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2018年10月27日10:32

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トム・ハントKiller Choiceのデビュー作を読んだ!

トム・ハントKiller Choice、これはイイ!

今年登場した新人である。評判はイイ、来年早々に新作も出る。かなり期待されていると見た。
スリリングな展開と小気味よいスピード感は上手い。
シリーズものではない。楽しく読めます。

雑貨店を営むゲーリー・フォスターは急いで病院に駆けつけた。
男の子がもうすぐ生まれるはずの妻が、なんと腫瘍ができているというのだ。
このままでは余命6〜8ヶ月以内と宣告されたのだ。しかも、手術はドイツまで行く必要があり、ゲーリー家族の加入している保険契約ではこの手術は無理なのだ。しかも手術の成功の確率は45%しかない。成功すれば十年以上は生存できるという。
ゲーリーとべスは天国から地獄へ突き落されたのだ。
彼らの生活は決して余裕のあるものではなかった。
あと20万ドル不足すると医師からと告げられたのだ。一体どうすればいいのだろう。
何としても20万ドルを工面しなければならなくなった。

彼らの事は地元の新聞でも取り上げられ、募金を呼びかける運動も始まった。しかし、募金額は思うようには集まらず、ゲーリーも雑貨店で生活するのが精いっぱいで、ゆとりはなかった。そのニュースに商品の仕入れ先は、1000ドル以上の売掛は認めないと連絡してきたのだ。ゲーリー一家の最大のピンチが襲ってきたのだ。

そんな時、彼の家にある匿名の人物から電話があった。
「俺ならあんたを助けられる」と低音の太い声の持ち主だった。おそらく闇の世界の人間だとゲーリーは思った。
一時間後に会いたいと言ったのだ。ゲーリーは悩んだ末に指定された場所に行った。
男は新聞で大金がいることを知ったと言い、20万ドルを用意するので、ある人物を射殺するように言った。

レンタルボックスにカネは前金で10万ドルと拳銃を用意する。射殺する相手の名前、住所は免許証のコピーもそこにある。その内容通りに殺人を実行することだった。
殺害実行後、新聞で確認次第、残金をレンタルボックスに入れて置くというものだ。

殺す相手については、全く知らない人物だし、依頼人についても知る必要もないと告げた。
その方がお互いに後々に好都合だと。

殺害相手はデボン・ピータースンという人物だった。なんと警官だった。
運転免許証では分からなかったが、かなりの悪徳警官で、これまでいろんな州で悪徳警官だったことが、ネットで調べ分かった。
ドラッグの密売人や商店主を脅して金を巻き上げていたのだ。悪事が発覚するごとにクビになり、別の州で警官になり悪事をくりかえしていた。

ゲーリーは悩んだ末、悪徳警官ならとピータースンを射殺した。誰にも見られることもなく、刑事が帰宅したところを襲った。

しかし警察は警官殺しだから、非常に早く動いた。それも新聞で大々的に報道された直後にゲーリーの雑貨店に現れた。驚いたが、犯人の帽子がゲーリーの店で売られていることで、来たのだった。かなり彼の近くに警察がたどり着いているのだ。まさか、彼が射殺したとは分からないはずだ。手がかりは残していないから。

ゲーリーが残金を受け取りにレンタル保管庫に行くと、既に保管庫は解約され、残りの10万ドルがなかったのだ。依頼人は裏切った、残金を支払わないのだ。
どうすればいいのか悩み、依頼人を探すことが最重要になる、10万ドルがいるのだ。

やっとゲーリーはレンタル保管庫の防犯ビデオから、男の居所を突き止めた。
男は表の顔は質屋の店主だが、悪徳警官ピータースンに脅されていた。陰では麻薬の元売りと売人の仲介役だった。悪徳警官ピータースンのほかに、マフイアのボスからも借金をしていて、どうにもならないところまで来ていたのだ。そこで殺し屋を雇おうとしたが、警官殺しは無理と断られ、ゲーリーの窮状に付け込んだのだ。
ゲーリーが質屋を追いかけ始めると、質屋も殺し屋にゲーリーの始末の依頼をする。

ここから、局面が展開する。
ゲーリーの依頼人探し、依頼人も殺し屋を雇い、ゲーリーを狙ってくるのだ。
どちらが早く相手を殺すか。必要な残金の現金を手に入れること、そして妻の手術の期限までに金を入手すること。現金の入手方法、殺人実行と正義との悩み、妻にどう金策を説明するのか。などが次々と彼を襲うのだ。

デビュー作としては、かなり面白いです。
さあ、結末がどうなるか、お楽しみ!

かなり評価も高いようだ。


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