わります。

かゆみも痛みも、皮膚では同じカプサイシン受容体を介して脳に信号が伝わります。

痛みが加わると、カプサイシン受容体の反応性が低下します。そのため、ちょっとやそっとの刺激ではカプサイシン受容体の窓が開かない状態となります。蚊に刺されたかゆい部分に熱いお湯をかけたり、たたいたり、血が出るまで引っかいたりするとかゆみが治まるのはこのためです。

カプサイシン受容体のイオンの窓を開けるのは、ヒスタミンだけではありません。熱刺激や機械的な刺激でもこの窓は開きます。そしてイオンの窓を開ける熱刺激の温度が43度なのです。

熱いシャワーやお風呂が好きな方もいると思います。43度以上のお湯は皮膚の末梢神経に作用してカプサイシン受容体を介した痛み、かゆみを引き起こしてしまうことは説明したとおりです。このため、43度以上のお風呂は痛みやかゆみを誘発してしまうためおすすめできません。特にアトピー性皮膚炎を始めとするかゆみを伴う皮膚疾患は、症状悪化につながります。ご注意ください。さらにもう一点、一般の方も43度以上のお湯を避けたほうが良い理由があります。それは43度が細胞にとって死を誘導する温度だからです。

細胞は43度になると死にます。この熱による細胞死を治療に応用しようとする試みが、がん温熱療法です。がん細胞のみ43度に熱することができれば理論上がん細胞は死滅します。しかし、がん温熱療法はすべてのがんに効果が実証されているわけではありません。現在のところ、ラジオ波やマイクロ波を使った治療が保険適応となっています。

本題のお風呂が43度の場合を考えてみましょう。通常は、皮膚を覆う表皮細胞は43度の熱で死んでしまうとやけどになります。熱いお風呂が好きなみなさんをやけどから守ってくれているのは、皮膚の最も外側にあり、垢(あか)のもととなる角層です。この角層がガードして表皮細胞に43度で伝わるのを防御してくれています。しかし、垢が少ない状態では当然、表皮細胞に直接熱が伝わり細胞は死にます。

さて、こうやってまとめてみると43度の熱いお湯というのはだいぶ危険ということがわかります。特に皮膚疾患をお持ちの方にとっては熱いお湯というのは、かゆみを誘発する危険性があります。ご注意ください。

今回は、43度のお湯に皮膚が触れると体の中ではさまざまな反応が起きることを解説しました。熱いお風呂が好きなみなさん、無理を追求すると文字どおり「痛い目」にあいますよ。

◯大塚篤司(おおつか・あつし)/1976年生まれ。千葉県出身。医師・医学博士。2003年信州大学医学部卒業。2012年チューリッヒ大学病院客員研究員を経て2017年より京都大学医学部特定准教授。皮膚科専門医。がん薬物治療認定医。がん・アレルギーのわかりやすい解説をモットーとし、作家として医師・患者間の橋渡し活動を行っている。Twitterは@otsukaman

【元記事】
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181017-00000006-sasahi-life&p=1

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