ゾンビよりも怖いのは人間の恐怖心とエゴイズム。さっきまで人間(味方)だったものが化け物(敵)に転じて襲ってくる、それも北部ソウルから半島の南端である釜山に向かって、というのは、もちろん朝鮮戦争の暗喩であるわけだが、疑心暗鬼に駆られた者たちが正気を保った者たちを巻き添えにして滅んでいくのは虚しくもあり滑稽でもあり。但し、映画『ミスト』が行き着いたようなニヒリズムはない(『ミスト』と『ザ・ロード』を参考にして作ったんだとか)。弱き者が生き残るという意味ではこれはホラーではなく、パニック映画なんだよね。
「アロハ・オエ」の韓国語訳詞が意味深なんだよなあ。
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